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付き合ってから16年間ずっとパートナーと仲良くできている秘訣を6つ紹介

僕には大学時代から16年付き合い続けているパートナーがいて、関係性はずっと良好で、何だったら年々仲の良さが向上している。それを人に言うととても驚かれるのだが、僕からしたら「パートナー関係ってそうなって然るべきなのでは?」と思う。

僕は昔も今も「仲良くない人と一緒にいるのがしんどい」という思いがベースにあって、仲良くあり続けるための取り組みをし続けており、その結果が関係性として表れているだけなのだ。

とはいえ結構周りからは「なんでずっと仲良くいられるの?」と聞かれることもあるので、多少なりとも誰かの参考になればと思い、今回は敢えて方法論についてわが身を振り返って書き綴ってみようと思う。

(一応の補足だが、僕らは結婚しておらず、事実婚の状態である。お互いの両親は結婚して欲しがっているが、当人間の話し合いで今はまだ届出を出さないことにしている。が、今回の本筋とズレるのでこれに関して詳しくは書かない)


なれそめ

まずは僕らのなれそめについてだが、僕らは大学の学園祭運営スタッフのメンバーとして知り合った。でも最初に僕が彼女を見た時の印象は最悪で、「こいつとは絶対仲良くなれないな」と思った。というのも、彼女はいつも仲良しの子とペアで動いていて、二人で陽キャなノリでキャピキャピしていたのを僕が不快に感じたからだ。(当時の僕自身が陰キャ属性が強かったのも一因だが)

それが、合宿でたまたまサシで話すことがあった時に、一人のときは全然そんなノリじゃないことを知って、結構しっかり大学で何を学びたいかが明確なことも知って悪い印象は解消された。それでも別に仲良くなることもなく、運営スタッフを2年やり終えた。

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運営スタッフの活動が終えてから、ある日たまたまキャンパスで元スタッフ数人が鉢合わせして、そのメンバー4人で遊ぶ機会が多くなった。そこに僕と彼女もいて、そこから友人と呼べる関係になった

その時期はちょうど就活時期で、お互い恋愛のことで悩みを抱えていたこともあって、次第にサシで飲みに行くようにもなった。そこで働くことについてや恋愛について話をしていたら、会話のテンポも合って居心地が良く価値観もすごく合うなぁと感じて好感を抱くようになった

それまでは「恋愛しなきゃ!」みたいに勝手に意気込んでいて、「かわいいな」と思う人に対して結構無理やりに恋愛感情と結び付けていた節が自分の中にあったのだが、「こういう穏やかな気持ちになる恋愛こそ理想的なのかもしれない」と思うようになり、僕から告白をして付き合うようになった。


仲良しの秘訣①:そもそも大ゲンカをしたことがない

仲良くあり続けるための前提として、仲が悪くならないとか、冷めきってしまわないことがあると思う。それで言うと僕らはそういう状況に陥ったことが一度もない

ちょっとしたケンカはたまにある。僕はすごく親しい人に対して「執拗にちょっかいを出す」という悪癖があるのだが、それをやりすぎて彼女がキレてしまうことがある。それはもうこちらに非があるのが明白なので平謝りするし、怒りが収まるまでこちらがおとなしくすれば元に戻る。

他にも僕がプロレス的な意味で彼女をけなすこともするのだが、彼女の虫の居所が悪い時にそれをしてしまうと真に受けてキレてしまうこともある。それも基本的には怒りが収まるまで待つ。

ケンカといえばせいぜいそれくらいのもので、お互いが声を荒ららげあったことは一度もない。

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大ゲンカが生まれない要因として大きいのは、彼女が怒りを引きずらない性格であること。僕が怒らせてしまっても、時間が経つと「怒ることに飽きちゃった」といって機嫌を直してくれる。怒り続けても楽しくないから、飽きたと感じたら怒りが冷めるらしい。これにはとても助けられている。

また、僕の方に関して言えば、「彼女に多くを望まない」という姿勢が大きいように思う。うちの彼女は能力値が大きく偏っていて、楽しく遊ぶ能力にはすごく長けているのだが、家事・炊事など丁寧な暮らしをする能力にかけては著しく能力が低い。

