ノーマル断捨離 その②
写真のセンスも絵心もゼロな私。スマホにあった娘や夫の描いた絵やよその猫の写真を使ってたけど、ネタが枯渇。
さて。ノーマル断捨離といいながら、私が最初に着手したのは「某宗教関連アイテム」と、何とも「アブノーマル」な代物でした(汗)
私の数々の黒歴史の中でも、真っ黒中の真っ黒、ドス黒歴史なのが、
「家族を守りたい一心で。家族に秘密で」某新興宗教に数年間入会してたこと。
これは家族にも親戚にも友人にも一生秘密にし、墓場まで持ってくつもりなのに、ここでカミングアウトして大丈夫なのかとブレーキをかける自分もいるんですが、ええぃっ やっちまいます!
私が嫁いだ先はこれまた別のメジャーな新興宗教を信心。
私自身の入信は何とか免除されてるものの、他の宗教、ましてや悪名高き某新興宗教になんて知られたら、
離縁は必至という状況でした。
それに私はスピリチュアル系には関心が強かったものの、
どっちの新興宗教にも悪いイメージしかなく、
「ゴメン被るっ」というスタンスでした。
なのになぜそんな私が…
失ったお金だけでなく、
何年も大切な人達に隠し事をしてきたり、
○感商法的な活動を強制させられてきたことの苦しみを思うと、
「誘われたあの時に戻ってやり直せたら」との後悔が押し寄せてきますが、
戻せやしないし、きっとこのドス黒歴史にも意味があるのでしょう。
嫁ぎ先の宗教にノータッチともいかず、たまに集まりに顔を出していた私は、同じ学区で子供も同い年だからとAさんとお近づきに。
そしてそのAさんからある日「姓名判断に興味ない?」と誘われ飛びついてしまった私。
そこで家族関係や兄弟関係の事をかなり言い当てられ、
『家系からくる影響で、このままでは夫や一人娘に災いが降りかかる』
『それを回避するには○○会に入会して(偽りの団体名)、「家系図」を書いてご供養する必要がある』と…
全く躊躇しなかった訳ではないですが、その時は会費1万円だったこともあり、「書いて供養」できるならと申込みました。
が、書き終わったらおしまいではなく、『家系についた様々な霊を供養するには、本当の御供養をしなければいけない』と言われ…
『安めの軽の新車を購入』くらいの供養料を『一括で』払えと…
もう明らかにアウトなヤツなんだけど、その時の私は紹介者やその会の人間を信じ込み、「私が何とかせねば」と入会してしまいました。
で、その後約1年家族には「子育てサークルに行く」と偽り、週2日通い怪しい供養の儀式や勉強会に参加。
家でも家族に隠れてお経を唱えたり、過去帳を書いたりとコソコソ怪しい供養?!を重ね。
で、やっとノルマ達成と晴れて卒業!と思った直前で、その新興宗教の本当の名前と超有名な教祖の名前が明かされて…
その時はショックを受けたものの、すでに洗脳も進み、大金も費やし、
「ここで辞めて家族に何かあったら取り返しがつかない」との恐れから引くに引けず、更に深みにハマり…
その後、新たなもっと厄介な対象への『御供養料』が『節目節目』に要求され、
教祖様の自伝や聖書?などの高価なテキストでの勉強会も増え、
『週3通わねばならぬ』といわれ、
遂には『○同結婚式』もお金を払わされウェディングドレスを着て参加することに…
ここまででも本当に苦しかったんですが、次の段階が益々私には受け入れ難いものでした。
それは『勧誘活動』です。
市内各所でグループになって、自叙伝を配ったり、手相鑑定で回ったり、時には趣味のサークルを装ったり…
それもいつ知り合いに遭遇するか、知り合いでなくても誰かを巻き込むか怯えていました。
それと同時に友人知人への勧誘も強要され、
私も逃げきれず数人を手相鑑定まで誘い、
その内一人は最初のご供養までいきかけてしまいました。(幸いなことにその人は早めにフェイドアウトしてくれました。)
「自分が恐れで繋がっていて、教義や教祖や団体に不信感を抱いているものに、誰かを、しかも大切な人を巻き込もうとしている自分」が許せず、気がおかしくなりかけていた時に、転機が訪れました。
「夫の腰痛を何とかしたい」がキッカケで、昔の職場で一緒だった整体師さんと久しぶりに連絡がとれ、その後、私も施術をお願いした際、何も言ってないのに見事見抜かれたのです。
当時、誰にも打ち明けられずにいた『無限地獄』を。
その後、「足抜け」する後押しをしてもらうことができ(整体師さんが具体的に足抜けを世話してくれた訳ではなく、「大丈夫」と踏ん切るキッカケをくれたという意味で)、「報復」や「祟り?!」に怯えつつも、何とか脱会することができました。
で、やっと断捨離に戻りますが、某新興宗教関連グッズの中身とは、一連のもの全て。
家系図、
教本、
壺、
高かった御札、
さばけなかった自叙伝、
色んなテキスト、
あやしい土や塩、
胡散臭い姓名鑑定やアンケートのプリント…
「忌々しいもの一刻も早く捨てたい!それにもし自分が突然あの世へ行って、その後旦那に見つかったらどうしよう。でも、祟りが怖くて捨てられない。」
と、一年以上手を付けられず…
でも、それも時間の経過と、あの整体師さんの後押しをいただいて、
「大丈夫!祟りなんてきやしないっ」と思い切れたその日の晩に実行!!!!!
それをしたら、他のモノの断捨離も一気に片付くようになり、私の内面も一気に軽くなったのです!
と、ここまで書いてきて、私はこうしてカミングアウトすることで、私のような目に合う人を防ぎたかったのかもと思いました。
某新興宗教はハードなので、こんなことでもし報復があったらどうしようと尻ごみする自分もいますが、
数年間関わり、勧誘も幸い成功はしなかったけれど加担してしまった懺悔を込めて、声を大にして言いたい。
「どうか騙されないで!」
「もし、入ってしまっていても、途中で抜けられるよ!祟りは起きないよ!」
「霊感の強い人もいて、色々と言い当てられたり、ここはホンモノだと力説する人もいるけど、怖れをついて信心やおカネを迫ってくるところは違うよ!」
臓物の断捨離をしたり、オムツ介護が目前な私の現状を、
勧誘した彼女なら「抜けた災い」と言ってくるかもしれないけど、
今の私なら「クソくらえっ」と、ハネつけてやる。
だって、生きてれば色んなことが起きて当たり前。
でも、あの数年間は起きてもいない災いを真しやかに突きつけられ、
それに日々怯え、
その為に周りと自分を欺き続け、
その苦しみにも苛まれていた。
あの日々のほうが私にとって地獄の日々だったし、今思えば、娘との関係や娘自身にも悪影響が出ていた。
少なくとも私は脱会して、断捨離した今の方が、
毎日心から笑えてるし、ささやかな幸せもかみしめられているよ。
だから途中で抜けても大丈夫。
私のノーマル断捨離の第一歩は、
「怖れ、怯えの断捨離」でありました。
きゃーっ書いちゃったぁ、どうしよう…
でも、もし似たような境遇の人がいたら、伝わるといいなぁ