Like a family
2024 5/25-26
音沙汰二人を鹿児島空港まで送った後の4時間ちょいの道中、真夏&ありり音沙汰二人の関わった曲を片っ端から聞きながら帰った。
この二日で起きたことに理解が追いつかずに何とか理解しようとしてたような気もする。
4時間以上聴いてたのに全然全部聴ききれなくてどんだけ曲あるんだよ、て気持ちと昔から聴いてた曲にも最新の曲にも超好きな曲がたくさんあった。さっきまで二人と話してたの全然当たり前じゃないけど本当だった。
本当に疲れた。楽しすぎて逆に元気!を通り越したマジの疲れがキテた。ただ、嫌じゃない。
限界がきてパーキングで一回寝た 。
起きて車のエンジンをかけた。
ヒバリオペラが鳴ってた。
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二日前に巻き戻す。
一人で超距離遠征なんかほとんどないから、たくさんのCDを車に詰めて佐賀を出る。
先週佐賀でレコ発をやったNo edgeとkinderwallsの新譜が悔しいくらい良かった。
ぱーく は本当に久々で、前はマッハエスカルゴ企画でSEVENTEEN AGAiNと一緒に宮崎へ行った。そういやベランパレードとMake The Pancakeが初めて対バンした場所だったなーと思い出す。
リハが終わってぱーくを出るとまるが道路に証明写真をばら撒いてた「大変なことに、、、」とか言いながら一枚一枚証明写真を拾ってた。
その後、証明写真がエクゾディアみたいな構図で物販に並んでて「こいつは封印された何かを解放したいんかな」とか思った。
演者全員揃う。
本を読んでたら真夏さんが「矢野ぉー!ポゥポゥポウッ!」と声をかける。本を読んでる人間にかける声としてこの選択肢があるのは俺の知る限り永原真夏しかいない。
オトちゃんは前に宮崎行った時より少しだけ心を開いてくれてたような気がした。
以前宮崎で一緒になった時より随分しなやかに歌っていて今日はいい日になると思った。
ぱーくにあった妖肥杉という焼酎がうますぎる。
助は今まで会ってるけどちゃんと話したことはなかった。こんなにいい歌を歌うのか。
リハで既に泣いてたしMCで「今日はもう人と話せない」と言っていた。わかる。
ライブハウスはそーゆー奴もそーゆー日にこそいていいし歌っていい。
宮崎も鹿児島もまるの後にライブだった。
ライブが良くてこの後やるのキチいなと思いつつ5杯目の妖肥杉を飲み終えた。ぱーくスタッフさん「ごめんなさい、、妖肥杉もうなくなっちゃって、、」全部飲んだ。
バリバリ酔っ払ったけどもう、勝手にまるのせいにしてる。
自分の弾き語りでは音源になってない曲と友達の曲だけをやった。今石康の「君がくれた傘は」kinderwallsの「埋め草」両方大名曲です。サブスクでも聴けるから是非聴いてほしい。
俺はというとトライセラトップス和田 唱にキレられる奥田民生ばりにぐでんぐでんになってライブをした。皆優しいからキレられなかった。
次の日まるに「昨日酔いすぎてましたよね?」て言われた。ありがとな!ごめんな!
