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10月1日の「急転直下」

我が家の七福神バージョン招き猫様。

むかし尾道旅行の際、
おでこのフォルムに衝撃を受けて購入。
私のお気にです。

さて本題。

「急転直下」の意味を検索したところ

  物事の事態や情勢が突然に変化して
  解決・結末に向かうこと

と、ありました。

 
我が家でもまさしく
「急転直下」としか言いようの無い出来事が
中秋の名月の10/1に起きたのです。

「姑の介護」というテーマで。

この後、経緯を長々書きますが、
結論を先に書いちゃいますと



今まで一切考えてこなかった
(本当は、望まないようにしてきた)
施設入所を決断した1時間後に、

地元の特養の個室のキャンセルが出て
入所即決

という奇跡が起きたのです

介護経験者の方なら
「希望の施設に入れることが
 どれ程困難か」
ご経験済みと思います。

私も実父の特養探しの際、何軒も周って、
何ヶ月も待ってやっとでした。

なので今回、入所OKの連絡を受けた際
にわかには信じられなかったんです。

 

まず、家の新築と共にスタートした
姑と同居しての丸9年をざっとPLAYBACK。

同居して半年の頃、
大風邪ひいたのを機にできないことが増え、
介護サービス利用を開始。

デイサービスに行き始めるも
「疲れるし、辛いし、惨めになる」
と、拒否。

「気持ちはわかるが、
 引きこもって鬱や痴呆になっては困る」
と、2年ほど何度か説得を…
理攻め、泣き脅しを様々試みるも断固拒否。

その度に姑に対し恨めしく思ってしまう
自分もいて…

けれど
「これを募らせたら同居できなくなる」

最後には私が根負けし

「おかあさん、今日から私は
 “この世にデイサービスという
  サービスは存在しない”って思って、
 2度と行けとは言わないから
 安心して家にいて」
と伝えて終焉。


以来ずっと症状が進んでも、
介護サービスを駆使して
在宅介護でやってきました。

身体は弱るけれど、
頭も意思もしっかりしている姑

年々時間も声量も減るけれど、
それでも朝夕の読経は欠かさなかった姑

他に贅沢は一切しないけれど、
新築時に買ったお仏壇を
「あれでは安物すぎて申し訳ない」と、
貴重な貯えを投じて
数年後に買い直すという
信心第一の姑

そんな彼女だから、
呆けてしまわない限りは、
「絶対に家で介護していく」と、
決めていました。

だから、1年前台風による避難警報の際も、
私には「避難所」という選択肢は一切無く、

今後こういう状況に陥ったら、
「娘だけでも助かるよう、避難所へお願い」
と姉に頼み、
自分は姑と家に残る覚悟をしました。

先日、卵巣嚢腫が判明した時も、
真っ先に脳裏をよぎったのは、
「手術して、おかあさんのオムツ介護までに
 体調が戻るんだろうか」でした。

そして
「スターゲートが開いたらしいこの時期に
 オムツ介護が始まるのは意味がある。
 いかに笑顔で
 自分にも姑にも不安を抱かせずに
 日々を送れるか?
 を試されてるんだ」
とも、意味付けたりもしてました。

だから、9月30日に病院からの電話で

「ここ数日痛みを訴えて状態が変化し、
 退院後の計画の見直しが必要そうなので、
 ケアマネさんと来て」と連絡があり、

「施設」が急遽、選択肢に浮上しつつも、
まだ「在宅介護」の方向で考えてました。

それが翌日 病院から

○身体の痛みを訴え、終日寝たきりの状態。
 夜間も体位変換の為、頻繁に呼ばれる。

○えん下能力低下し誤えん予防の為、
 水分補給もとろみ水をスプーンで全介助。

◎水分補給や体勢変換で
 頻繁に介助が必要な為、在宅介護は危険。
 施設を至急探すよう動くのが現実的。

との、説明と提案があり…

姑の性格を深く理解していて
在宅介護プランを長年たててきた
ケアマネさんからも

「水分補給が自力でできないなら、
 在宅は無理。
 特養は今空きがないので、空きが出る迄、
 当座入れる施設を大至急探すべき」と。

その後、姑本人も涙を流しながら
「体中痛くて益々弱って、
 こんなので家に帰っても
 皆に迷惑かけるだけ。
 どこか他で入院させてほしい」と…

そうして突然、
「退院後の行き先が
 自宅ではなく施設に変更」と
方針が180度転換したのです。

ケアマネさんが地元の特養の空きを
事前に確認してくれたものの
案の定無かった為、

「当面入れる施設(老健や有料老人ホーム)を
 退院迄の2週間以内に絶対見つけねば」
 と、私は電話をかけまくり…

でも、そこから30分後、
ケアマネさんから着信。

「地元の特養の個室に急遽キャンセル出て、
 15日からの入所OKになりました!」

安心、放心、罪悪感、感謝…
様々な感情に襲われ
しばらく収拾のつかない自分がいました。

でも、客観的に見たら

「これって奇跡だ!

 願い続けても、ずっと申し込んでいても、
 中々空きは出ないで、
 遠かったり高すぎたりする施設に仕方なく
 ってケースだってザラなのに

 施設を探すと決めた1時間後に、
 自宅から車で6分の
 特養の個室が空くなんて、
 こんなことあり得ない!」

というコトだなぁと。

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