私と弟の思い出のスコッチエッグ

久しぶりに親戚が集まりBBQをしました。母の姪であり私と弟からいうと年の離れたイトコにあたるお姉さんは、料理上手です。準備を持参しその場でサッとアップルパイや苺大福をその場で作ってくれる人です。私と弟は子どもの頃から料理上手のイトコにとても懐いていました。

「昔からお姉さんの料理はすごく美味しかったなぁ。ハンバーグの中に卵が入っているのを生まれて初めて食べたのが衝撃だったよ。」弟が言い出しました。

「あんた覚えているの？私もあのスコッチエッグの黄色い茹で卵の色を覚えているわ。本当に美味しかったよね。」

普段から気の合わない弟ですが、イトコが作ったご飯の思い出を共有していることに驚きました。

さらに弟は「スパゲティが添えられているのも覚えている。あのあと母さんにゆで卵入りのハンバーグをもう１度食べたいといったら、そこの家の子になれ！！と無茶苦茶怒られたわ。」と私の記憶にない思い出を語りました。

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母が私たちの後ろから「あれはね私が手術をするから○○に留守を頼んだのよ。医者からもう少し病院にいなさいというのを振り切って帰ったら・・・」

なるほど必死で退院して帰ったら、息子があの美味しい茹で卵入りのことを話すのでブチギレたのでしょうね。当時まだ幼い弟を気遣い、田舎に帰ると嘘を言って入院していた母でした。

もともと母は料理がイマイチな人でしたが、私と弟が人生で１度食べたイトコの料理を記憶していたことに少し傷ついたかもしれません。悲しそうな母を尻目に弟は

「ゆで卵の入ったハンバーグはスコッチエックって言うのか！そうか生まれて初めて知ったわーわははは」と能天気に叫んでいました。

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母には悪いけど私はお姉さんのスコッチエッグをもう１度食べてみたいと思いました。たぶん弟もだと思います。

そんなBBQ、お姉さんの新作の豆腐で作った生チョコを頂きました。