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ファミリーヒストリー 第2章「わたしンち、ファイヤー🔥」

第1章 曽祖父の足跡調査
明治期にアメリカへ移民に出た曽祖父の足跡調査をしていました。この調査は母からの依頼で、気軽に引き受けたわたしが、鬼のような調査を行い、曽祖父の足跡、つまりわたしたちのファミリーヒストリーをほじくり出したのでした。

まだまだアメリカで曽祖父の足取りを追うことは可能でしたが、予算等々の事情でで調査は一旦終了しました。

これまでのまとめ
曽祖父は広島県から家族とハワイに移民に行き、数年で妻子が日本へ帰国しました。その後、曽祖父はカリフォルニア州に移動し、そこで新しい家族を作り、その後日系人矯正収容所で亡くなりました。おそらく1度も帰国をすることはなかったのだと思っていました。

作業の過程で戸籍を取り寄せ、分析していましたら、曽祖母の死亡届をアメリカにいるはずの曽祖父が提出したという記述がみつかりました。

・曽祖父は曽祖母の臨終にアメリカから立ち会っていた。
・戸籍には、「同居人〇〇」と曽祖父の続柄が書かれていた
・二人は離婚していなかった。
・約20年間生き別れ状態だった3人の子どもたちと再会をした可能性が高い。
・子どもの一人から、曽祖父への憎しみを伝え聞いている親類の証言を聞いた
・曽祖父はアメリカで再婚し、亡くなったことなどのほぼ正しい情報が親類に伝聞されていた。

当時アメリカに移民に出た1世の多くは、いつかは故郷に錦を飾りたいと母国への帰国を考えていたそうです。曽祖父は曽祖母の死と子どもたちへの隔絶から、帰国しても戻る家が無くなったと考えられます。

曽祖父の望郷の念をを想うと、母、わたし、娘がそれぞれの心の中で、ロサンゼルスの曽祖父の墓へ行きたいといく気持ちが生まれていました。まだまだやることがあるはず!です。

ではどうする
珍しく母、娘、わたしが集まり「今年は、〇〇(曽祖父の名前)祭りだったね・・・」と話をしていました。そこでずっと燻っていたことを2人に口にしてみました。

「ロスに墓参りに行かないか」

あくまで目的は曽祖父の墓参りですが、現地の曽祖父の足跡の調査先として広島県人会、日系邦字新聞社、曽祖父の勤め先、必要性があるなら公文書館があります。そして渡航する時点でどんな思いになるかで遺族(曽祖父の再婚した家族)に連絡をする判断をすればいいと言ってみました。

わたしは息子がいるので、アメリカには行けません。渡航までのバックアップをすることにしました。

孫世代の人間は母を含めて4人が生存しています。母以外の3人は高齢の男性ばかりで、母ほどの思い入れはありません。となると末っ子で一番若い母が墓参りに行くのが妥当です。母のサポート、語学力、渡航歴から娘が適任です。

母は高齢を理由に一瞬悩んでいましたが了承してくれました。目標は来年6月の渡航。問題は予算ですが、これから7ヶ月後に、予算が貯まるか、どこからか臨時収入が入るかは分からないけど、とりあえず母と娘が「ロスに行く!」ということを決めました。

まずは第1歩
わたしは金運・財運のご利益のある神社をピックアップしました。大阪・京都・滋賀県でご利益のある神社を1人1社定めて参拝して祈願しようと考えました。大阪は母、京都はわたし、滋賀は娘と担当地区を決めました。

わたしはまずは神頼みからスタートです。むすめは曽祖父の調査をプレゼンできるように準備して、正月に親戚に見せる準備をするそうです。母は失効していたパスポートを申請しに行きます。

それぞれが出来ることに動き出しました。来年6月、わたしは母と娘をロスに曽祖父の墓の前に送り込みます。

🔥わたしンち、ファイヤー🔥

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