「そのくらいやれや!」と思ったことも沢山あるのだが、苦手なことをやらせてしまっても相手が疲れてしまって、それでストレスが溜まってしまったら楽しく遊ぶことに影響が出る恐れがある。僕としては「彼女と遊ぶといつも楽しい」というのが他の何にも代えがたい尊いものなので、そこさえ満たしてくれているなら他はどうでもいいやと思うようになった。

あとはもちろんだがお互い浮気とかそういう不貞行為をしないということもあって、大きなケンカもなく冷え切ることもなく関係が続いている。

仲良しの秘訣②:一緒に楽しめそうなことを提案し続ける

これは僕が彼女に対して意識的にずっと取り組んでいることだが、「せっかく同じ時間を過ごすのだから二人で楽しめるものが沢山あったほうが良い」という考えのもと、色んな提案をし続けている。

基本的には自分の趣味を相手にも薦めてみるわけだが、薦め方はとても丁寧に行う。例えば僕が彼女にゲームを薦めた時は、ゲームが不得意な人でも楽しめそうなソフトを選んで、ゆっくりと解説しながら進めて、上手くできたら褒めてあげることを心掛けた。

プロ野球を薦めた時は、ルールうんぬんは置いておいて、「このバッターはあまりヒットを打たないんだけど、たまに謎にホームランを打つんだよ」とか「いま塁に出ているランナーはヘッドスライディングが美しいんだよ」といった選手の特徴を伝えて、そこに意識を向けてもらうようにした。そうすると実際にそのシーンに出会ったときに面白がってくれて、そうやってノッてきたところで新たな情報を出すようにした。

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そんな風に取り組んできた結果として、今では二人の共通の趣味はとても多くなった。はじめはお笑いくらいしかなかったのが、今では「ゲーム・プロ野球・アニメ・アメフト・B'z・グルメ・三国志・マーベル映画・ケインコスギ」など、時間が足りないくらいの共通に楽しめるコンテンツであふれている。

でも当然、薦めたすべてのことに彼女が興味をもったわけではない。「音楽探究・音楽のライブ鑑賞・シーシャ・落語・漫画」なんかは僕の趣味としてあるけど、ちょっと薦めてみたけどあまりハマらなかったから薦めることを諦めた。

面白いものを薦めてみること、わかりやすくナビゲートすること、押し付けすぎないこと、ハマりかけたら後押ししてあげることなど、そういったバランスが大事なのだと思う。そして何よりそれを継続することだ。

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ちなみに、最近は二人で「フォートナイト」というオンラインゲームをするのが毎日の習慣になっているのだが、これは僕が試しに一緒に始めてみようと薦めてみたところ彼女が激ハマりして、それに合わせる形で僕もやるようになったものだ。

同じ部屋にいながらボイスチャットでチームバトルをするというちょっとおかしな光景になっているが、それによって日々色んなドラマが生まれてすごく楽しい。片方が出張になったときなど、遠隔であっても普段と同じゲームで遊べるというのもありがたい。既にある良いコンテンツを愛でつつ、新しいものへのアンテナも延ばしていきたい。


仲良しの秘訣③:毎日くっついて寝る

これについては合う合わないが顕著に出そうだから皆に勧めることが出来るわけでもないのだが、少なくとも僕ら二人の関係性を良くするものとして、毎日くっついて寝るという習慣がある。

布団に入ってくっついていると、自然とその日にあったことなどをわちゃわちゃと話したりする。音楽を聴いたりラジオを聴いたりしても、あーだこーだ感想を言ったりというのが生まれる。

ただそれより何より彼女の方が、僕が腕枕をして寝かせると睡眠の質が向上するらしい。僕が腕枕をした上でラジオをかけたりすると、5分もしないうちに眠りに落ちる。

一方で、僕はというと睡眠の質は落ちる。たまに実家に帰って一人で寝るときなど、明らかにそちらの方がぐっすり眠れる。また、毎日腕枕をしていると血流が悪くなって肩が凝る。たぶんそれが主因であろう四十肩も経験したことがある。

