#067 コロナ、お前ってやつは
大変お久しぶりです!yanoです。
そして、新年あけましておめでとうございます!
気づけばもう年越しも3が日も終わって、日常に戻りつつありますね。
ここ4ヶ月くらい、かなりバタバタしていたので更新できておりませんでした。
と、言うのも実は引っ越しをしまして、その後諸般の事情からリモートワークが解除になり出社することになりました。
この話は追々するとして、さて、不穏なタイトルのとおりこの忙しい年末年始にコロナにかかってしまいました。
その一連の流れを今後、何かのお役に立てればいいな〜ということで、諸々綴っていこうと思います。
始まりは突然に
昨年のクリスマスイブは仕事だったんですが、会社の人と夜に飲みに行くことになりました。2軒回って、終電で帰ったのを覚えています。
その日から何もなかったんですが、翌週の月曜ごろから、何も口に含んでいないのに舌に苦味を感じました。夜まで続いたので、退社後に近所の内科にかかるも、咳などの諸症状がなかったために、様子見だけで終わりました。
12月26日(発症1日目)
その翌日、26日の昼頃から頭がポーッとするなと思い、会社の体温計を借りて熱を測ると37度程度になっていました。そこでも咳や鼻水などの諸症状はないものの、頭痛がほんのりあったように記憶しています。
とりあえず耐えられる程度だったのと、仕事も残っているため定時まで仕事し、そのままもう一度前述の内科に向かいました。
その病院は発熱外来やコロナの検査を行なっておらず、また、内科の場合は喉のチェックだったりをすると思うんですけど、それも行なっていない問診ベースのチェックでした。これがダメだった。
特に何かをみることもなく「コロナとかインフルじゃないと思うんだよね」と診断されました。確かに高熱でもないし、咳なんかはない。ただ、この頃から悪寒や体の痛みを感じていました。嫌な予感はずっと続きます。
先生の基準はどうやら「熱」のようで、これ以上何を言ってもダメだと思い、とりあえず風邪用の処方箋をもらい、痛い体に鞭を打って帰りました。
その日の晩、いつも通り家事したりと過ごしていましたが、体の痛みと悪寒が強くなってきました。頭痛もひどくなり、熱を測ると38度程度に。
これはやばいということで、早めに就寝しましたが寒気がひどく寝れず、夜中2時くらいに起きて体温を見てみると、40度に爆上がりしていました。
そのまま寝れない夜を過ごし、翌日27日に会社にコロナとインフル両方に近い症状があるため、検査をすることを伝えお休みをいただきました。
12月27日(発症2日目)
27日、発熱外来の病院をなんとか見つけ午後に診てもらったところ、インフルは大丈夫でしたが、コロナが無事(?)陽性反応。先生も「高熱なのによく頑張ったね」と言ってくださり、解熱剤としてロキソニンを処方いただきました。
何とか帰宅し、ロキソニンを早速飲むと熱はすっと下がりました。ちょっと落ち着いた時に、諸々の支援を受けるために市のシステムに陽性者登録(申請)をしないといけないため、少し手続きをして寝込んでいました。
でも、ロキソニンが切れるタイミングで熱がまた上がり、40度くらいの熱になるのは当たり前になっていました。
冒頭にお伝えしたとおり、11月下旬に引っ越しをしたんですけど、前の家より間取りをあえて小さくしていました。このため、パートナーと物理的な隔離ができず、しかも、こたつで寝るほかなく、予備の布団などもないために、床も硬く寝るに寝れませんでした。
これ以上パートナーに迷惑をかけるわけにはいかないのと、快適な眠りを求めて「ホテル療養」に切り替えようと思い、深夜もやっている緊急窓口に相談したところ「陽性者登録に申請いただいているのですが、システムが受理できていないため、翌朝以降にかけ直してくれ」と言われてしまうことに。おいおい、こんな状態の本人に全てをさせるのはキツすぎるでしょ、と思いつつ何も言えないほどしんどかったので、そのまま終えました。
