ナナニジ(22/7)のNo.2、れいにゃんこと宮瀬玲奈ってどんな子なの?
満を持しての状態での卒業
ナナンブンノニジュウニからまた重要なメンバーが巣立っていく。Twitterのフォロワー数は天城サリーに次ぐ4万人、楽曲や各種ビジュアルにおいてもセンター西條和(なごみん)に次いで重要なポジションを務めることが多くナナニジの実質的な副センターであった宮瀬玲奈(れいにゃん)だ。
まさに美少女といった顔立ちに、小柄で細身な体躯、からのダンス表現力に、高い演技力、強く聞く人の心を揺さぶる台詞、声優としても可愛らしくくすぐるような発声に、常に真剣なプロ意識、豊かな感情表現、根性、アイドルとして完璧なファンサービス、でもちょこっと天然、家族・メンバー・ナナニジを愛し、謙虚でファンやスタッフへの感謝も常に忘れない、まさに非の打ち所のないアイドル声優、という所で終わりにしてもよいのだが、今日は表層の良さに留まらずもう少しディープな魅力まで考察していきたい。
負けず嫌いな宮瀬玲奈
宮瀬玲奈の趣味はゲームで、特にAPEXやスプラトゥーン、スマブラ、ポケモンといった対戦系のゲームを好んでいる。
ゲームの種類によらず勝負事には真剣である。中でも強烈な印象的を残したのは『22/7検算中・#12メンバー間の絆を築け!22/7チーム対抗バトル~後半戦』、足つぼマットの上に立っているメンバーを相手チームが当てるというゲームの中で、本当は足つぼマットの上に立っていないと見せかけるために、宮瀬玲奈は痛そうなマットの上で躊躇なく渾身のジャンプをしてみせたのである。ここまでの挙動が怪しかったにも関わらず、疑いは一発で晴れ、勝利した。バラエティー番組の突き詰めると勝っても負けてもどうでもいい一勝負などのために、自分の足の裏はどうなってもいいという精神に驚愕したし、結果を知ってからみるとすごく痛そうなのに笑ってしまっている姿にも心を揺すぶられた。
宮瀬玲奈はボーイッシュ?
一見いかにも可憐な女の子という雰囲気も纏っているが、宮瀬玲奈からは少年っぽさを感じられることが多々ある。将棋が好きというのも女の子では比較的珍しいが、好きな食べ物・ラーメン、アイスクリーム、エビフライ、ハンバーグという並びもなかなか男の子的なチョイスである。細身で体力があるほうではなさそうだが、球技は特技である。最近のボウリング企画では一発でストライクを決めてみせた。海乃るりプロデュースの英国少年風の衣装も決まっていたし、秋元康の歌詞の一人称「僕」とも非常に相性が良い。ちなみに宮瀬玲奈のファンダムネームは『騎士団(にゃいと)』で、特に騎士団の部分は彼女の奨励によるものである。宮瀬玲奈の少年らしいカッコよさのセンスが伺える。
昔の宮瀬玲奈
次のナナニジファンYouTuber動画が率直に過去の宮瀬玲奈の印象問題を取り上げている。
福岡から上京したばかりの宮瀬玲奈は今よりラフな印象を抱かせる子だった。ギャルっぽいなんて評価もあったくらい。当時は、黒い洋服や衣装(ハロウィンコスプレ衣装も黒の猫耳)を好んでいた。長かった髪は一度バッサリと切っている。当時のMVを見ると今とは違った印象を抱くだろう。
宮瀬玲奈にまつわる誤解?
では、再び髪を伸ばし、白い洋服を好み、清楚なお姉さん的印象になった今の宮瀬玲奈は偽りの姿なのだろうか?どう理解すればいいのだろう。オタクにモテそうでモテる宮瀬玲奈だが、ナナニジファンのような陰キャオタクにはかえって地雷なのではと警戒心を抱かせることもある(私もいくら可愛いからってそれだけじゃ好きにならないぞと昔は思ってました)。高い演技力と、強いファンサができる人だけに、うわべだけなのではという猜疑心を抱かせてしまう。初期の頃から匿名掲示板で悪口を書かれることもあった(最終日に消去法で役が実質決定していたのに配信で泣いたときとか)。確かに「アイドルなら嘘泣きや作り笑いくらい当然、ファンサは演技、普通の女の子と同じように彼氏や友人といった身近な人だけを愛していればいい、全てを隠し通せるのがプロだ」なんて割り切った見方もある。宮瀬玲奈はそういう演技派アイドルなのだろうか?
