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高慢と自負
【週報】2017.09.04-10
ごあいさつ
こんにちは、うさぎ小天狗です。
九月を境に急に涼しくなりました。帰りの夜道で耳にするのも、蝉の合唱から鈴虫のすだきへと変わっています。この時期になると毎年思い出すのが、『古今和歌集』にも採られた、平安時代の歌人・藤原敏行の以下の句です。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども、風の音にぞおどろかれぬる
歌の中の「さやかに」は現代語では「はっきりと」、「おどろく」は「はっとする」の意味だとわかると、ああ、一〇〇〇年以上前の人も似たような感じ方をしていたんだなあと感慨深くなります。「風が強くなってぞうっと林の葉ずれの音かなんかして、おおーなんか空気感変わったなあ、秋だなあ」と、こう思ったんじゃないでしょうか。
そういう伝統的なイメージとしての「秋」といえば、やっぱり実りの秋。サンマにカボチャにきのこにビール。最後のは実りかよと思われそうですが、この流れでビールは必須でしょう。ああ、旬てことなら日本酒の「ひやおろし」もいいですな。
今週の活動
さて、ぼくが担当した前回の週報から今週までの間に、過密な活動がありましたので、その辺をご報告します。
まず、ダイハードテイルズさん主催の「2017ニンジャソン夏」(https://diehardtales.com/n/n8788b497a2fe)に「ニンジャークルスムン」(https://note.mu/yarakashita_ent/n/n5346721f6fd2)を投稿しました。受賞は逃しましたが、かなりの労力を割いたことと、以前から続けている『いろいろなサンスイ』(https://note.mu/yarakashita_ent/m/m344962906c0e)のロウブロウ感に新たな一形態をつけたせたとの自負から、かなり気に入っているものです。ダイハードテイルズさんの講評でも、『いろいろなサンスイ』のことをとりあげていただき、ここからまた新しい展開があるかもな、と思ったものです。
と同時に、以前の想定が一部間違っていたことがわかりました。以前は「コンテンツの内容によってページビューが変わる」と思っていたのですが、それ以前の認知度の問題でした。「2017ニンジャソン夏」で取り上げられた時のページビューの伸びのよさと、「スキ」の獲得数は、通常の更新の比ではありません(サポートの頻度はそれとはまた別のようですが)。
ということは、これから先は、内容のクオリティもさることながら、認知度を上げていかなければならないようです。認知度……どうやって上げればいいんだ……。コスギ・タンゲくんからは、「ツイッターで更新の際に『#DHTPOST』タグを付ければいいのでは」という案が出ていて、それを実行することにしました。
それから、これはコスギくんの週報にもありましたが、2017年10月8日開催予定のニンジャスレイヤープリオンリー『ニンジャ収穫祭』(http://ninkaku.com/)にて配布予定の「キョート城アンソロ」『城内乱闘』(http://www16.big.or.jp/~meinai/nest/?p=2671)に寄稿しました。
タイトルは「ザ・マレフィセント・セブン」。七人のニンジャがキョート城内でなんかする話です、と細かいところを隠してご紹介するのは、もちろんぼく以外の原稿もすばらしいものが揃っているであろう『城内乱闘』を実際に手にとっていただきたいからですが、それと同時に、エンタメ的なお話の面白さをこれまでになく追求したものと自負しているからです。
いろいろなサプライズを盛り込んで、お話としてのおもしろさを確保しつつ、二次創作小説としての面白さも用意したつもりです。もっとも、後者は、「歴史」という一次的な条件に対して二次的に「創作」した小説を得意とした山田風太郎氏に倣ったものです。
そういう意味でも、そして構成として、かなり山田風太郎氏の忍法帖シリーズを意識した作品であります。そういうのがお好きな方々には、ぜひともご期待いただければと思います。
最後に、このnoteページ内のマガジン『ネオサイタマ・ランドスケープス』(https://note.mu/yarakashita_ent/m/m8283d4cc3bcf)に「スリー・ニンジャズ・アンド・ベビー」(https://note.mu/yarakashita_ent/n/n53c5e4efbdd0)が連載開始になりました。
これは、ぼくが書いてきたニンスレ二次創作小説の中でも、現在最長のものになります。中編小説といった趣きの長さは、こちらの連載形式であれば六、七回の更新となるでしょう。
内容に関しては、基本的にツイッター連載したものや、物理同人誌にしたものと変更はありませんが、説明足らずだったところを補強していく予定です。映画などでいうなら「ディレクターズカット最終版」といったところでしょうか。
もともと、ニンスレ二次創作の中でも無類の面白さと自負しておりますれば、弊noteページをフォローくださっている方々には、必ずや面白がっていただけるものと思っておりますので、こちらもぜひご期待いただければと思います。
Pride and Pride
小説だけでなく、なにかを作り、発表するということには、自負(pride)が必要です。
自分の作ったものは大したことないなあと思うこともあるでしょう。さっぱり受けないように見えると落ち込むこともあるでしょう。作っている最中に、こんなことではだめだと思って、こねくりまわして結局完成させられないということもあるでしょう。
しかし、それではいけない。我々は「終わらせることでしか始められない」からです。
一つのものを終わらせて、その結果を持って新しいことを始める、これが人のすることに必要な家庭であり、人の営みの根本であります。
であれば、その「終わらせること」を導き、「始める」ことへとつなげることになる、「自負」を持つことは大切です。
もちろん、それが「高慢(pride)」であることもあるでしょう。しかし、自身を卑下してばかりでは何事もはじまらない……たとえこころに卑下の気持ちが兆しても、それを口にしてしまったとしても、そこにとらわれてはいけないんじゃないかなと思うので、今回はこうして自負を口にした次第です。
高慢となる自負に振り回されぬよう、かといって卑下に囚われもせぬよう、バランスをとって行きたいものです。
(うさぎ小天狗)
イラスト
『ダ鳥獣戯画』(http://www.chojugiga.com/ )
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