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50代シングル、「恋愛」と「モモ」

50代シングル
40代で未亡人になりました。生活が落ち着いてくると、意外とよく言われたのが
「羨ましいな。恋愛できるね。」という言葉でした。そして「再婚しないの?」です。

いやあ何かとゴタゴタがあったので、もう2度と結婚したくないと言うのが本音です。結婚するとお相手に親戚の関係が絡んできます。想像するだけで面倒くさい!!だから再婚はありえません。

現在は独身になったので、恋愛をするのに障害はまったくありません。もともと「子どものためだけに生きていきます」なんて考えは毛頭ありませんし、恋愛することは否定しません。人を好きになるのに年齢制限はないと思います。共に生きるパートナーがいる人生も悪くはないでしょう。

ちなみに私を「羨ましい」という(主に既婚者)人には、
「だったら好きな人を見つければいいじゃないですか?」と答えています。

「恋愛」と「モモ」
もし川上から大きなモモが、どんぶらこどんぶらこと流れてきたら、洗濯の手を止めて、私はモモを手に取るでしょう。怖くて手に取れない人もいるし、好奇心から手を伸ばす人もいます。興味がなくて、モモが流れているのを見てるだけの人もいるでしょう。それぞれが選べばいいのです。誰かに決めてもらうのではないのです。

「恋愛」も「モモ」のようなものではないでしょうか。

相手に妻や夫がいることもあるかもしれません。決して不倫を奨励するわけではありませんが、人を好きになる感情を止めることは難しいことです。
またその対象が「推し」のアイドルかもしれないし、物語のキャラクターかもしれません。ペットかもしれない・・・愛情を注ぐべき存在は無限大にあるのです。そして好きになるのは、その人自身なのです。

でも私は「モモ」を探しには出かけません。川で洗濯をしながら、「ご縁」のモモが流れてくるのを待つのです。だって洗濯やら、英語や、相談室や先祖の足跡調査とか、やることがたくさんあるからです。

私たちは人であり、灰になるまで男と女。
夫はあっけなく亡くなりました。その死を間近で見て、死んじゃったらお終いだし、やりたいことも人を好きになることも何もかも出来なくなることを痛感しました。我慢の先に幸せがくる確証もないのです。

わたしは人を好きになる感情を持った「人」です。
そして付け加えると灰になるまで「男」と「女」なのです。

恋愛対象が、「人」でなくても、異性でも同性でも、空想の産物でもなんでもいいのです。自分以外を好きになることは尊い感情です。蓋をせずに気持ちを大切にすればいいと思います。

それぞれに残された時間は、あとどれくらいかは分かりません。だからこそ1人の「人」として素直に生きてみるのも悪くはないと思います。
わたしは、型にハマらず、ゆるりと気楽に生きたいのです。



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