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「恋する豚」を使用した絶品ロースカツ【肉とめしとカフェ あじて @八柱(千葉県松戸市)】

ある日曜日の昼、滅多に乗らない新京成線に乗って一度も降りたことのない八柱駅で降りたのは、「お肉とめしとカフェ あじて」でランチを食べるためだった。しかし、暑い中駅から10分歩いてお店に向かったにもかかわらず、この日のランチは予約で満席で、僕は入店することすら叶わなかった。そこで僕は店員さんに相談し、この日の夜に予約をとることに成功した。

このお店でランチを食べられなかった代わりに、僕は八柱駅のすぐそばにある「ばーがー時々洋食亭」で絶品のハンバーガーをいただいた。このお店もぜひ色んな人に行ってもらいたいお店だ。

ハンバーガーランチを食べたあとの僕だが、八柱駅から歩いて10分ぐらいの場所にある、「21世紀の森と広場」という広大な公園を散歩していた。しかしまあとにかく暑い。公園ですれ違うのはこんな暑さでも平気で走っているストイックランナーの方達ばかりだし、子供やペットと遊んでいる家族連れなんかは日陰を見つけてのんびりしている。僕は公園に入って早々に、早くクーラーの効いた室内に移動したいと思ってしまった。もう9月だというのに、まともに公園を散歩する気にもなれない気象が続いているなんて、どうかしているような。昔からこんなに暑かったっけ。

公園を出たあとはバスで移動し、松戸を代表する大ショッピングモールであるテラスモール松戸にやって来た。正直何か買いたいものがあったわけではないが、せっかくなのでどんな建物なのか眺めてみようぐらいの気持ちで訪れた。建物に入った時の冷房がとても気持ちよかったことを覚えている。あとはフードコートにある「マザー牧場CAFE」でティラミス風のソフトクリームを食べた。食べた時に思い浮かんだのは牧場の風景ではなく、イタリアの地中海の風景だった。イタリア行ったことないけど。

マザー牧場、行ってみたい。

そのあとはテラスモール内のコメダ珈琲で作業。前述したとおり僕はこの日の夜に「あじて」の席を予約している。予約の時間は18時半。ネットで調べた情報によるとテラスモール湘南から18時13分のバスに乗れば、18時半前にその「あじて」に着くことができるらしい。18時ぐらいまで作業をしたあと、僕はテラスモールを出てバス停へ向かった。バス停にはすでに結構な人が並んでいる。僕はその最後尾に着き、バスの到着を待った。

ところが、バスがやって来たのはなんと20分遅れの18時33分。バスが遅れるというのはよくある話だが、20分も遅れてくるのはなかなか珍しい。そんな事情があったために僕がお店に着いたのはなんと19時前。予約時間を20分ぐらい過ぎてしまった。申し訳ない。一応、僕はバス停で待っていた時にお店に電話して、予約時間に遅れる旨は伝えておいた。

「おーぷん」の看板が可愛い。

自分の中で少し申し訳なさそうな顔を作りながら店の扉を開ける。すると昼に予約の対応をしてくれた高齢の男性店員さんが悪い顔一つせずに僕を席に案内してくれた。店内は割と狭めで、4人がけのテーブル席や座卓が3卓ぐらいある中に一つだけポツンと1人用のテーブルが用意されており、僕はそこに案内された。この日一人で来なかったら僕は入れてもらえなかっただろう。

席に座って、メニューを眺める。「お肉とめしとカフェ」と店名にあるとおり、このお店のウリは多種多様な肉料理なのだが、中でも一番の名物が千葉県のブランド豚「恋する豚」を使ったとんかつだ。僕はこのとんかつを食べるためにこのお店にやって来たと言っても過言ではない。僕は店員さんに「恋する豚肩ロースカツ定食」と「あじて特性肉入りポテトコロッケ」を注文した。

メニューはとても読みやすいフォント。

注文してすぐ、高齢の女性の店員さんが僕の元に千切りキャベツを持って来てくれた。

「おかわり無料なのでおっしゃってくださいね〜」

と言ってくれたため、僕はまずそのキャベツを遠慮なくむしゃむしゃ食べることにした。卓上に置いてあったチーズが入ったドレッシングが美味しい。

僕がキャベツを食べているでは、30代ぐらいの男女3人組がお酒を飲みながら会話に華を咲かせている。テーブルの上には揚げ物が乗った皿も置かれており、それを食べた女性が

