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「生老病死」、息子に告ぐ
右膝が痛みます。
子どもの頃からの筋金入りのインドア派でしたが、去年辺りから脚が弱るぞ、このままの生活だとマズいぞと危機感を覚えていました。
↑この日に膝を痛めてから、散歩に出るように心がけました。足を痛める前にするべきでしたが、膝の痛みは階段の昇降時と床座の座り立ちの時がおもです。歩くことには問題はありません。だからだいたい毎日5000歩を目標に歩きます。
歩く時はポケットにチョコとキャラメルとパイン飴を入れて歩きます。そして歩くときはデジタル機器から離れた「思考の時間」としていろいろなことを考えています。アイディアが閃いたりするので、悪くはない時間です。
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右肩が痛いです。
3年ぐらい前に50肩に苦しみましたが1年ぐらいで痛みが消えました。なのに半年前から、また痛みが出てきました。迂闊に伸びをすると激痛が走ります。
ラジオ体操やストレッチをしていた時期もありますが、長続きしません。ホントあちこちイヤになります。長年の運動不足とここ数年のパソコンでの作業時間がとどめを刺したようです。
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寿命を考えるようになりました。
気がつくと目の前に還暦が見えている年齢になりました。親は80代に入り、弟の頭は真っ白です。彼は苦労をしているのか父親より早く頭髪が真っ白になりました。あたり前の事ですが私も子どもたちも周囲もみな歳を重ねています。
「すぐに私もお婆ちゃんになるよ。」
知的障害者の息子に話すと、言葉が話せない息子は怒った顔で、両手をクロスさせ胸の前でバツをつくります。
ああイヤなんだなと息子の心情を思いながら、毎回ひょうきん族の懺悔のコーナーの神様のバツを思い出します。息子の気持ちより母は違うことを考えているのだ。ごめんよ。
「いつか私も歳だからお父さんみたいに、死んでいなくなるよ。」
すると息子はさらに怖い顔で、床を指差しながら、ここにいろ!と何度も動作を繰り返すのです。
「みんな歳をとるし、みんなお爺さんお婆さんになって死んでいくものだよ。あんたも可愛い赤ちゃんだったけど、もうオッさんになってるやん。」
とりあえず言いたい事を言いますが、このテーマは難しくて息子の理解力を遥かに超えています。だから以下は心の中で言います。
「私はいつかいなくなるから、あんたら頑張って生きてちょうだいよ。親が親なきあとを憂いても、出来ることを備えたら、あとは野となれ山となれだよ。だってどうしようもないもん。
だから余分な心配はしないで、足腰が動くうちにお母さんは自分の人生を楽しむ。あんたもせっかく生まれてきたのだから、存分に楽しめよ。」
こうして母は不死身ではないことを、理解が難しい息子に告げ少しずつ時間をかけて刷り込んでおります。