悩みの本質は何か?
悩みの本質は
適切な解決策(解やアイデア)が見つからないからではなく、何が問いの本質かがわかっていないから。
"問題の本質がわかれば9割型解決する"
そう本に書かれていた。
つまり、僕らは何が問題なのか、もっと言えば問題の本質というのが十分にわかっていないのだ。
僕は数学が苦手なので
「もーう、問題文を読んでも何を問われているのかが分からない…」ということがある。
それに近いことが現実世界でもよく起こっているのかもしれない。
今世界には正解が溢れている。
計算問題を専用のカメラで撮影すれば、その解をコンピューターが簡単に導いてくれるし、
何かわからない言葉があれば、ググればウィキペディアやらコトバンクやら、どこかしらのサイトがその意味をわかりやすく教えてくれる。
以前、動画検索の話をしたが、
着物の着方、ネクタイの付け方、ゴルフのドライブの打ち方、肉じゃがの作り方など、
動画でわかりやすく教えてくれる。
よくダンスの振り付け解説動画を見ていると、
「速すぎてわからないよ〜」ということがあるが、簡単に動画を反転にしてみたり、スピードを1倍速から0.5倍速へと変更することができる。
まあ、正解にたどりつきやすいということは
わかってくれたのではないだろうか。
一方で問題を見つけるのはむずい。
正解探しは10人中10人が参加できても、
いわゆる問題提起というのは10人中10人全員ができるかと言えば、難しいだろう。
中でも芯の食ったような"問い"を出せるかどうかに限れば、さらに厳しくなる。
私たちはいかに速く、正解を導けるかのゲームを長年、学校教育で行ってきた。そのため正解探しは得意なのかもしれない。
でも、問題探しは練習していない。
私たちが正解探しをきちんとできていたのは、そのプロセスの前に間違いなく天才的な問題探しの人が、適切な問いを打ち立ててくれたからだ。
数学が得意な人は口を揃えてこう言う。
「数学は美しい…」
何を言いたいか、わかってくれただろうか?
うん、そういうことだ。
問題の本質をきちんと見定めれば、解決は楽になるだろう。