「ヨドコウ迎賓館」フランク・ロイド・ライト
ヨドコウ迎賓館へ行きました。
私は新旧の建築物が好きです。
でもものすごく不器用なのです。
物差しを使っても、真っ直ぐ線が書けません。
ちなみに父は一級建築士です。
幾何学模様の飾り。石造りの直線。
かつて住んでいた人が見ていた頃の景色とは、まったく違うはず。
四葉のクローバーを模したような銅板。
明かり取りの子窓もたくさんありました。
和室も、床の間も、欄間も四葉のクローバーの銅板飾りで素敵。
自分のイメージするものを、形にする仕事って尊いですね。私はまっすぐな線画も描けない、絵も描けない、歌も歌えません、お裁縫も苦手です。
心から羨ましい。
でも、階段が多いからお年寄りは暮らしにくい。山手だから冬は寒いだろうな。優れた建築物は芸術品であって、生活のしやすさとは別物みたい。
ロイドと日本人の弟子たちの、こだわりが随所にあって、素晴らしい建築物です。時を超えて私の心を打つ。これが芸術なのでしょう。
この家を生み出した、建築家、職人達の仕事に尊敬の念を抱きました。そして今日まで保存されてきたことに感謝しかありません。
帰り道に見つけた芦屋警察署は、レトロな建築物でした。
(阪神電鉄「芦屋駅」から北へ約50m)
素敵な街を歩いて、ささくれた心が、すこしばかり丸くなっていました。