息子くんの瞬間復活
知的障害の息子は25歳の息子くんですが、中身は3歳ぐらいです。名探偵コナンくんを見る度に真反対だと思います。息子はB型就労支援事業所で働いています。いつもご機嫌で休むことなく通っています。どちらかというと「てへぺろ」系のキャラです。
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今日は珍しく帰宅すると文字盤を持ち、いろいろと訴えかけてきます。息子は発語ががないので伝えたいことは文字盤を使用します。文章でなく単語を並べますが、字が読みにくく解読するのに一苦労です。
どうやら今日、事業所の女の子に意地悪をされたようです。仕事用のエプロンをどうしたのか・・・ここまでしか理解できません。何度聞いても聞いてもまったく要領を得ませんでした。
息子は床をなん度も指差します。「ココにいるってこと?明日は事業所に行きたくないの?」息子はうなずきます。そして床に寝転び、涙を浮かべて宙を見つめています。悲しみに暮れていることを全身でアピールします。
なるほどこれは通常ではない行動です。そこで私は事業所に電話をしました。スタッフがその日の仕事の担当者に確認すると同時に主任さんが息子と話をしたいと言われました。
主任さんがスピーカーにして息子に語りかけてくれました。私は寝っ転がる息子の隣で「いま不貞腐れた表情をしています。」「手を挙げてそのとおりだと頷いています。」「いま涙を浮かべて顔を背けました。」と状況を伝えました。
主任さんの「明日ね、お話を聞くから、とりえあず事業所に来てね。」の語りかけで、息子は一瞬で復活しました。
そのまま調子に乗って私に何度か怒られましたが、いつもどおりエヘヘと笑っていました。・・・この馬鹿者めが💢
とにもかくにも信頼できる第3者の存在はありがたいですね。
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このような出来事がありましたが、今日も息子と私の1日が終わろうとしています。