12月28日(発症3日目)
そして、28日のお昼頃に無事申請が受理されたとメールが来ていたため、速攻でホテル療養の申請を行いました。その申請は電話で行い、無事に受理されたので29日からホテルでお世話になることに。
症状が発覚した日から換算すると、ホテルを出れるのは1月3日とのこと。年越し、ホテルで迎えることが決定しました。
パートナーにそのことを伝えると「わかった」と言ってくれ、身の回りの用意を進めてくれました。本当に助かる・・・。一応両親にもこのことを伝え、必要なものを差し入れとしてホテルに届けてもらうことに。マジでありがたい。
そんなこんなで、12月29日から1月3日まで、怒涛のホテル療養がスタートしました。
12月29日(発症4日目)
専用の窓口に電話をし、手続きできた際にタクシーで迎えに上がりますと言われました。この時の注意として「運転手は基本的に運転席から出ない」「荷物の出し入れは本人でやる必要がある」ことを言われました。
発熱や体の痛みがある人間からすると地獄のような注意事項でしたが、運転手の人も陽性者にすることはできないため、飲み込むしかありませんでした。
予定時刻に来たタクシーに乗りホテルに到着。
どうも看護師の方とあわせ、市の職員の方もおられ、それぞれから窓越しに以下の内容を含めた説明を受けました。
・毎朝8時頃と16時頃に看護師さんから自室に状態確認の電話がある
・この時に、体温と酸素濃度(パルスメーター)を計測し報告する必要がある
・同時に、HER-SYSというシステムにスマホなどで計測した各値を入力する
ちょっと面倒だな・・・と思いつつ、重症化した場合のリスクヘッジだと自分に言い聞かせながら自室へ。お世話になったホテル名は規約から明かせないのですが、至って普通のビジネスホテルでした。
この後、すぐに両親から差し入れをもらい、弱りきっていた私はなぜか号泣しました。人は弱ると情緒不安定になりますね。
到着したのは昼前くらいだったので、その日の昼食からお弁当の支給がありました。Twitterとかでは(私がいたホテルに限らず)散々なことが書かれていたので不安に思いましたが、全く問題なく、むしろ十分すぎるほどでした。
また、ホテルといえば、通常ならシーツの交換など衛生面もスタッフさんがしてくれますが、コロナとなれば事情が異なり、シーツの交換や掃除なども自分で行う必要があります。
コインランドリーも開放していたので、衣類の洗濯も自分で対応します。
要は、食事と医療が提供される場で一人暮らしをしている感覚ですね。体調が良い時に洗濯などを済まし、あとは寝るかゲームをするかで過ごすことにしました。
12月30日(発症5日目)
毎朝検温する必要があり、この日も8時くらいに計測すると35.2度という結果に。目を疑いました。体の痛みや悪寒はなく、咳・鼻水、頭痛が続く程度で少し安堵。
洗濯をしたりして過ごし、16時時点で計測するも朝と同じくらいでした。
夜にも一応計測したところ、36.9度。高熱ではないので、ロキソニンは飲まずに、近所の内科でもらった処方箋だけ飲んで0時くらいに就寝。
この日以降、症状は落ち着き始めていました。
12月31日(発症6日目)
30日から症状は和らぎ、発熱もだいぶ落ち着いてきました。相変わらず咳、鼻水、頭痛は続きますが、体の痛みや発熱は目立つことがなくなります。
大晦日やんけ!というTwitterの賑やかしさが羨ましいな・・・と思いつつ、夜には少しだけ紅白を見て、年越し気分を味わいました。
この日以降の自分のメモがなかったので記憶ベースになりますが、ほとんど症状がなかったため、寝るかゲームするかになっていたと思います。
あとは、荷物の整理をしたり、洗濯に行ったり・・・。穏やかなひとり暮らしな感覚を少し楽しめる余裕はありました。
