誰かの為と独り合点で発揮する正義感は肝心なときにハシゴを外されがちという話。
まわりの誰かが困っているときに見ていられずに、正義感丸出しで思わず助け船を出すことってないですか?
それとか誰かに相談されたり、困っている人がいるから助けてあげて・・・なんて頼られてしまって、じゃぁ何とかしてあげなきゃね、って腰を上げて助けに入ることってありませんか?
私はよくあるので、最近は相手からきちんと頼まれない限り、こちらから様子を見て口出ししたり助け船を出すことに、なるだけ慎重な態度をとるようにしているんですよね。
というのも何人かでわいわいと困り事を抱えて、ぼやきながら飲んでる飲み会に参加したことがあったんですよ。
その場で愚痴や悪口・陰口をボロクソ吐き出すだけで、具体的な解決策に話が及ばないまま不満を溜め込んだ状況で、不満の言い合いだけで終始し解決策に着手しないまま不味い酒を飲まされたことがあったんですね。
うじうじしているのも嫌だったし酒も美味しくないので、たまりかねて文句言ってるだけじゃ始まらないから、行動してみたらどうよ、ってことを提案したわけです。
するとみんな顔を合わせるようにして、いやいや、ムリですって・・・話を聞いてくれるような相手じゃないし、そんなに簡単にはいきませんよ・・・とはぐらかすんですよ。
そんなことはない、みんなで行動を起こせばきっと周りも動き出すし、流れが変わるから初めの動き出しが大変なだけで、いったん動き出した流れにみんなを巻き込めるから、絶対に行動を起こすべきだよ、と力説したんです。
できる、そんなのムリ、いやできるはず、ムリムリ・・・そういう押し問答の末に、そんなに言うのならヤラポン氏が先に立ってよ、と先頭に立って行動を起こしてくれと頼まれてしまったんですね。
そこまで言われると仕方がない、という気持ちで引き受けました。
それから具体的にはどうするの?というみんなの質問に、然るべき打ち手を提案して、手順通りに行動を起こす段取りを付けたんです。
まぁ、その後はタイトルにも書いたので、ご想像の通りです。(´д`;)
みんなのため地域のためと引き受けて、引き受けた以上は真剣に取り組もうと考えて、問題解決のために一肌も二肌も脱いで、元凶として地域の阻害要因になっている人物に立ち向かったわけですね。
そしてすったもんだの場に臨むことになったわけですが、事前の打ち合わせと違って、いざ相手の剣幕を目にするとみんな腰が引けて、発言すらしないわけです。
挙げ句に自分たちは無理やり煽られて、連れてこられただけの巻き添え食った可哀想な人たちなのよ・・・なんて顔して、後ずさりしている始末ですよ。
仕方がないのでひとり頑張ったんだけど、多勢に無勢で孤軍奮闘、刀折れ矢尽きる状態まではないにしろ、要求を通すことができずに物別れに終わってしまったんですよ。(^_^;)
まぁね、なんとなくそういう結末を想像しなかったわけじゃないので、多少の憤りはあったけど、自分で覚悟を決めて引き受けたことだったから、みんなを責めるわけにもいかず、何も言わずに潔く手を引きました。
地域のためとか、公共性の高い組織運営の不正や癒着を排除しようと、奮い立ってみたものの、地域住民自体が陰では文句や不満を言っても、表立つと差し支える古くからのしがらみと、慣習に縛られて動かないのですよね。
結局は陰口を言っているだけで、自分らの用は済んでいたんでしょうね。
不正や不合理に対する不満や問題点を指摘して、気炎を上げられればそれで良かったんだと思います。
それを現実行動に起こそうというヤツが現われて、引っ込み付かなくなって賛同したものの、本音ではことなかれで動きたくなかった・・・というのが実状だったようです。(^_^)b
まぁこの1件で距離感の測り方や、相手の本音と建て前の程度が把握できたので、その後は適当な間合いをとって、なるだけ浮き上がらないように気をつけながら、地域の活動に参加しているところです。
これ、私のほっておけないという、良く言えば正義感、悪く言うなら余計なお世話から出たことなんですが、似た性格の人はくれぐれもハシゴを外されないように気をつけて、後ろを見ながら取り組んだほうがいいですよ。
ってことで、今回は
「誰かの為と独り合点で発揮する正義感は肝心なときにハシゴを外されがちという話。」という体験談でした。
では!
のぼらされ ハシゴ無くても のほほんと
<万一に備えるのは記事も同じ>