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【小石とおじいちゃんの思い出】


朝散歩してたら
坂道に小石が沢山落ちていました。
えらいよーさん落ちてるなぁ。
と思いながら歩いてたら
思い出しました。

私が6歳の時に亡くなったおじいちゃんのこと。
おじいちゃんが住んでたのは私の住む龍神村のような田舎。

おじいちゃんが、亡くなる前。

おじいちゃんが坂道で何やら拾って歩いてて

それを見た近所の人が、『なにしとるんでぇ?』と聞いたら

『小石をひろとんじゃ。みんながこけんようになぁ』と言って小石を拾って歩いてたらしい。

小さい小石まで拾ってたので
そげん小さいもんまで拾わんでも。とそのおばさんは思ったんだそうだ。

でも、後になってもう亡くなることが分かってたのかもな。と言ってたんだって。

おじいちゃんのその話を聞いて
みんなのことをいつも思って行動してたおじいちゃんて凄いなぁと小さいながら思ったものです。

おじいちゃんの葬式には沢山の人が来たらしい。おばあちゃんの葬式にも沢山の人が来た。

ようけ世話になったからなぁ。と
かけつけた人が沢山いたんだって。

おじいちゃんは、神社を建てたりする時に木と大きな岩が絡んでいる事があり、その岩を切る。石切さんでもあってその際に出た木の根っこをキレイに洗ってアート風に沢山飾っていました。
その血が私にも受け継がれてるんだな。

石切さんの仕事もボランティアでお金も貰わず進んで働いてたんだって。

いつも人の為に、寡黙に働くおじいちゃん。いつも無口でキセルを吸って膝の上に座らせてくれた。

そんなおじいちゃんの事を思い出しながら今朝は小石を道の端へ転がしながら歩きました。

散歩してる人がつまづかないように。

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やのともこ*yanoTomoko
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