それでも、「じゃあくっついて寝るのと離れるのとどっちの方がいいかな」と考えた時に、僕は即答で前者を選んだ。理由はシンプルで、そっちの方が楽しいから。僕の睡眠の質が落ちたり身体に悪影響があっても、布団にいる時間が楽しくなるし、睡眠の質が上がった彼女が日々健やかに過ごしてくれる方が彼女のアクションが楽しくなる。睡眠の質が落ちた分は、日中の時間でケアして何とかすれば良い。

極論だが、腕枕の習慣が祟って右腕が動かなくなっても僕は構わない。そういう覚悟をした上で、僕は日々くっついて寝る時間を楽しんでいる。


仲良しの秘訣④:食を一緒に楽しむ

パートナー関係において、「食」というのはすごく大きな要素だと思う。そこを一緒に楽しめるかどうかは、二人の関係性を大きく左右する。とはいえ、味覚の感性というのは育ってきた環境に影響を受けやすいものだったりするので、出会ってから合わせるというのはなかなか難しいことかなとも思う。

僕らは幸い食の感性が合って、美味しいものを食べること自体もそうだし、どういう風味や香りがするかを語り合うことにも楽しみを感じている。なので、一緒に美味しいものを食べに行くという楽しみがずっと続くし、出先で美味しそうなものを買って一緒に試すこともする。コンビニの新商品の品評を一緒にすることもある。


仲良しの秘訣⑤:よく話し、よく笑い合う

もう既に書いた中にも出てきているが、色んなことをして共に時間を過ごす機会をたくさん作ると、自然と会話する機会も増える。ただ向かい合って話すこともいいが、それだけが続くと話題がなくなってしまう。でも、沢山のコンテンツがフックとなれば、その数だけトークテーマが変わるので永遠に話ができるのだ

また、これは偶然の産物ではあるが、彼女には「見送り&お迎えねだり癖」がある。出勤するとき、帰って来るとき、駅への見送り&お迎えを要求してくる。なので、それをするのがもう習慣となっている。

不思議なもので、送り迎えの道での会話は普段とはまた変わった内容になる。場所やシチュエーションがちょっと変わるだけで、会話も変わるというのは不思議で面白いことだなぁと思う

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また、色んな場面での会話において、基本的にお互い相手を楽しい気持ちにさせたり笑わせたりするような内容のことを話している

僕がふざけて彼女がそれに乗っかってくるパターンや、彼女が自分に起きた楽しいことを報告してきたりするから、会話することでポジティブな影響を与え合うことができている。

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とはいえ、じゃあ四六時中ずっと話しているかと言うとそんなわけでもなく、たまには同じ空間にいても無言でそれぞれの時間を過ごしたりもする。よく言われることではあるが、「無言が苦にならない関係」でいられるというのはとても心地よい


仲良しの秘訣⑥:お互いのプライベートに制約を設けない

僕らはお互いのプライベートにとやかく言ったりはしない。異性とサシで会ったりすることも当たり前のようにある。もちろんそれを隠し事にすることもなく、適宜報告をする。

これには僕の思想が色濃く反映されているけれど、二人の関係構築も大事だけれどそれと同等に他者との関係構築も大事だ。極論、別れることがあったり片方が先に死んだりした場合、周囲との関係を豊かにしておいた方がその後の生活を立て直しやすいだろう。

また、制約なく動けているから不満も溜まりにくいようにも思う。一般的に制約が多ければ多いほどガス抜きへの渇望が生まれてくるように思うが、僕らはそもそもガスが溜まらないから抜く必要がない。だから相手に寛容でいられるのだと思う。


おわりに

思いつくままに書いてみたら結構ボリューミーになってしまった。中身も参考になるものがあるのかどうか、いまいちよくわからない。

でもまぁ、これが良好なパートナー関係を築けている人たちのひとつのサンプルだと思って頂ければと思う。逆にいえばせいぜいひとつのサンプルでしかない。

100組のパートナーがいれば100通りの関係性があって、それは各人の個性によって最適な形が様々であることは言うまでもない。だからこそ最適な形を探すことが大事だし、最適であり続けるためのアップデートも大事なのだと思う。

世の中に良いパートナー関係の人が今以上に増えたら、きっと世の中は今以上にポジティブな方向へ進むよなーと思うので、そうなることを願うばかりである。


(終わり)

もしめちゃめちゃ満足して頂けるようなことがあれば!