「やっぱあじて、美味いわ〜」

と口にしていた。そんなセリフを聞いてしまったら、とんかつへの期待がますます高まってしまう。僕のもとにとんかつが運ばれて来たのは、注文してから10分ほど経った頃だった。衣の色がやや淡く、一切れだけこちらを向いた断面がとても美しい、食欲をそそるとんかつだ。これは美味いに違いない。さっそくいただいてみようじゃないか。

1切れだけこちらを向いた状態で出してくるところに良い意味でのあざとさを感じる。

食べてみると、言うまでもないかもしれないが衣がサックサク。そのやや粗めの衣からなんだか優しい甘さを感じるぞ。肉の方はほかのロースカツに比べて赤身っぽい食感が強いが十分柔らかく、脂のパンチがほどほどでおだやかな味だ。めっちゃ美味い。何もつけずに食べても十分な旨味を感じられるため、とんかつに付ける塩はすごく少なめで良いなと思った。ちなみにこのお店では与論島の粗塩を使用している。

写真を見ているとあの時の美味しさを思い出す。

ソースでもいただいてみる。とろみと酸味があって絶品だ。肉の脂とよくマッチしており、水分をまとった衣の食感もとても美味しい。

ソースで食べても美味しい。

定食に付いてくる大根やこんにゃくの煮物もほっこりする美味しさ。小鉢にしては少し量が多い気もする。良いサイドプレーヤーだ。

なんか意味わからん光が映り込んでしまった。

追加で注文したコロッケもホックホク。とんかつとは衣の食感がだいぶ異なるがこちらもかなり美味しい。頼んで正解だった。

定食に一品追加するにはちょうど良いサイズ感なのも良いところ。

ご飯も味噌汁も美味しいし、非のうちどころのないとんかつだ。わざわざ八柱までやって来てよかった。この日こう思ったのは2回目である。いやぁ、なかなか大当たりなお店を見つけてしまったなぁ。

ご飯も美味しいし文句のつけ所がない。

とんかつが割と大きかったこともあって食べ終わる頃には結構な満腹感を感じていた。大満足である。レジに行くとさっきまで厨房の奥にいた店主さんが出てきたので、「美味しかったです」と伝えるととても喜んでいた。加えて、

「今日は色々遅くなってしまってすいませんでした」

なんてことも言われてしまった。それは完全にこちらのセリフである。今日僕はこのお店の対応になんら不満はないぞ。なぜ謝られたのかよく分からなかったが、店主さんはその後もなぜかすごく腰が低かった。ちなみにだが「あじて」という言葉はフランス語で落ち着かない、騒々しいといった意味があるらしく、店主さんの性格が由来となってお店の名前になったそうだ。目の前で腰の低い店主さんを見ていると、その由来もあまりピンと来なかった。



とても良いお店だった。こんなに美味しいとんかつとコロッケを食べて2000を切ってしまうのだから、もう都内の2000円以上するとんかつ屋さんはここに勝てないのでは?とも思ってしまった。実際僕は都内で2000円以上するとんかつ屋さんに何度も行ったことあるが、「あじて」のとんかつはそれらのお店のとんかつに匹敵する美味しさだと思う。なんなら、ミシュランに載りましたみたいなお店のとんかつよりもここの方が美味しい気がする。そりゃ、予約でいっぱいになるわけだ。

八柱駅、初めて降りた駅だったが大当たりなお店を2軒も見つけてしまった。新京成沿いにはまだまだ良いお店が眠っているのかもしれない。次は、どの駅で降りてみようか。


今回行ったお店

お肉とめしとカフェ あじて
●住所:千葉県松戸市日暮6-84
●アクセス:八柱駅から徒歩11分
●営業時間:11:30〜14:30 / 18:00〜22:00(L.O. 21:00)
●定休日:月曜・金曜
●支払い方法:現金、PayPay、auPay、楽天Pay
●駐車場:あり
お店のXは
こちら

※行くなら予約必須だと思います

頼んだメニュー

●恋する豚肩ロースカツ定食 ¥1700
●あじて特性牛肉入りポテトコロッケ ¥220

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