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2ヶ月間のリクルートでのインターンを終えました。

10月から11月の丸2ヶ月間、リクルートホールディングスのBUSINESS GROWTH internshipで、
リクルート住まいカンパニーにお世話になっていました。

その中で感じたことを、
自分の振り返りのため
これをお伝えすることで力になることができるかもしれない誰かのため
記事にしました。

最初はかるーくメモくらいのつもりで書いていましたが、
割と重めの記事になってしまいました。


本題に戻ると、
ホールディングス?住まいカンパニー?どっちのインターンなんだ?
とわかりにくいですが、

ホールディングスが一括で窓口をしているインターンで採用され、
住まいカンパニーに配属された
という形です。


最初に結論だけお伝えすると...

僕が感じたのは

企画立案において最も重要なことは
「カスタマーの課題を徹底して追求すること」

リクルートには、
「現場に出て、カスタマーの生の声をひたすらに聞いて、本質に近づく」
これを泥臭く、徹底してやりきる文化があった。

ということです。
このことについて、なぜそう感じるに至ったか長々と書いています。

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なぜ、インターンに参加したか

昨年8月からインターンしている株式会社ジョブライブの代表が元リクルートジョブズ、その会社が運営しているコワーキングスペースの会員さんの中には元リクルートの方がいらっしゃり、住んでいるビルのオーナーが住まいカンパニーという、リクルートの方に囲まれた環境の中で生活していました。

そんな環境の中でリクルート出身の方の
本質を突く力/マネタイズする力の高さを感じており、
そのような方々と一緒に仕事ができたら幸せだなと思い応募しました。

正直、通る自信はほぼありませんでしたが、面接でリクルートの人と話せること、選考がどのように進められるか興味がありました。


自分で決めていたインターンでのゴール
課題の見つけ方、そこから打ち手までの一連の流れを学ぶ
 (特に仮説/検証の部分)
・ただの体験ではなく、会社に対して何かしらの貢献をすること


以下に時系列で僕が取り組んだことについてまとめました。

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新規事業に携わる

勤務は平日の週3日の2ヶ月
僕以外にもインターン生がいることを想像していましたが、
インターン生は僕一人でした
おかげで社員の方々とかなり近い距離で対話することができました。

自分でインターン期間中にやること/ゴール設定
をするところからのスタート。

一番ハードなところで働きたかった、かつ、
もともと興味のあった事業の立ち上げ段階に関われることから、
走り出したばかりのデータを活用した新規事業のグロースに
取り組ませてもらうことにしました。

しかし、会議などに参加し、1週間ほど携わった時点で、
領域的にもキャッチアップすべき情報や前提の知識がかなり多く、
2ヶ月の期間中で、ゴールの一つと設定していた
会社に対して何かしらの貢献”をすることが難しいと感じました。

そこで、自分がこの期間の中でどのようにすれば会社に貢献できるのかを
改めて考え直しました。

その結果、僕の強みは
不動産業界について、SUUMOについて運営側の知識がなく、
よりカスタマーに近い視点からサービスを見ることができること

と定義しました。

なので、その日から新規事業から離れ、課題を発見し、それに対する解決策を提示することで、SUUMO全体の価値向上を目標に動くことにしました。

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マチアイについて事業改善の提案をするも頓挫

まずは、現場に入って課題を見つけようと考え、
営業の方に同行させていただきました。

その同行の中で、リクルートコミュニケーションズ(RCO)が立ち上げた、
”マンション購入検討をCtoC接客で支援するサービス”
マチアイ」に触れる機会がありました。

インターンを始める前に自分が取り組んできた”地域”、”コミュニティ
に関わるサービスであるということもあり、
これだ!」と思い、
このサービスを改善するための案を考えることにしました。

マチアイに関係するいくつかの解決すべき課題を見つけ
それに対する打ち手をいくつか考えました。

1週間ほど考えをまとめたのち、満を持して
その内容をRCOのマチアイの発案者の方プレゼンしました。

しかし、帰ってきたフィードバックは、
僕が提案した打ち手は”すべてすでに検討中”というものでした。

渾身の案が通用しないことを知り、ここで1度目のプチ挫折を経験します(笑)

その事業を知ってわずかな自分が思いつくものは、すでに検討されている」
ポッと思いついたような案がそのまま通用されるほど世の中甘くないな」

当たり前のことですが、気づきました。

そこから、マチアイで考えたことを他の事業で生かすことを考え始めました。

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SUUMOカウンターにマチアイ的要素を取り入れようとするも頓挫

