「電磁力関連のダイナミクスシンポジウム」SEAD34(2022年6月11日~13日)OS担当
はじめに
2021年12月11日、コロナ禍の中、東北大学の田中真美先生からEメールが届いた。
仙台で開催する 第34回「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウムの実行委員長に就任し、SEAD34を、対面オンリーで開催予定だという
2年の隠居生活にうんざりしていた私は二つ返事でオーガナイザを引き受けることにした。
岡山から仙台は遠かった
仙台なら、飛行機でひとっ飛び!
考えが甘かった。岡山からの国内航空路は、羽田、札幌、沖縄のみ
岡山駅から広島空港へのリムジンバスも運航していないことが判明する。
昔、当時岡山大学におられた鈴森康一先生から、仙台まで「新幹線を乗り継いで来た」と伺った時、「どうして飛行機を使わないんだろう」と疑問に思っていたのだが、いま、理由がはっきりした。
突然、運賃も所要時間も跳ね上がった。
岡山空港、使えんやつだ
SEAD34
会場の宮城野区文化センターは、吹き抜け構造が素晴らしかった
5月11日 15:00~16:30 11B2 電磁アクチュエータ/多自由度モータ・新アクチュエータ
オーガナイザ:平田 勝弘(大阪大学)、矢野 智昭(岡山大学)
座長:加藤 雅之(茨城大),新口 昇(大阪大)
今回は、久しぶりの対面であり、担当OSは、発表6件
指導している学生2名が研究発表を行った
11B2-1 材料比率を固定したトポロジー最適化による可変特性磁気回路の探索 ○島口 晃輔,加藤 雅之(茨城大)
11B2-2 Electropermanent magnetによる吸着・離脱動作を応用した自由度切り替え型アクチュエータ ○加藤 雅之(茨城大)
11B2-3 全方向に均一に減速可能な球面減速機の小型化に向けた逐次二次計画法を用いた中間球配置の検討
○利根川 浩一,五福 明夫(岡山大),笠島 永吉(産総研),矢野 智昭,下岡 綜(岡山大)
球面減速機の発表。あらゆる方向の回転に対して減速比が一定となる球面減速機の構造をすでに提案しているが、そのコンパクト化を追求した発表。
すべりがないことを想定しているが、すべりをなくす方策は検討しているのか?、減速比はどのぐらい大きく取れるのかとの質問があった
11B2-4 シリンダーヘッド上に設置したリニアアクチュエータに関する研究
○真島 悠平,田中 雅人,黒田 純平,池田 圭吾,加藤 太朗(東海大),遠藤 文人(福岡工大),成田 正敬,加藤 英晃(東海大学)
11B2-5 揺動回転する球面モータのシミュレーションプログラムの開発
○石田 利行,五福 明夫,矢野 智昭(岡山大学),笠島 永吉(産総研),下岡 綜(岡山大)
細胞培養は、単純なシーソー運動より、歳差運動の方が培養速度が向上するとの説にもとづき、電磁石5個と永久磁石6個の単純な構造の揺動球面モータ構造を提案しており、そのシミュレーションプログラムの開発と結果比較。
揺動運動の原理がわかりづらいので、揺動周期と振幅、回転周期の関係は可変にできるかどうかとの質問があった。
11B2-6 心理状態に応じた自律型乗り心地制御システム(生体情報を用いた心理状態推定に関する基礎検討) ○池田 圭吾,内野 大悟,小川 和輝(東海大),遠藤 文人(福岡工大),加藤 太朗,加藤 英晃,成田 正敬(東海大)
おわりに
この時期に「対面オンリー」の研究講演会を開催した田中実行委員長の強い決意に感謝。
実行委員会は、当然「蔓延防止法発令」の対策も取っていたはずで、予定どおり「対面オンリーで行う」アナウンスはかなり会期が迫っていた時期に行われた。
参加者は3年ぶりの再開を喜び合っていた。
開会挨拶や閉会挨拶も、各会場に同時映像を流すなど、密を避ける工夫が随所になされていた。この時期、さすがに懇親会は開催できなかった。
懇親会がなかったので、岡山大学の学生2名と飲食店に入り、労をねぎらった。
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