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野球のファンって野球のルールがめっちゃ難しいことを知らないよね。っていう話。
今年の公認野球規則は写真だと分かりにくいけどサーモン色。実に美味しそうなカラーリング。去年の淡い紫の方が好みだったけど毎年変わるので仕方ないね。ところでなんでこの色なのか知ってる野球ファンってどの位いるんでしょうか。ただパステルカラーで可愛いからとかそんな乙女チックな理由じゃないんですよ。
これは野手が使うグローブの限界色を示しています。このサーモン色より薄い色のグローブは試合じゃ使えませんよーっていうのを表しているのです。パントンの14番と言うらしい。まあ野球規則なんて通なファン以外その存在すら知らなそうだし毎年こうやって出してるんだからもっと宣伝したらいいのにって思うところではあります。と、いうように野球って道具の色まで細かくルールが決められているスポーツなんですよね。
ホームラン打ったら4点入ると思っていた
野球に全く関心が無かった中学生の頃までそう思い込んでいた。バスケのスリーポイント的な?ランナーの人数によって点数が変わるとか知らなかったよね。1周したら1点入るとかも知らなかった。なんか知らん間に一気に点数が増えたりするよく分からないテレビ番組を潰すスポーツ、という印象しかなかった。逆に野球のルールは難しい、と、理解していたからこそ審判に惹かれていったのではないかと思います。
プロ野球の審判=プロ野球の試合を判定する人=日本で一番野球のルールに詳しい人
某審判写真家が以前、プロ野球の審判は「日本で一番野球のルールに詳しい人たち」なんだよね、と、話していたのを聞いて納得したんですけれど普通に野球見てるだけだと中々その審判の側面に気づけない。
野球ってかれこれ200年くらいの歴史があって、何回も何回も決めたルールの盲点をつくプレーがあったり、ずるい手を使って勝とうするのはいかんくね?これいかんよね?ってなったり、時間がかかるから短縮しようとしたりして、ルール改正を繰り返していく内にどんどん複雑なものになっていきました。実は毎年規則が変わっていることも知らない人が大多数では無いでしょうか。そんな野球のルールをただ見てるファンが理解するのは無理な話です。
毎年細かくルール改正もある中で、全てを把握し、頭の中に野球規則をインプットして、更にどの位置に動くか決められているメカニクスも理解して動いて、どの角度を取ればこのプレーは見やすいか、なども考えて判定しているってことを私たちみたいな変人はさておき、野球ファンにあまり知られていないのはもったいないことだなと。こんなこと数年に一回しか起こらないだろう、というのが起きちゃうのが野球というスポーツの難点で説明も非常に難しい。たまに審判がプレーについて観客に向かって話す場面がありますが、ルールを把握しきれてない私たちに分かりやすく説明するのは不可能に近いにも関わらず、「意味わかんねーよ!分かりやすく説明しろ!!」と、ヤジる人が現れる訳です。まさかこんなにも色々変わってきて今に至るということを知らない人が多いことが審判という職業の大変さが伝わらない一番の問題点だと思います。野球のルールってこんなに難しいんだよ、ということを理解していれば審判を見る目が変わるのではないでしょうか。
野球ファンの人で「そんなに批判するならお前が打ってみろよ!」って言う人がいますけどそれを言ってしまうとじゃあ何も批判なんて出来なくなってしまうしプロである以上批判が出るのは仕方ないので審判を批判するなとは言っていないのですが。審判って批判しかされないよね?正しく判定して当たり前でちょっと怪しい判定があったくらいで選手には上記のことを言う人でも審判のことは叩くよね!?そんな理不尽なことある!?って私は思ってるよ!?!?挙げ句の果てにこっちにまで「審判とか応援してる気が知れない」とか暴言吐いてくる人もいたよ!?ってか私関係ないよね(真顔)。
何はともあれ、開幕戦前の今だから、皆さんに、ジャンパイアだとか〇〇パイアだとかヤジる前に、少しで良いので審判も温かい目(ドラえもん)で見て頂けると嬉しい限りです。