外出できないという制限があるし、そもそもこんな状態で外に出るなって話なので、自宅にいてもホテルにいてもこの点は変わらなかっただろうなと思います。
むしろ、家事する量が極端に減りますし、食事は提供いただけるという楽さがあるので、体のしんどさを除けば快適さは十分です。
そんなこんなでこの日も0時前には就寝しました。
1月1日(発症7日目)
新年一発目の朝の計測と看護師さんへの報告を済ませて朝食をいただきました。
この日もだいぶ落ち着いており、40度以上の高熱になることはありませんでした。発熱が落ち着くスパンは人によって異なるようですが、私の場合は発症初日から換算して4日程度かかったようですね。長え。
この日も前日と変わらず、身の回りのことをやったり、YouTubeを見たりゲームしたりご飯食べたり、と側から見ればズボラな元旦を過ごしていました。
夜更かししても看護師さんからのモーニングコールで起こされてしまうので、なるべく早めに寝ようとこの日も0時前後に就寝しました。
1月2日(発症8日目)
さあ、翌日の3日に退所日を迎えた私ですが、ここでちょっとしたトラブルが発生します。
退所予定日の前日の午後に看護師さんと(窓越しに)顔を見せて、あとは体温や酸素濃度を見て、各都道府県や市区町村の保健所に連絡をして、退所可否を決めるようです。
このため、私もそれにいざ臨もうと思って用意していたところ、頭が少しぼーっと熱くなるのを感じると同時に、頭痛がぶり返してきました。
即座に熱を測ると、37.3度とやや上がっていました。うーん、熱よりも頭痛がしんどいように感じます。
看護師さんに相談してからロキソニンを飲むかを検討することにして、いざ看護師さんにそのことを伝えると「では一旦飲んでも大丈夫なので、様子見ましょうか」と返答をもらいました。
そのまま部屋に戻って、頭痛がきついのでロキソニンを飲んだ直後に看護師さんから電話が。「すみません、ロキソニン飲まれましたか?」「はい」「あのですね・・・」
看護師さん曰く、保健所が最終判断するため断言できないが、退所予定日の前に熱が37.5度以上あったり、解熱剤を服用している場合には退所を延期することがあるとのこと。えっそれもっと早く言ってよ、もう飲んだよ・・・?!
そんな雰囲気が相槌に出ていたのか、看護師さんは「この点伝えられず申し訳ないです。看護師という立場上、痛みを我慢して欲しいとは言えず・・・」と仰っていました。まあ、そりゃそうよね。
やり場のない気持ちと予定通り退所できるのか不安がよぎりつつ、いつも通り、身の回りのこととゲームをして過ごしました。
1月3日(発症9日目)
さあ、運命の退所日です。この日は朝食を摂る気分になれず、そのまま寝ていたところ看護師さんからの電話で起床。
「本日退所予定日ですが、最終判断は保健所でして、このまま予定通りに進められることを祈ります」と言われました。マジで祈ってくれ。
この日に備え、室内と荷物の整理は進めていたので、あとはちょこちょこ整理整頓したり、身支度を整えていた時に、また電話が鳴りました。保健所の方からです。
「本日の15時頃に退所となりますが問題ないでしょうか?」
簡単な挨拶の後、担当の方がこう言っていました。あれ?解熱剤のこととか何も触れられていません。予定通りいけるんだ!と思い、そのまま「はい、大丈夫です!」と返答。看護師さんの祈りもあり、予定通り退所することになりました。
最後に昼食をいただき、忘れ物がないか確認をした後、看護師さんや職員さんのチェックを経て、6日ぶりに外に出ました。
手配したタクシーに飛び乗って自宅へ到着。重いキャリーバッグを持って帰り、なんとか部屋に着いた時には、初めて味わう気持ちになりました。
夕方に差し掛かる時間帯でしたが、パートナーは毎年の正月かなり忙しいので、寝室で寝ていました。「帰ってきたよ!」と声をかけたら「ああ、おかえり〜」と変わらないテンションで返してくれて、久しぶりに会うその姿に、部屋の隅っこで少しだけ泣きました。