そこから、それまでマチアイの良い部分を、SUUMOのtoCの対面相談サービス、SUUMOカウンターに導入しようという考えにシフトしていきました。

こちらも1週間ほど企画を練り、
ある程度案をまとめたものを5人ほどの社員の方に壁打ちをお願いしました。

自分の中では、ビジネスモデルもまあまあしっかりしていて、
これまでには存在しなかったものなので、
それなりに評価されるはずだと意気込んでプレゼンしました。


しかし、そこで返ってくるフィードバックの8割ほどが
解決したい課題がシャープではない」というものでした。

誰のどの場面のどんな課題を解決したいのか、
その課題の本質は本当にそこにあるのか。

解決すべき課題が明確になれば、打ち手は自然と出てくるもの。
僕らが新規企画を考えるときも、課題の発見/明確化に一番多くのエネルギーを割く。けれどこの企画はそこが不十分。

という指摘をことごとく受けました。

「皆、口裏合わせているのか」と思うくらい、
解決したい課題の明確さ”についてのフィードバックをいただきました。

それでようやく、自分がそれまで考えていた課題は、
なんとなくいそうな誰かの、ありそうな課題をあげているにすぎない」
ということに改めて気がつきました。


ここで自分の中で2度目のプチ挫折というか、気づきがありました。
ここまでの期間、正直、少し調子に乗っていた部分、
思い上がっていた部分がありました。
倍率が高いと言われるインターンの選考に通っただけで。

しかし、ここでようやく思い出しました。

これまでの人生、何もせずに乗り越えられたことなんてない
僕はむしろ不器用で、人より行動すること/考えることで乗り切ってきた
そう考えたら、小手先のテクニックでうまくいくわけがないな

とはいえ、残り期間は1ヶ月を切っている。
ここから、再度課題を設定し直すなんてできるのか。

残り期間の短さに正直焦りまくっていましたが
開き直って、妙にテンションが上がってきたのを覚えています。
僕は追い込まれるとテンションが上がるタイプなのかもしれません(笑)

すでにこの時点でインターン期間は残り1ヶ月を切っていましたが、
このままでは中途半端な形で終わってしまうと感じ、再度現場に出て、
課題を設定し直すことから始めることに決めました。

やはり、僕には、人より行動する/考えるしか道はない。

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”顧客に憑依しろ”

それから、メンターの方にお願いして、住宅購入を検討しているカスタマーの方の生の声が聞ける現場に同行させてもらいました。

現場で話を聞いてみると、

「今住んでいる住まいはこんな感じで、今まで育ってきたのはこんな環境で、こんなきっかけがあって住まいを探そうかなと思っていて、来年からはこんな生活をする予定で、新しく住む家はこんな感じだったら嬉しいなーと思っていて...」

実際はこれの10倍、いや30倍くらいの内容がありました。


やはり、生で聞くカスタマーの方の言葉は、僕が想像していた
”誰か”が感じていそうなこと」とは、重みが全然違う。

自分の強みは”カスタマーに近いこと”なんて考えてたけど、
そんなのは全然甘かった。
”住宅購入”は、一生の買い物。
そこには、当事者にならないととわからない様々な思いがありました。


オフィス内に

顧客に憑依しろ

と書かれたポスターがあったのですが、
この経験のあとにそのポスターを見て
「ああ、こういうことなのか」と妙に納得した記憶があります。


そのカスタマーの方のお話を聞く中で見つけた課題を、
なんで?」を繰り返し自分に問いかけることで、少しずつシャープにしていきました。

課題が明確になった時点で、
残りの期間は2週間ほどしかありませんでした。
そこから急ぎで、打ち手まで作り、
なんとか最終日までに形にすることができました。


最終日には、自分が考えた案をグループのみなさんの発表して、フィードバックをいただきました。

そこでいただいたフィードバックはおおよそ

良い点は

解決したい課題が明確だった」
「思いがこもっていて良かった。」
「自分にはない視点で興味深かった」

改善点は

「なぜその打ち手なのか、そのロジックが弱い。
「もっとカスタマージャーニーを追求できる」
本当にカスタマーはそのサービスを使いたくなるかが不明
「課題がまだ研ぎ澄まされていない」

おおむねこのようなフィードバックをいただきました。

力を入れた、”解決したい課題”については一定の評価を得られたが、
あまり時間をかけることができなかった”打ち手”の部分はまだまだ、
という結果。

ただ、僕が力を入れていた”解決したい課題”についても
まだ深掘りできるとのフィードバックもあり、
”課題発見”の深さ/難しさを身をもって体感することができました。

甘い評価をするのならば、自分ならではの視点で、当初ゴールに設定していた「会社に対して貢献すること」が少しだけできたかな、という程度で、
自分の中で設定していたゴールはほぼ達成することができませんでした。

