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「自分で植えた苗」

今月初め、新品種「あすき」の苗を30本植えました。来年70本追加して植える予定です。
この「あすき」は、ぽんかんの販売が終わる2月下旬から3月上旬に収穫する、剥皮性(手で皮がむける)の高糖度柑橘です。

2月以降の柑橘のほとんどがナイフが必要で、その手間が敬遠され消費が伸びない、という現実があります。
それを解決する、ぽんかんに続く新戦略として捉えています。

「自分で蒔いた種」という言葉のニュアンスは、ネガティブな響きがあります。

「あんたが好きで始めたんだから・・・」
「勝手にすれば・・・」
「わたしは知らんからね・・・」

そういう気持ちを込めているのでしょう、
「自分で植えた苗」
と、洋子さんがわたしにおっしゃいました。

確かに60後半になって、長期の展望を描くなど無謀・無意味だとわからなくもありません。
自分がいつまで元気に働けるかは、誰にもわからないこと。

しかし、もし80過ぎても元気だったら、60後半に「種をまく」ことを躊躇したことを悔やむことでしょう。
「もし元気じゃなかったら?」

そんなネガティブなことは考えないのです。ネガティブなことを考えて前に進めるわけがありません。

まして高齢者がぐずぐず決断を遅らせば、貴重な1年を失うことになり
「歳が足りない」
ことに拍車がかかります。

ですから高齢者は「思いついたら即実行」と心がけています。
わたしの思考が変わっているのか、洋子さんが呆れてついていけないのか?

「自分で蒔いた種」のつづきは
「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」
とあります。

自分ひとりで刈り取るには、ちょっと重い感じはするのですが・・・


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