HASSOHO®︎ノート - 無限にひとりブレストができそうなアイデア出しに特化したジャバラノート
いま入居しているシェアオフィス「FARO 神楽坂」では、毎週木曜日に入居者向けにラウンジでコーヒーをふるまってくれている。併設されているコーヒースタンド「Whynot」のおいしいコーヒーが飲めるのも嬉しいが、同時にラウンジに集まる人たちと軽い雑談ができるのも嬉しい。
そんなコーヒーサービスに顔を出したときに紹介してもらった魅惑的なノート「HASSOHO®︎ノート」をご紹介。
製作者である黄さんはFARO青山の入居者であるらしく、その縁で神楽坂にこのノートを紹介に来ていたらしい。
書いて広げて、つなげて書いて
「HASSOHO®︎ノート」は、A4サイズに折りたためるジャバラ式のノートで、小分けのマス目で埋められている。このマス目にガシガシとアイデアやメモを、遠慮なく、思う存分書いていけ! ってのがこのノートである。
こうした細かいマス目にガシガシ書いていくのは、アナログだと付箋や情報カードなどが使えるが、付箋を広げられる場所は限られているので、カフェの小さなテーブルでもひとりブレストができることが、ウリのひとつであるようだ。
書き始めは普通のノートと同じだが、書き進めていくとジャバラであることが生きてきて、横に横にと広げながら書き続けられる。基本的には横に長い1枚の「紙」なので、紙が尽きたらもう一冊ノートを取り出し、テープとかでつなげれば永遠に書き続けられる。まあ、限度はあるけど。
「書き続けられる」と同時に「さかのぼれる」
ジャバラ式であるメリットは、思考を止めずに書き続けられることだけでなく、思考をさかのぼりやすいことも大きい。パラパラのノートのように振り返ることもできれば、バサッと広げて眺めることもできる。
ひとりブレストで思考を深めていくためには、思考の途切れなく書き続けられることと同時に、ストレスを感じずに思考過程を振り返れることが結構大事だ。振り返るタイミングで探す行為で雑念や作業が入ってしまうと、思考が途切れて「今はこれくらいでいいか」って気分になってしまう。このノートなら、そのあたりを改善してくれるんじゃないかと期待してしまう。
付箋の方がその辺も整理しやすくて良いのでないかと思われそうだが、書き続けたものが、マス目に時系列にしっかり並んでいてくれるので、「思考をさかのぼる」という視点では、時系列に並んでいてくれた方が嬉しいかもしれない。ジャバラだから広げられるし。
無限にひとりブレスト
思考を止めずに書き続けられて、思考の振り返りもざっとできる。この2つが重なると、無限にひとりブレストができるのではなかろうか。
むかし、テキストだけで、対面での打ち合わせと同じレベルの議論ができる「co-meeting」というサービスを提供していたころ、このco-meetingを利用して12時間ブレストを続けたことがあった。もちろん休憩は挟んだけど。
12時間続けられた理由は2点ある。ひとつは、無限階層の掲示板のような構造で、いくらでも議論を派生させやすい作りだったこと。もうひとつは、議論の過程のすべてが、一言一句逃さずにふり返れることが影響していたと、今でも思っている。
会議室やWeb会議で、付箋などを使ってブレストを行っても、会話していることのすべてを、各個人が振り返りながら議論することは難しい。なので、時間が経つと最初に話をしていたことを忘れるし、参加メンバーの認識にもズレが生じるため、どこかで整理してまとめたり、仕切り直す必要が出てきてしまう。
これが、議論のすべてが記録されて、それを各個人が振り返りながら議論ができてしまうと、記憶は消えず認識もズレないので、どこまでも議論を深めることができる。。。できてしまう。
それを思い出したときに、このノートなら無限にひとりブレストができるかもしれないと期待してしまったわけだ。
まあ、まだ使ってみたわけではないので、実際に自分に無限ブレストができるかはわからないが、久々に魅惑的なツールに出会えてちょっと嬉しい。
最近は紙のノート類をほとんど使わなくなり、手書きでのひとりブレストもiPadで行っていたけど、こんなノートを見せられると紙回帰したくなっちゃうな。
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