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さすらいの航海

登場人物の名前こそ変更しているが、実話にもとづく映画。1939年5月13日、ハンブルクより937名のユダヤ人を乗せたセントルイス号が出航する。ナチスドイツから逃れる逃避行は、ナチスの画策で、世界の国が受入を拒否する事態に陥る。船長は人道派の人物で、なんとか全員を上陸させようと策を練る。しかしこれも、ナチスの人道主義を世界にアピールするための計算された策略だった。乗客一人一人の思いが交錯し、さまよう航海はどのような終局を迎えるのか。エンターテイメント映画としても超一流の映画だが、戦争の恐ろしさを考えさせられる作品。

リン・フレデリック「さすらいの航海」其の壱
https://sleepyluna.exblog.jp/12868956/

はじめに

大学生の時に封切られ、映画館に観に行った。

登場人物は大勢いるが、それぞれがさまざまな事情を抱えて乗船している。

サスペンス映画のように船内だけで物語が進行していくのではなく、乗船した人それぞれの家族や関係者が自分のできることを全てやり尽くして上陸できるように尽力するさまは胸を打つ。

本作品はストーリーはもちろんだが、アンナ役のリン・フレデリックが初々(ういうい)しく、ミーラ役のキャサリン・ロスもその境遇を見事に演じていて、全体的に暗くなる話に華を添えている。

さすらいの航海

おわりに

レーザーディスクで「さすらいの航海」が発売されたので速攻購入したのだが、ビデオからのコピーで、ビデオの重なったトラックが映り込んでいて、画質が非常に悪かった。
高画質のレーザーディスクが発売されないままレーザーディスクの時代は終わってしまった。

高画質メディアの提供を期待したい。
(調べたらBlu-rayで発売されていることがわかった。画質はどうなのだろうか)

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