ChatGPT4を上回るClaude:クロードというAIモデルの登場で勢力図が変わる?
いやはや生成AIの進化が著しいなかで
昨年から話題になっていたAIモデルを
この連休に試してみたのですね。
生成AIといえば、OpenAI社のChatGPTが
名実ともにナンバーワンのシェアを誇り
性能面でもトップクラスだという認識でした。
それが、Claude3の最上位モデルOpusは
OpenAI社の「GPT-4」やGoogle社の
「Gemini 1.0」と比べても上回る性能とのこと。
一般的なAI評価に使用される項目のすべてで
「GPT-4」やGoogle社の「Gemini 1.0」を
上回る結果を出しているのですね。
性能評価の中でも際立っているのが
数学や大学院レベルの推論などで
大幅な能力向上を示しているらしいのです。
それにテキストだけでなく画像や音声など
複数の情報を同時に処理することができる
マルチモーダル機能が追加されました。
また、処理対応可能なトークン入力も
最大で10万トークン~30万トークンまでと
トークン数の上限が大幅に拡大しているのです。
2023年10月時点のデータでは
ChatGPT(3.5)は4,097トークンであり
GPT4でも32,768トークンが上限でした。
それがClaude2(前モデル)では
最大10万トークンの読み込みに対応しており
大きくChatGPTを上回っているのです。
また、Claude2からはデフォルトでPDFなど
複数ファイルのアップロードも可能です。
それにハルシネーション(嘘をいう)も
発生頻度が半分以下に抑えられており
生成精度も前モデルより倍以上らしい。
AI自身が知らないことを、それらしく見繕い
誤った情報を吐き出すハルシネーションも
相当抑えられているようです。
わからないことを「わかりません」と
答えられるようになったのが進歩ですよね。
Claude:クロードのことを
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事が
とてもわかりやすいです。
この勢力図を塗り替える勢いのClaudeは
アメリカのスタートアップ企業である
「Anthropic(アンソロピック)」社が開発。
このアンソロピック社はChatGPTを開発した
OpenAI社の元幹部たちが2021年に創設した
AI技術の開発・研究・販売を手がける法人。
想像するに、現在のChatGPTの開発方針に
食い違いが生じて退社したのでしょう。
退社した幹部たちがアンソロピック社を設立し
自身たちの開発理念と技術を注ぎ込んで
Claudeをリリースしたという経緯でしょうね。
まだ設立3年目の新しい企業なのに
もうAI業界トップのOpenAI社に並び
ライバル企業として注目されているようです。
2023年9月にはAmazonと戦略的提携により
最大40億ドル(本日の為替レート:6120億円)
という巨額の出資金調達に成功しています。
ほかにも2023年5月にGoogleやSalesforceから
約4億5千万ドル(同:688億円)の出資を受け
Google社から追加で20億ドルを調達。
この1年ほどで5回、その資金調達額は
合計で73億ドルに達しているのです。
日本円換算で1兆1,169億円も驚きですが
今年の投資受け入れ7億5千万ドルも決定し
それ以外にもまだ投資は増えそうですね。
この勢いで業界トップのOpenAI社を抜き
AI業界の勢力図を塗り替えるのも
もはや時間の問題かも知れません。
この1年ほどの間は
AI業界から目を離せません。
ってことで、今回は
「ChatGPT4を上回るClaude:クロードというAIモデルの登場で勢力図が変わる?」というChatGPTに変わり生成AI勢力図を塗り替えるかもの話。🤔
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
競い合い 叡智を集め のほほんと
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