あびちゃんのことは気付いたらあびちゃんて呼んでる。ベランパレードの「ラインマーカーズ」て曲が本当に良くて前の宮崎ライブから帰って暫く聴きまくってた。やると思ってなかったから嬉しかった。「街」を聴いてる時に前回の音沙汰九州ツアーのことが色々フラッシュバックしてきた。
実は宮崎の音沙汰のライブあたりから俺は相当キテた。なんで俺はこの人達とこうなってんだっけ。モッコリとゆりえちゃん結婚マジおめでとう。今ここにいる人、全員幸せになれ、て祈りだしてた。
またこんな関係を意図的に作るなんて無理だから人知を超えた何かに感謝したりした挙句、「My Life is 麻婆」で大声で元気にコールアンドレスポンスしてた。
最後らへんオーロラが見えた気もする。
ライブが終わる頃にはもう帰った方がいいくらいにぐでんぐでん。でも打ち上げに行った。
真夏さんがめっちゃいいこと言っててこれだけは忘れちゃいかんと思ってスマホにメモした。
翌日メモ開いたら、
「真夏さんがめちゃいいこと言ってる
バンドメンバーが最高なん誇らしいこと
あんま会わんのにいつもありがとうてなる、愛してるぜと言うかめちゃ会えて良かったな的な」
と書いてた。
肝心の具体的な内容がなんも残ってない。
メモの意味。
前日は無事複数名ぐでんぐでんになったので各々昼まで寝た後、鹿児島へ移動。
助手席にあびちゃん、後ろに音沙汰。
大物の荷物はTonto号に載せてもらえてめちゃくちゃ助かったし様々な場面からTontoめちゃくちゃいい奴らなんじゃ、と気付き始める。
出発と同時に真夏さん就寝。
あのスピード感で寝れる人は俺が知る限り永原真夏しかいない。
ありりさんは話に付き合ってくれてる。
ただ、皆疲れてるだろうから少し黙った。
と、気を使ったのは一瞬であびちゃんと後ろで寝てる人のことは気にせず話しまくる。
別に話したいことをため込んでた訳じゃないけど話は止まらず。歌王子あびが関わった新曲の数々を聴く。宅録と曲のクオリティ、新曲の多さにぎゃふん、となる。
俺も新しい曲を生み出さなきゃだ。
鹿児島に着き、六白というカツ丼が有名な店に行く。真夏さんとあびちゃんは顔よりデカい特盛的なやつを注文しありりさんと僕は名物キャベ丼を注文。僕だけビールも頼む。宮崎⇨鹿児島は僕が運転したから労い的な感じで音沙汰がキャベ丼とビールをご馳走してくれて、あびちゃんは交通費をカンパしてくれた。
WICKY'S HOUSEに着いたら昼営業の終わりらへん。昼は飲食店営業、夜はライブハウスでそのままご飯も食べられる。昼のお客さんもたくさんいた。こんな場所ありそうで無いからなんか羨ましくもある。まだ鹿児島に知らない場所があった。
Tontoは皆親戚だ。一人一人挨拶をしてくれる。キーボードみさきちゃんのお母さんが作ってくれたと言う大量のおにぎりも用意されていた。そのおにぎりは打ち上げで3個食べた。更に持って帰って1個食べた。うますぎた。
リハが進んでいく。思ってたより音がでかい。自分のリハはサクっと終わり、あびちゃんのリハを見ていると前の音沙汰ツアー宮崎佐賀、あびちゃんち泊めてもらったこと、今日の鹿児島移動、過去ライブの記憶、を思い出してよくわからない感覚になってきた。
だんだん今日絶対にやらなきゃいけない曲がある気がしてきた。しかしあの曲でも、この曲でもない。たぶんまだない曲なんだろうなと思いオープンまでの時間で曲を探した。曲を書く、という感覚があまりない時がある。曲を探す、が近い。出来る時にはもう大概そこにある。
見つけられるか見つけられないか。
今日は見つけなきゃ、だった。
車から荷物を取り出してホテルにチェックイン。助手席に確実にあびちゃんの忘れものであろうヘッドフォンがあった。鞄もなかったのでとりあえず頭にセットしてチェックイン。
たまたま一緒のホテルだった音沙汰にエレベーターでばったり遭遇しやたら驚かれる。音楽聴いてもないのにヘッドフォンしてたしさっき作った曲のイメトレしてたし変なやつ感はあった。
WICKY'S HOUSEに戻りあびヘッドフォンをあびの元に無事返す。この日、あびはあびヘッドフォンを無事鹿児島に忘れて宮崎に帰り、後日Tontoうんにょにより無事回収されることとなる。
最初から人がたくさんいる。
Tontoすげぇ。ご年配の方もいらっしゃって助が丁寧にアテンドしてる。もう確信に変わったけど共演者、ハコ、お客さん、全方位に関してTontoは親戚だ。
あびちゃんは自由にライブをしていた。
楽しくてしょうがない感じだ。実際ライブもめちゃくちゃよかった。場所のせいとかじゃなく事実として九州の都会でもない、人が多い訳でもない場所で音楽やり続けるのって尋常ではない努力や根気がいることを俺は知っている。
それでいて楽しくてたまらない、が勝つんだ。
このタイミングでこの人と距離が縮まってよかった。お陰で俺もまだやれる気がする。
まるはライブ前から様子が変だった。
昨日物販に並べていた証明写真エクゾディアを今こそ解放するのかもしれない。
解放と言うか溢れ出てた。おもろすぎて泣いてるらしい。「このおもろい、のが何なのかわからないけど昨日からずっとおもろい」とのMC。