そんな翌日からは仕事始めの予定だったので、早々に荷解きをして、お世話になった両親とパートナーに礼を伝え、いつも通りの生活に戻り現在に至ります。
しんどい中での手続きはもっとしんどい
・・・と、発症からホテル療養を経てなんとか生還したんですけど、むちゃくちゃしんどかったです。ワクチンは2回打っていて、いずれも副反応にぶち当たった時でも、こんな状態にはなりませんでした。人間ってマジで40度の熱を出すと混乱します。
あと、手続き関係が想像以上にきつかったです。
私がやったのは以下の流れでした。
1. 発熱外来で受診
2. 陽性になる
3. 会社に連絡
4. 行政指定のシステムに登録
5. 必要に応じ宿泊療養や食料配達の依頼を行う
40度弱の熱が出ていて、悪寒や体の痛みなどの諸症状がある中で、1人でこれをやれっていうのはあまりにも酷ですね・・・。
たとえば「4. 指定のシステムに登録」の段階で、行政側から登録者に対して必要な支援はないかという確認ができ、そこで必要な支援を申し出ることができれば良いのでは?と感じました。
このシステムへの登録も各市区町村によって内容が異なるのかは分かりませんが、YES/NO形式で答えられるような、症状のある人にとって負担の少ない方法は今後実装され他方が良いと思います。手が震えて文字も打てないからね、マジで。
あと、項番5の宿泊療養や食料配達の依頼についても難ありです。
特に宿泊療養については、項番4のシステムへの登録が終わっていない限り申請すら行えないというのと、「電話」でのやり取りが必要でした。
この電話も、担当者からのヒアリング〜ホテルの空きがあるかを確認するために、20〜30分ほど「定額通話プランの対象外」となる電話番号相手に電話をし、対応しなければなりません。
5分10分ならまだしも、こんな長時間も話をしなければならないのに、フリーダイヤルだとか、それこそシステム登録時にできるような手続きや申し出を口頭でしなければならないのは、ちょっと困りました。
私の場合は、市が展開するサイトから発熱外来対応の病院を見つけて話するという段階でまともに喋れないので、緊急窓口と称する場所にかけましたが、同じサイトを案内されるだけで、代行などはしてくれる様子が一切ありませんでした。
代行するとなるとあまりにも工数がかかるので控えているのだと思いますが、そもそも口頭でやり取りする項目をできる限り無くし、システム登録を要求するのであれば、そこにもっと組み込めることがあるのでは?と思っています。
そこで浮いた費用があれば、それこそフリーダイヤル化推進のために使うとか、医療現場に回していただくとか、もっと効率化できそうなのにな〜と、回復した今だからこそ考えてしまう部分がありました。
結論:コロナにはかからないようにしよう
なんだかんだ書いてしまいましたが、そもそもコロナに罹らなければ、こんなしんどい思いはしなくて済みます。
会社でも陽性になる方が増えているみたいで、そこに私もカットインしてしまい、現場にも迷惑をかけたので謝罪行脚していたんですけど、40度越えの熱を繰り返して・・・と伝えるとみんなかなり驚いていました。
罹って良い病気なんてのはないですが、特にコロナは医療機関のひっ迫にもつながりますし、より一層注意を払おうと思いました。
何より、家族と離れたりするのは精神的に良くなさすぎるので、もう2度と繰り返さないようにしたいと思います。
今回お世話になったホテルのスタッフの方、看護師さん方、本当に本当にありがとうございました・・・!
新年早々ずっこけてしまいましたが、今年もぼちぼち自分のペースで進んでいきたいと思います!
皆様もどうかご自愛いただき、今年一年どうか大きなアクシデントがないよう祈っております。
本年もどうぞよろしくお願いします!
それでは〜!
yano