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日本機械学会先端アクチュエータシステムと情報技術に関する研究分科会(2024年12月09日)企画

はじめに

名古屋大学の大岡昌博先生が委員長を務める、
日本機械学会「先端アクチュエータシステムと情報技術に関する研究分科会」(2024年4月~2027年3月)の第2回見学会

今回は、法政大学小金井キャンパスを見学

プログラム

■令和6年度第2回分科会■
日時:令和6年12月9日(月)14:00-17:00

14:00-15:00 Dr.Genci Capi研究室

チャピ先生の研究室で研究内容のプレゼンを聞いた後、研究室を見学
チャピ先生の研究室はゼミ学生が22名のほか
3年生後期から配属された学生がいるそうだ

法政大学は、3年後期からゼミに配属されるのだ

チャピ先生の研究は多岐にわたっている。
基本、学生1名に1テーマを割り当てているそうだ

1.BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)を用いて脳波によるロボット制御を行う。3階と1階間で通信によるテレオペレーションを実施
脳波からイメージを作成

2.EMG(筋電)でロボットを制御する
筋電はMYOで測定。53ジェスチャーに対応

OcculusがARグラスと同時公開したリストバンド型コントローラをご存じなかったので伝えておいた。

3.床下点検クローラロボット スマホで操作可能

4.農業用施肥ロボット 農薬の選択的散布を行う
徳之島のサトウキビ畑で 3次元地図を作成し、収量予測を行っている

5.パソコン基板リサイクルロボット 粉砕した部品の自動仕分け

6.カメラのみでロボットの自己位置推定を行うシステム開発
Robocup Home出場を薦めておいた

7.高齢者サポートトイレシステム

8.車いすロボット 目的地を指定するだけでGoogleマップを参照して
屋外不整地を自律運転

9.Humanoid

研究内容の説明の後、3階と1階の実験室を見学。
3年生を含め、ほぼ全員が出迎えてくれた。

15:00-15:30 加藤研究室紹介

福岡工大時代の研究を中心にスライドで説明
後で見学した加藤研は、まだ実験装置の引越が終わっていない状態だった。

除振台→電空ハイブリッド超精密加工→人工筋肉・管内移動ロボットの制御
と研究内容は変化しているが、ベースにあるのは空気圧の制御
工具の損耗計測や楽器の運指計測を行っている
エアタービンの空圧回転制御の研究が工具損耗推定に役立った

15:30-16:00 吉田研究室紹介

エンジンピストンの摩擦低減は、傷が付いた表面を研磨することにより達成している。表面に油だまりができる状態を「機能表面」と呼ぶ
機能表面の評価方法がなかったので開発した。ISO規格として採用されるよう働きかけている

16:00-16:30 大学の歴史紹介

三ノ輪の「東京法学舎」時代からの歴史を紹介してくれた
小金井キャンパス近辺には
近くにはスタジオジブリやガイナックス、スタジオピエロなどアニメスタジオが10社以上あるそうだ

16:30-17:30 他の研究者の研究紹介

他の研究室の見学は、吉田先生が、イカの研究室の見学を予定してくださったのだが

① 電気電子工学科 名誉教授 中野久松先生の研究室
② 機械工学会 教授 新井和吉先生の研究室

中野先生は本日がたまたま出張,新井先生は今週がたまたま企業との共同研究の実施週ということで,かなわなくなってしまった。

吉田先生によると
①の中野先生は,電波研究の世界的権威で,最近は虚数空間を現実空間に引きずり出す電波を開発されたそう。
(中野先生は,実用的なパラボラアンテナの発明者で,我々が目にするパラボラアンテナは中野先生の研究成果)
②の新井先生は,スペースでブリやサンドエロージョン,バードストライクといった,高速で衝突する衝撃破壊の多くの研究をされている。

というわけで、本日は以下の見学を行った
・機械製図室
・パイロットコースのFTD(国から認定を受けているシミュレータ)
法政大学にはパイロット養成コースがあり、認定証付の訓練用フライトシミュレータがある。このフライトシミュレータで航空機操縦を体験させてもらった。
・中庭のニュートンのリンゴの木
ニュートンの木から株分けしてもらった木が
庭に植えられている(かなり小さい)
・機械工学科の紹介
廊下に研究成果のポスターがずらりと貼ってあるので
ポスターを順番に駆け足で説明していただいた。

北棟の研究内容をすべて把握している吉田先生、すごい

懇親会

懇親会は、韓国料理か高価な刺身か聞かれたので
迷わず「刺身」と答えたのだが

吉田先生:店主が「来てもいいけど今日はいいネタがないよ」
と言っているので韓国料理にしましょう

おわりに

法政大学訪問は吉祥寺キャンパスを含めても初めてだったが、
結構活発に研究が行われていることを実感できた。

個人的には学食が良かった

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YANO Tomoaki@
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