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【書き物】自分らしく生きるとわがままの境界線①

尊敬している部長がいた。
頭の悪い課長がいた。

部長の指示を的確に咀嚼できない課長は、私たちに自己判断の仕事を押し付けた。

私は課長に直談判した。
あなたの指示は独りよがりだと。

ワンマンな課長の心に届くことはなかった。

でもある日部長が課長に言った。
「君は僕の言っていることを理解しているのかい?」

課長が部長に従わないように、私もいつしか課長に従わず仕事をするようになった。

部長の意向を汲んだ仕事ができる。
そう評価されて課長補佐になるのに時間はかからなかった。

そして主要人物の揃った会食で社長が言った。
「やっぴーさんが部長補佐になるビジョンなんだよね」



課長が私に嫌がらせをしてくるようになった。
ストレスと言えばストレスだったが、私は課長以外の上司を信じて自分を貫いた。

ただ、少し状況が悪くなった。

私の仕事ぶりを真似していた若手にまで行為が及んだからだ。

その若手は大変にメンタルが弱かった。


この記事でも書いた通り、私は体が強くない。月の半分くらいは在宅勤務をしていた。

だから現場で若手のメンタルをフォローをすることができなかった。

日に日に課長の矛先が私ではなく若手に向いて、そしてエスカレートしていった。

この課長という人間は、大変に真面目さと根性がある努力家で、それをかわれて課長になったとも言える人だった。

その分プライドが高く自己評価も高い。

だからこの人を諭したり、変えようとするのはナンセンスだなと感じた。

でも若手が日に日に元気をなくしていく状況に、言葉にできない責任を感じるのも事実だった。


→【書き物】自分らしく生きるとわがままの境界線②に続く



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