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反省と改善策

全体を振り返ると、
「努力が足りなかったな。もっとできた。」
というのが正直なところです。

そう思っているのなら最初からそうしろよ。
まさにその通りです。


その要因としては、

1. 序盤は社員の方に対してガツガツと
フィードバックをもらいに行くことができなかった

「仕事忙しそうだから、俺のことで時間を割いていただくのは申し訳ない」
と変に考えてしまい、
自分の案をある程度仕上げてからではないと十分に壁打ちをすることができなかった。
β版くらいの状態でバンバン壁打ちさせてもらえば良かった。

今思えば
「こんなものを見せたら、しょうもないやつと思われるのではないか」
という変なプライドもあったのかな。


《改善策》

後半に気づきましたが、
社員の方はお願いすればしっかり時間を設けてくれる。

忙しかったとしても、
それか時間に余裕がある昼休みやチャットでお願いすれば良かった。
”良い企画を作る”ということにコミットしていれば、
プライドなんてどうでも良いはず。

そもそも、自分が”この企画をやらなければいけない”と心から思えて入れば、他人からの評価なんて関係ない。

そこまで深く感情移入できていなかった。つまり、カスタマーの生の声に触れる機会を掴みに行けなかったことが根本的な原因だと思います。


2. スケジュール設計のミス

打ち手部分に十分に時間をかけることができなかった原因。
軌道修正した時点で、スケジュールを組み直せば良かったが、
目の前のことを完璧にすることにこだわりすぎて
スケジュール設定に時間を割かなかった。

《改善策》
悪いところ。変にこだわりが強くて完璧主義。
全体を見て、重要度を判断して、全体としての完成度を上げるために、
どこにどのくらい時間を割くかを決める。


3. 生のカスタマーの声を聞くことの重要性に気がつくのが遅かった

カスタマーの声を聞くのが大事”と心の中で思っていながらも、
今思えばその本質的な重要性に気がつくことができておらず、
現場に出る絶対数が少なかった。

「誰の、どんなときに生まれる、どのような課題を解決したい」
ということを、実際の声を元に、序盤に明確に示せていれば、
アウトプットの質も変わっていたはず。

《改善点》
今回気付けたので同じ轍は踏まない。
今、インターン開始の時点に戻れるのであれば、最初の1ヶ月は現場に出てカスタマーの生の声を聞いて課題の明確化に取り組みます。

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さいごに

2ヶ月間、めちゃくちゃ良い時間を過ごすことができました。

最初は”リクルートの新規事業”には、
特別な方法やノウハウなどがあるのかなーと、思っていました。

しかし、特別なノウハウなどはありませんでした。

その代わり、「現場に出て、カスタマーの生の声を聞き続ける
これを泥臭く、徹底してやりきる文化がありました。

これがリクルートの企画における強みなのかな、と感じました。

これの精度を上げて、やり抜くことでしか、
カスタマーの気持ちを理解することはできない。

入社1年目の方から執行役員の方まで、皆さん、
このことの重要性を口にされていました。

これに気付けたことは、僕にとって一生の財産です。


いつもご自身の時間を割いて親身にフィードバックをくださった
メンターの菊池さん、酒井さんをはじめとしたグループのみなさん。

壁打ちにとどまらず、データ送付のお願いや、環境整備など様々な面でお世話になったリクルートグループの方々、
本当にありがとうございました。


このインターン中、
96会学生プロハナイト学生プロハナイトin富山
この3つのイベントを走らせていました。

これらに関しての連絡が遅れたり、対応が雑だったりしたために
ご迷惑をおかけした方々、本当に申し訳ありませんでした。
僕の未熟なところです。

そして、期間中快く送り出してくださった、
今もインターンを続けている株式会社ジョブライブ、及びプロハの方々、
そして、このインターンがあることを教えてくださったつるさん、

本当にありがとうございました。


この経験を生かすも殺すもこれからの自分次第です。
これからも挑戦していきます。

矢野優介

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※画像の方について予想以上に反響があったので。
この画像はぱくたそのフリー素材を使ってます。
Max_Ezakiさんという”現役ドイツ人ハーフ”の方です。
https://www.pakutaso.com/Max_Ezaki.html

#リクルート #インターン #リクルート住まいカンパニー  
#リクルートホールディングス #失敗談 #体験記


〜2021/9/19 追記〜

===
2019年卒として株式会社リクルートに就職しました。
中古車販売メディア『カーセンサー』の広告営業を2年3ヶ月担当した後、
「20代の間に思い切った挑戦をしたい」という思いで、2021年6月末に退職。
現在は「25歳からはじめる余生」をテーマに個人事業主として活動しています。
退職の経緯はこちら

この度、退職後の日々の記録を行うブログを開設しました!

矢野ブログ ~25歳からはじめる余生~
https://yanoyusuke.com

新卒入社から2年3ヶ月で退職して”思うまま”に生きたらどうなるのか。

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