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【悪魔の遊び】セーラームーンごっこの思い出

我々の世代って悪魔の遊びが流行ったんですよ。その名を「セーラームーンごっこ」といいます。


このセーラームーンごっこはですね、本当に悪魔みたいな遊びででしてね、そこに平等なんてどこにもなく醜い権力者争いにまみれているわけです。

一番人気はセーラーマーキュリーですが残念ながらナンバーワンの権力者はありつけないわけですよ。

ナンバー2のブレーン的な女の子がその座に鎮座する。

まぁお姫様ポジションですね。そして権力者はセーラームーン。

そこから順番にセーラー戦士達という名の内閣府が誕生するわけですね。

セーラームーン~セーラーヴィーナスまでは幼稚園のクラスの政治を握る人たちです。一番人気は……官房長官ですね。


そんな中、クラスという枠組みが存在すれば必ず万年クラスカースト下位の変わり者ポジションだった女、矢御あやせ。

つまり私です。彼女が何をしていたかというと、そもそも出馬権などないのでした。大臣どころか国会議員にもなれない平民です。

そんな私も私なりにセーラームーンごっこで生き残りをかけていたわけです。

ギリ選挙権はあたったので、セーラームーンごっこには参加できたわけですが……当時、傷だらけの私はちょい役として出てきた「セーラープルート」の座にありついたわけです。

セーラープルートは恵まれない幼稚園生だった私にとって、女神でした。

内閣府でいう復興相的なポジションでしょうか。常設の椅子ではありません。

今の復興相って誰か調べてみたら田中和徳さんというらしいです。

では、セーラープルートは女神であり田中さんなわけですね。ありがたい。


とにかく、私がセーラー戦士であるためには冥王星の力を借りなくてはならなかったのです。

ですが、冥王星が惑星から除外されてしまったのと同様に、セーラープルートの力は脆弱でした。

なにせ、「技の名前がわからない!!!!」

謎に包まれたキャラだったわけですし、当然ですね。

なんか未来の門番みたいなことをしてるキャラがそもそも地上に降りたって戦っている時点でレアです。

大人になった今、プルート役としてセーラームーンごっこをするなら私は後ろの方で腕を組む、強いチームのほうのゴールキーパーのようなモーションを見せていたことでしょう。

ですがまぁ当時は幼稚園生。

そして私はめちゃくちゃ目立ちたがり屋。もちろん技名は叫んで出したいタイプです。

幼稚園生が考えたセーラープルートの必殺技は……

プルートビーーーーーーム!!!!!

まぁ、そんなもんですよね。期待させてしまったらごめんなさい。

でも大人になった今考えると解釈違いもいいところでして、こんなんは「FF外から失礼します」されてもおかしくはない訳です。

原作者の武内先生がたまたま幼稚園の前を通りかかったら羞恥で顔を真っ赤にして泣いてしまうことでしょう。

そんな、「ピク〇ブもびっくりな二次創作の坩堝」だった幼稚園。格差社会を形成する道具にされたセーラームーン。

今ではとてもいい思い出……なわけがなく、時々「プルートビーーーーーーム」を思い出すと羞恥で悶えまくったりします。

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