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息子くんのいない週末は魂の自由時間

知的障害者の息子がショートステイに行く週末は、私の自由時間です。息子が出る前に掃除、洗濯、買い物を済ませてから、おもむろに「早く行きなさいよ。」と息子を追い立てます。

息子もそれなりにショートステイに行くことが好きなようで、いそいそと持参する本を選びます。帰り道にどこの本屋に立ち寄るかを確認し、帽子とペットボトルの水をカバンに追加します。

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息子がいなくなると、さーてこれから私の時間です。魂の自由時間です。

せっかくなので1人で大神神社まで足を伸ばそうかと思いましたが暑くてやめました。読みかけの本が3冊あるので、ぱらぱらと読みます。

飯山陽「エジプトの空の下 わたしが見た二つの革命」と吉村昭「戦艦武蔵ノート」を読み終えました。最近読んだ本、酒井総平「硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ」も良書でした。友人からもらったルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」、母が持ってきた藤田晋・堀江貴文「心を鍛える」、自分で選んだ「吉村昭時線作品集第1巻」を少しずつ読み進めます。

久しぶりに読んでない本を整理してみました。アビゲイル・シュライアー「トランスジェンダーになりたい少女たち」。ルース・ベネジェクト「菊と刀」。「イラストでまなぶ戦闘外傷救護-COMBAT FIRST AID-」川崎昌平「重版未定1」。母が持ち込んだ百田尚樹「影法師」「風の中のマリア」「「成功は時間が10割」。令和書房「国史教科書」・・・忘れていたものもあり積読がたくさんありました。

合間に「あつまれどうぶつの森」をします。実際の私は走ると咳が止まらなくなるし、寒暖差に敏感に反応して、やはり咳が止まらなくなります。だからかゲームの中で島中を駆け回るのが大好きです。走っても坂道も息切れもしないし、足腰も痛くなりません。素潜りもへっちゃらです。50半ばのおばちゃんがバカみたいですが、幸せな時間です。

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こんな時にするべきラジオ英会話のテキストやもう何ヶ月も手付かずの「ライ麦畑で捕まえて」や「エルマーの冒険」をしようとは思いません。昔から夏休みの宿題は8月31日するタイプでした。

ちなみに亡き夫は「宿題を持ってくるのを忘れた。」と嘘をつき、9月1日に頑張ると言っていました。このエピソードから子どもの頃からペテン師体質だったことに早く気がつくべきでした。

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冷蔵庫の残り物でご飯を食べて、久しぶりに映画「奈落のマイホーム」を見ました。ストーリーは平凡ですが、予算をかけた大掛かりな映画と演者の熱演は素晴らしく見応えがありました。さすがでした。

またゲームして、本を読んで夜ふかしをして、最後にヤクルト1000を飲んで爆睡しました。朝目覚めた時の静かさに少し寂しさを感じました。

夫が亡くなってから、同世代より一足早く老後の暮らしをしていると思っている私です。自立できない息子との生活は良くも悪くも、わたしが動けなくなるまで続くでしょう。普段は寂しくはないし、ショートステイでお互いに距離を保つ手段もあるので、細く長く続いていく環境は整っています。これがどこまで続くは分かりませんけどね。

そんなことを考えながら、娘の帰省に備え布団を準備しました。息子が帰宅するまでに徐々に日常に戻っていこうと思います。

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eccoさんの記事に触発されました。私も外に出ない日を過ごしました。


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