その”おもろい”の正体が本当はわかってるんじゃなかろうか。
昨日に引き続きまるの後に自分のライブ。
1曲目の花で弦が切れる。幸先がいい。
助がすかさず自分のギターを、あびちゃんがこっちもあるよ、とあびギターを。優しい奴らだ。あびちゃんがどんなに大事にしてるギターか知っている。今日は借りてもいい気がした。
さっき作ったばかりのLike a familyという曲をやった。できたばかりで当たり前に完璧にはできなかったが思ったよりやれた。
たぶんあびギターのお陰だ。
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Like a family
そんなに会えもしないけれど
家族の様 いつもありがとうとか、
愛してるでもなくて、会えて良かったよ
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こんな感じの歌だ。
この2日が無ければ、前回の音沙汰九州ツアーが無ければ一生産まれなかった。
やっと辿りついた感じもした。
ある意味俺史上初のラブソング感すらある。
ラブは別に恋人や家族だけに向けられないでいい。かと言ってラブ&ピース!とも違う。
親愛なる日常から産まれる尊いやつ。
ライブが終わると、まるのライブの段階で泣きまくってた演者物販コーナー着席の皆さんがびしょびしょに泣いてた。
ありり(継承略)だけはいつだって冷静だけどとても優しい顔をしてた。よかった。
鹿児島の馴染みも集結してきて非常に居心地がよい。
俺の知ってるTonto は二人組だったけれど、初期ワンピース並のペースで仲間が増えたらしく6人編成になってた。ライブは「希望...?これは希望なんじゃ...?」てなるくらい良かった。
まず少なくとも俺は見たことない雰囲気のバンドになってたしワンピースじゃないけどチームジャンプ感がある(いやだったらごめん)。
助がMCで「ヤノさんのLike a family 自分もその仲間に入りたかった!悔しい!」的なことを言っていた。気付かなかったのか。お前はあの時点でもうLike a family なんだぞ。
音沙汰はライブ開始と同時に永原真夏号泣。
あのタイミングからライブ見にきた人は完全に意味不明だったと思うけど、すかさずMCで経緯説明が入る。流石だ。
何の曲やったとかライブがよかったとかはもちろんなんだけど、俺はこの人のカリスマ性というかロックスター感というかそーゆーのに昔から憧れをもっている。最初は10年以上前に見たSEBASTIAN Xでぶっとばされた。音沙汰はデュオだし爆音演奏とかじゃもちろんないんだけど、鹿児島のライブは初めてセバスチャン見た時のロックスター感が完全に出てたし感動したし幸せだった。ほんで皆まで述べはしないが、ありり(継承略)が一番すげぇ。
打ち上げ前にギターをホテルに置きにいく。
ロビーにまるがいる。お前もか。
遠征組全員ホテル一緒じゃん。
打ち上げで遂にTontoみさきちゃんママお手製のおにぎりにあり着く。全種類食べた上に持って帰った。エンドロール感が全くなく、色んな人と未来の話をする。守れない約束かもしれないけど未来の話は楽しいし可能な限り実現したいと本気で思ってる。
助ともうちょい色々話したかったけどまた会えばいっかとも思う。こんな日をTontoが作ってくれたんだからどうせまた会える。
打ち上げ終わりで音沙汰、あびちゃんとコンビニに寄ってホテルに戻り眠る。明日は音沙汰を鹿児島空港まで送って佐賀に帰る。
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冒頭に戻る。
仮眠した後、佐賀までの道中音沙汰二人のかかわった音楽を聴き続ける。
最後らへん「他人の名誉」を無限リピートして佐賀に着く。着いてラーメン屋に入った。
最後は「最高はこれから」を聞いて家に着く。
みさきちゃんママのお持ち帰りおにぎりをいただく。
疲れてボロボロになったんじゃない。
バッテリーを使い果たした感じがした。
2日間、全力で音楽と人間だった。
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「Like a family」
高速道路 街から次の街まで
運んでるのはそれぞれの生きた証さ
過ごした日々やこれまでにあったこと
その全てなど知る由もないのだけれども
Like a family
そんなに会いもしないけれど
家族の様 いつもありがとうとか
愛してるでもなくて
会えて良かったよ
10年前から今は想像できない
守れない約束もまたしようぜ
やめる時にも健やかなる時も
短い間でも確かにそこにあったね
Like a family
そんなに会えもしないけれど
家族の様で これまでありがとうとか
愛してるでもなくて
会えて良かったと思える日をくれたんだ
また作るのさ 君と生きて、生きていく
何も起こらないこの夜に
人匙の奇跡が起こるように
また会える
君と生きて、生きている
また会える 頬を撫でる
風が吹いている また会える