将来について語るつもりが私の生い立ち紹介
このまえ、小学生の時に図工で作った作品を見つけた。
好きな漢字一文字を彫刻刀で掘り、周りを絵の具を使っておしゃれに囲もうというもの。
私は「星」を選んでいた。文字の周りには星と月を描いて、月にはウサギを住まわせていた。夜空を見上げるのが好きだったからだ。
星が好きだった小学校〜高校
当時の私は、大きくなってからの学びや将来の仕事、何を食べて生きていくか、などは考えずに生きていた。ただ純粋に、泣きたくなるほど真っ直ぐに、星が好きだったんだろうな。
その後、中学高校は星や宇宙、それにまつわる科学技術に触れてきた。将来はそういう職業に就く可能性を考えていた。
泣きながら過ごした大学一年
大学一年の頃、今の学部(宇宙とは関係ない理学部)の内容はさほど興味のないものだと分かった。授業のモチベはなかった。
昔、夏休みは数学や英語の問題集を先に片付けて、読書感想文や自由研究的なものを最後まで溜め込むタイプだった私にとって、「自分で研究テーマを探して、研究する」みたいな自由度の高いミッションはとても難しいものだった。
それでも興味を持てそうな授業を探した。まあまあ楽しい授業はあったが、だからと言って院に進んでその分野の研究をしたいとは思えるレベルではなかった。この調子じゃ研究者にはなれないと悟った。
将来が真っ暗に思えたし、一時期は毎日泣いていて、家族と話す気になれない時もあった。
将来宇宙に関する仕事をしたいとも思えなくなってきた。それでも、真夏はわざわざ暑いベランダに出て夏の大三角を探しているし、冬は毛布を何枚も被ってダイヤモンドを見上げている自分が本当に嫌だった。
「こんなことをしても、将来何にもならないのに」「なんで楽しくないのに見てるんだろう」と泣きたくなっていた。
暗闇90%、光10%の大学二年
二年生になって、少し変わった。今の環境に自分を合わせるのを諦めた。無駄に夜空を見上げることをやめた。
そしてオンライン留学をして英語を学んだ。英語に触れて、やっぱり楽しいと思えた。少し気が楽になって、大学受験前後で完全に消えていた「オタクの心」も蘇り、好きなアイドルができた。芸術に触れて心が安らぐときもあった。
これから。
現在大学二年の秋。心の調子が良好とは言えない時もあるが、流石に一年の時よりかはマシだと思えてホッとしている。
今は就活を視野に入れて動こうとしている。正直不安しかない。
親とは仲がいいけど、就職の話はしたくなかった。私は親から強めに「大きな企業に入りなさい」としか言われたことがないから。大きい会社の方が福利厚生がしっかりしているから、ということ。
私の両親の実家はどちらも自営業で、収入が安定しない家庭だったから、そういう考え方なのだろう。確かに私だって福利厚生がしっかりしているところに入りたいし、もちろんブラック企業には入りたくない。親として私を思っているからこその言葉だけど、私はその言葉に押し潰されそうだ。
この前見ていたアニメの登場人物が、母親に「あなたはあなたのやりたいことをやればいいのよ」と言われていて、泣いてしまった。私もそう言われたかったから。
どちらの台詞も子供を大事にしていることに変わりはないけど。
私は、今は自分のやりたいことを考えて、その上で親を納得させられるような未来を歩みたい。
たまに弱音は吐くかも。