久しぶりに映画館で泣いた
王様のブランチは土曜日の特権
特に映画コーナーが好き、紹介されると不思議と見たくなる、そんな魔法にかけられたのがこちら
別ルートでおすすめされたのもあって、ずっと気になってた
映画館には三か月ぶりに行った
高校生の頃、部活と称して近くの商業施設に入っていた映画館によく行ってたなあ。よくわからないけどお得なキャンペーン中で三人で行けばもれなく1000円で見れる、そんなありがたい時代だった。
当時何を見ていたのか、思い出してみることにする
花とアリス
下妻物語
スクラップ・ヘブン
サマータイムマシン・ブルース
リンダ リンダ リンダ
スウィングガールズ
笑う大天使
ハチミツとクローバー
NANA
下限の月 ラスト・クォーター
最後ふたつは見る以外の選択肢がなく
あ、邦画だけ見てたわけじゃないです(思い出せない)
というかもっと見たよね、部室でも見てたよね
各々好きなDVD持ち寄って見たよね、大富豪やりながら
何となくだべっていた時間が今となっては尊い
そんなことを思い出しながらこの映画を見てました
ひとつ前のタイトルにもあるように私は映画研究部だったので映画は作っていません、ハダシたちは凄いよ
強いて言うなら二年の文化祭で好きな映画のポスターとかチラシ集めて展示してました、おかげで自分のクラスが何やってたとか全然覚えてない
だから最初の方、ハダシとビート板とブルーハワイが秘密基地みたいな車でだべってきゃっきゃしてるシーンから既に鳥肌
さすがに部室できゃっきゃしなかったなあ
いちいち自分と比較してしまう
青春ぶっ込み系かと思ったらSFとかラブストーリーも盛り込まれてて白目剥いた、最後まで伊藤万理華から目が離せなかった
今期夏ドラマの救世主「お耳に合いましたら。」を一番おもしろくしてるのは紛れもなく彼女だと思う。高村美園とはまた違う、アイドル上がりとか関係ないくらい飾らない演技がドンピシャでハダシだった
青涼祭の使い回しに気づけて、映研スキルは衰えてないなとこっそり喜んでます
最後、凛太郎に真正面からぶつかっていくところなんて、かっこよすぎて、よくわからない気持ちのまま泣いてた。こんなに真っ直ぐ、堂々と、好きな人にぶつかっていく姿を、大きなスクリーンで見ることができて、私は映画が好きでよかった、なんてその時はそこまで感情の整理もできていなかったけど、数時間経って少しずつ言葉がまとまってきました。
映画がなくなる、なんて考えたこともなかった、そんな未来は想像もしたくない。ただ、5秒がスタンダードな世界になりそうな気もして余計に混乱した。理由はなんとなくわかっている、実際家で映画見るときはスマホ弄ってるもんなあ。二時間が長いって感覚もわかるようになってしまって、現代人なんだと思い知らされる。
ライブハウスとか映画館とか
思春期からモラトリアムにかけてたくさんお世話になった場所を失いたくないと、そう思うことしかできなくて、だからせめて文字に残しておかないと。ここがあって良かった。
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