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社会人のスタートライン


社会人で学ぶ

 社会人になって、進学したり学び直しは年齢に関係なくできます。しかし「入学して若い人と勉強するのは…」と悩む人もいると思いますが、私はまっあく気になりませんでした。世代が違う友達は、とても刺激的で興味深い存在です。若さも含めて大いに吸収しちゃいましょう❗️

看護学校

 看護の専門の勉強に関しては、みんな白紙の同じスタートラインが同じなので、気にしなくて良いです。みんなが素人だから気にしなくていいし、年上だから成績が良くないといけないこともないです。

 しかし気力、体力が必要な「実習」などは、1歳でも早く来ればよかったと思うと思います。私は短大を経て看護学校に進学しましたが、短大時代にレポートを書くことに慣れていたので、実習記録の書き方に慣れてくると、そんなには時間がかかることはありませんでした。実習に関しては、苦しいのは現役学生も同じです。でも社会人経験が役に立つこともあると思うので、お楽しみに。

 社会人や家庭を持つ人では、成績が良い人もいました。理由は時間がないからです。家事、育児の隙間で勉強するので、目の色を変えて勉強するしかありません。私の場合は余分に払う学費がないので、必死でした。必死に頑張っているので、成績が優秀な人もいましたよ。 

通信制大学  

 通信制の大学のスクーリングで、よく話していたのは、「全日の大学の方が楽だったな…」でした。確かにそうなんですよ。スクーリングでは長時間の講義があり、レポートにパスしなければ筆記試験は受験できません。こんなふうに通信制は厳しいです。しかしそもそも全日制の大学の入試には太刀打ち出来ないでしょうし、資金も時間もないから、通信制で頑張るしかなかったのです。 

 とくに私が学んだ現代社会学では、これまでの経験が非常に役に立つ学問分野だったので、とても楽しかったです。

 入試もないから入学は容易いです。しかし1学年から始めるなら4年、編入で3学年から始めるなら2年でジャスト卒業をするには、実質1.8%ぐらいだと、卒業式で先生が話されていました。 

 友人に8年在籍し、満期退学した人もいます。他にも消息不明者がたくさんいました。卒業したかも分かりません。それだけシビアな世界でした。ちなみに通信制の大学で1番難しいのは慶應大学と聞いています。入学はできても、卒業できない大学であるらしいです。

 先輩からのアドバイスに従って、友だちを作り、試験の情報交換や相談に乗ったり、乗ってもらいながら切磋琢磨しました。先輩が同級生になり、後輩になる不思議な友だち関係でしたが、卒業した今も交流があります。

 彼らは北海道から沖縄に居住しています。年齢もバラバラです。彼らとは卒業してからも、年1.2度は顔を合わせていますが、新たな学部に編入する人、大学院に進学する人もいるので、とても刺激になる人たちです。メンバーの最高齢は70歳です。

社会人大学院

 ほとんどの人が仕事と兼業だったので、やはり必死に勉強に取り組んでいました。7割が医療系の職種の人でしたが、その他は公務員、教員でした。

 大学卒業して直ぐに、やってきた人たちは、素晴らしく頭も良いし、親切だし、頼りになる人たちでした。年齢的には、娘と変わらないのですが、私にとっては、頼りになる友だちでした。

 みな忙しく、友だちと話す時間も休憩時間の10分ぐらいだったので、いち早くグループラインを作り、情報交換の場を整備しました。私と還暦過ぎのオバちゃんが率先して声をかけて歩きました。オバちゃんパワーと厚かましさが役に立ちました。ここではリーダーシップを取れる人も多くいて、頼れる人ばかりでした。

 おかげで、統計学など、皆が苦しむ科目での情報交換をしたり、のちに勉強会に発展していきました。非常に仲の良い学年になりました。この1年があったからこそ、コロナ禍の時期にも、zoomで話す機会を設けたり、お互いに励ましあってこれました。  

生涯教育・リカレント

 幾つになっても学び直しは可能です。特に看護師も働く場は広がっていますし、精神科など、高齢になって働く場もあります。実習を考えるなら、1歳でも若い時に目指す方がいいと思います。

 しかし研究者を目指すには、ポスドクの問題もあるので、博士課程に行くのは年齢的なリミットがあると思います。そして何より「お金と時間」「深掘りするべき研究テーマ」が必要です。思い立ったら吉日で、とにかく調べて見ること、先輩などを探すこと、資金や、家庭や仕事の理解を得られるかどうかなど検討してみたらいいです。

 通信制の大学は、パート先の先輩がちょうど学んでおられたので、誘って頂きましたが、結局入学するまでに10年の歳月が流れていました。一方大学院は、バイト先の先生に教えてもらってから、要項を取り寄せ、受験を決意してから、3週間で研究計画書を送らねばなりませんでした。それで合格したので、運が良かったのだと思います。

 人生100年と言われていますので、どんどんチャレンジして、自分の人生を楽しんだらいいと思います。スタートラインは自分で決めればいいのですから!


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