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50代、一人暮らしのシュミレーション

自由と孤独はふたつでセット 気ままなほど寂しさもついてくる

竹内まりや「幸せのものさし」

月2回の週末、息子はショートステイに行きます。親子2人の生活で、何かと衝突が多くなったたので、お互いに距離を置くためでした。

息子くんの週末
息子はショートステイの個室で、好きなだけテレビを見て、本を見ます。
家のお風呂より大きなお風呂で、ゆっくりと温泉気分を味わっています。
お母さんのご飯より美味しいという食事を、毎回残さず全量摂取しています。
スタッフさんに慣れてきて、そばで過ごす時間もあるそうです。

でも明くる日の昼食が終わると、そわそわして、早々に荷造りをして、
約束の時間まで、まだかまだかと待っているそうです。

私の週末
息子を送り出すまでに、掃除、洗濯、買い物を終えます。送り出し、
施設に到着確認をしたら、私の自由時間の始まりです。

邪魔されずに英語の予習ができます。人の会話をBGMにするので、ドラマや映画、YouTubeを聴きながら、たいていダラダラと寝ています。
昨日は山﨑豊子の「二つの祖国」の文庫本を読みながら、やはり寝ていました。

日が暮れて、小腹が空いたら、スーパーにぶらぶらと出かけます。あまり飲めない私が一番小さい缶ビールを買います。今回はアサヒスーパードライを選びました。お寿司のパック、デザートのスィーツを1人分だけ、カゴにいれました。
今日だけは栄養のバランスなんて考えません。自分の好きなものを探しに店内を歩くのです。

簡単にきゅうりとカニカマの酢の物を作りました。
ビールを飲みながら、お寿司は九州の甘めの醤油で頂きます。
地方ローカルの旅番組「おとな旅あるき旅」を見てどこか面白い場所はないかな、行けそうかなと考えます。線路が続く限り、どこにでも行けそうな気がして、JR西日本提供の番組を見ています。

「どこかへ、行ってしまいたいなぁ」

私の心の中には、いつも日常生活から、
非日常の「旅」に出たいという気持ちがあるのです。

家族のカタチ
結婚して、子どもたちが産まれて4人家族になりました。
夫が亡くなり、洗濯物の量が減り、人がいなくなることを実感しました。

子どもたちと小さな家に引っ越し、少々狭苦しくなりました。
子どもたちが大きくなると、手狭になり何かと、きょうだい喧嘩起きていました。

娘が就職して出ていくと、ちょうど良いサイズの家になりました。
息子がいないと、ものすごく広くて大邸宅のような気持ちになりました。

高齢、独居の家とはこのような感覚かもしれません。私は一足早く、未来の1人暮らしの生活をシュミレーションをしている気分になります。
でも私の場合は息子が障害者なので、2人暮らしをギリギリまで続けることになると思います。だから一人暮らしをするかどうかはわかりません。

そう未来のことなんて誰にも分からない!

独りの日曜日
目が覚めると静かな朝でした。
昨日より家が、さらに広々と感じました。

「ああ息子はいないのか。」

寂しいかと言われると、少し寂しい。
孤独かと言われたら、少し孤独です。
それが家族と言うものかもしれません。

でも私は1人時間、「自由」を満喫しています。
これは紛れもない事実です。
この時間は私にとって、とても大切です。

さて息子が帰ってくるまで、あと数時間。
私だけの時間を楽しみます。


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