結局、青春が好きだ
例えば中学でのめり込んだ吹奏楽
仲間と最高の音楽を作り上げる!なんてのは表向きの話で、実際は先輩の機嫌とったりパート同士で揉めたりぐちゃぐちゃだった、顧問ともぶつかってめんどくさいことから逃げたりもした、それでも合奏した時に生まれる連帯感がたまらなく好きで三年間耐え抜いた。拍手。
ど真面目にぶつかって、ど真面目に逃げて
これも誰かにとっては青春なのか
私は「人生経験」ってことにしてる
だとしたら私の青春はいつ始まった?
ぶっ飛んだことして好き放題お金使って好きな人たちと思う存分時間共有した?この映画みたいに
チワワちゃんのテーマソングに撃ち抜かれたっていうのが今回一番伝えたいこと。青春なんて正直どうでもいい
ミュージカルが苦手だから一瞬戸惑ったけど、セリフとして歌ってたわけじゃないから大丈夫、むしろ耳に残るあの感じがクセになる。久しぶりに洋楽聴いた。
MVまで見てしまったらもうお手上げ。まさかあんなにロックな見た目でこのなんとも言えないノスタルジックなサウンドを発信していたとは。映画とリンクする音楽に出会うと嬉しくなってしまうのは昔から変わらない。
本当の名前なんて知らない、ただ居心地が良い、その一瞬をわかりやすく魅せてくれる、それでいて彼女は死んでしまったんだから理由も知りたくなる。
門脇麦の淡々とした話し方とか成田凌のクソメン加減が絶妙だった。チワワはチワワだったし、私は村上虹郎が好きだ。
花束を海に投げる最後のシーン。
青春が終わる音がした。
終わって気づくもの、なのかもしれない。
はちゃめちゃにバンギャルしてた時期、あの頃はライブハウスに行ってライブを見て自分の精神を保つのに必死だった。今が落ち着いたのかどうかわからないけど、あの頃みたいな必死さがなくなってしまった、その淋しさに襲われている。
私にも青春と呼べるものがあった。
どうでもいいとか言いながら、結局は求めてしまう。そんなもんだ。
だからいつまで経っても青春映画はやめられないし、あの瞬間が自分にもあったと思える謎の優越感だけでこれからも生きていける。