宮瀬玲奈はいつだって真剣
本人は、アイドルにとっては褒め言葉にもなりうる「あざとい」という評価をハッキリ否定している。実際のところ宮瀬玲奈が意識的に理想のアイドル像を作り上げているのは確かである。だいたい芸名からして本名ではないのだし(ナナニジは基本そう)、一人称は「れい」を使っていたこともある。だがそれは、偽りの自分を演じているというレベルの感覚ではないのだと思う。
残念ながられいにゃんにメロメロになっているファンなんて程度の差こそあれ正直客観的には気持ち悪いと思うのだが、彼女の「ありがとう」だったり、「好き」「嬉しい」「一緒に」という言葉がファンには純真な思いとして届くのだ。
宮瀬玲奈と西條和は似ている
れいにゃんをより良く理解する一つの鍵はナナニジのセンター・なごみんにある。
なごみんはなかなか強烈なアイドルであり、「なごみんと似てる」と言われて嫌な顔をする人も喜ぶ人もいると思う。宮瀬玲奈はハッキリ後者であった。一方、なごみんは初期かられいにゃんをリスペクトし、「一番しっかりしている」とさえ述べている。
一見アイドルらしい笑顔を振りまくれいにゃんと、常にナチュラルな表情を見せるなごみんは真逆の存在に見えるが、実際多くの共通点がある。
れいにゃんはきっと一見するより自然体で、なごみんもファッションを追ったり、子供用のおもちゃで遊ぶ可愛い姿をファンに見せつけたりして、なんだかんだで自分の思う理想像を作り上げている部分もあるのだろう。
実は幼い宮瀬玲奈
今の宮瀬玲奈を、大人の女性がオタクに好まれるアイドルを演じてぶりっ子をしていると捉えてしまうのは、実につまらない見方だと思う。天然ぶりや一部のお姉さん(かなえる、その他共演者さん、マネージャーさん)たちに対する甘えっぷりが演技でできる範囲を超えているというのもそうだが、食べ物の好き嫌い、若干残念なボキャブラリーといったどうしようもない部分を知るほど「この色っぽいお姉さん全然大人じゃないぞ」と思わせる。
彼女のアイドルとしての振る舞いは、「お姫様になりたくて」の言葉で説明できる(立川絢香の時に言った言葉ではあるが)。
隠しきれない「子どもっぽさ」は22/7の初期メンバー全員がそれぞれ部分的に持っている魅力であるが、センター・なごみんに次いで幼さを存分に生かしているのがれいにゃんである。
3人以上になるとコミュ障気味
ナナニジ初期メンバーオーディションのSHOWROOM試験を1位で通過したとされる宮瀬玲奈。握手会、オンライントークも強く、オタクへのファンサも抜群。マイクを持たせてもしっかり喋れるタイプ。他の女性アイドルとのライン交換や交流も比較的積極的とされる。ところがどっこい、複数人でのMCやバラエティ『22/7計算中』では振られないとさっぱり喋らないことが多い。どうやら3人以上での会話が苦手なようである。『計算中』で困った時、TVカメラの向こうのファンに向かって直接語りかけてしまうのは面白かった。
最近はアサルトリリィで女性キャスト陣から愛されているが、『宮瀬玲奈の今にゃんしよーと?#24』で「友達いないからオンラインゲームをやるんだ」と発言したように、友達を作るのは苦手だったようだ。(衝撃発言ではあったがファンには驚きでもなかった。)
店員さんに話しかけられない問題を今年の目標「克服」の課題として挙げている。(初期メンバーはなかなかの人見知りが多く、なごみんやサリーちゃんにもちょっと克服して欲しいところではある。)
どう考えても苦手なSNS
Twitter休止中、Instagramやらないのなごみんは過激であるが(しかし最近Tik Tokを始めた!)、新メンバーが入ってきてナナニジファンは皆気付いたと思う。れいにゃんも、かなえるも、詩ちゃんも、萌ちゃんも立派なアイドルにしてはSNSや自撮りが弱過ぎでは?ということに。サリーも個々の投稿は見事だけど、頻度は結構少ない方だし、写真を上げるのもなかなかもったいぶってくる。なごみんに目をとられると標準を見失う。これ、多分ナナニジファンあるある。
れいにゃんの場合は、言葉選びにどうしても慎重になってしまうのだとか。
実はネガティブな宮瀬玲奈
宮瀬玲奈の思考回路がいかにネガティブかというのは、ここ最近各種媒体やAnnivrsary Liveの幕間映像等でハッキリと取り上げられてきていることである。これはナナニジの曲とは非常に相性がよい。ブログでは「今までの曲の歌詞、全てが 自分のことを言われていました」と述べている。歌詞の共感できるところできないところをハッキリと述べるサリーちゃんやなごみんも凛々しくて良いのだが、私は宮瀬玲奈こそが22/7のリリックを象徴するメンバーだったと思う。
平和に日常を過ごすだけなら明るいに越したことはないが、芸能や何かを極めるという目標においては暗いとかネガティブというのも悪いことばかりではなく、真剣に自分と向き合う、自分を変える、反省をする、進化をするためにはある種の自己否定が必要な時もある。
不思議な世界観?
『22/7計算中・Season 3 #22 当たって当然!ナナニジペア当て5』で「絵本の中や映画の世界に行きたい」、『Season 3 #44 ナナニジアンケート イジりたいクイーン決定戦』で「持ち物に名前をつけていた」といずれも立川絢香としての発言であるが、全くやったことないと出て来ない発想の回答をしているほか、一部のメンバーのツイートや発言でも宮瀬玲奈の世界認識って若干不思議なのではという片鱗を見せている。「最近夢と現実の境目が曖昧」と語るのは西條和であるが、宮瀬玲奈も『アサルトリリィ×ルドビコ女学院』の終演後挨拶でもアサルトリリィの世界観と現実とを真剣に比較して石井陽菜さんを吹かせてしまったように、創作を現実ごととして向き合っているところがあるのかもしれない。
宮瀬玲奈には夢がある
宮瀬玲奈の夢は「俳優・女優」になること。これはグループに入った時からの夢であると本人からも卒業時のちはるんからも語られたことであった。
明確な夢のためにグループを卒業していくのは帆風千春と海乃るり以来。夢のために太平洋を渡り、夢とアイドルグループの所属を両立させ相乗効果を上げている天城サリーはすごい人だが、普通は夢を見て、追い続けるだけで難しいことである。
夢のためには何かを捨てて、今とは変わらなければいけないこともある。
ここまで私見をつらつらと書いてきたが、もし宮瀬玲奈をよく知らずにここまで読んでくださったありがたい方がいれば、あるいはにゃんしよーとを見逃しているナナニジファンがいれば、最後は宮瀬玲奈本人の言葉を聞いて欲しい。