【初めての生成AIの授業 with 第20回PBL】
これまでPBLで「天気のしくみ図鑑」というデジタル図鑑を制作してきました。かなり終盤戦になってきました。ムービーはほぼ撮り終えて、今はデザイン性をどう高めるのかなどを追求しているようです。
できあがったら、3学期に天気の分野の学習が始まるので、デジタル図鑑も使いながら授業をしたいです。
1つのテーマに2ヶ月も取り組んでいると、自分たちは内容がよくわかっているので、ある程度簡略化しても理解してしまいます。しかし、初めの人が読んだ時に、専門用語がパッと出てきてしまうと、よくわからない紙面になってしまいます。
今回は、文章が中学生にとって伝わりやすいのかをみん学さんの「スクールAI」を使って、中学生にもわかる表現になるように文章校正のお手伝いをしてもらいました。
<ドラフト版のページをもう一度見る>
・先月末に、Pagesのスクショをロイロに提出。
そのページを見て、背景が白色のまま、
文章が目立って図や動画に目が行きにくいなど
まだまだ改良点が多いことに気付く。
<スクールAIの使い方を解説>
・あらかじめ、生徒が図鑑づくりをしていて、
文章を校正する手伝いをして欲しいという内容の
プロンプトを入力していることを伝える。
・学校での時間帯だけ自由に使える。
・好きな文章を打っても良いけれど、
先生が研究のためにログを見るので注意
・サンプルの文章を貼り付けてどんなスピードで返答するかを実際に見る。
みんな驚いていた。
・修正例を3つを教えてくれるので、それを選択するか
組み合わせたりして、自分たちの意図に合うように考える。
・Split Viewにして、左をPages、右をスクールAIにして
コピペして、修正例をみんなで見て判定。
・アンケート結果によると(使った20名)
AIを使ったことがあるか?
はじめて55% 数回使った20% たまに15% 頻繁10%
スクールAIは?
とても良い65% 良い30% 少し悪い5%
・どうして?
細かく指摘してくれる。いくつかの候補を教えてくれる。的確に答えてくれる。画像の貼り付けも行えた。年齢に合わせて専門用語に解説を入れてくれる。わかりやすく理由付きで回答してくれた。他のAIに比べてUIがわかりやすい。自分の説明に付け足しをしてくれた。長い文章を送るのが少しめんどくさい。
・AIを活用することに対してどう思う?
困った時に使うと良いと思う。参考程度に使うのは良いと思う。AIと人間の力と組み合わせると良い文章にになる。どんどん利用していくべき、でも信じすぎず疑う気持ちも大事。間違いを修正したりするのに使うのは全然いい。AIを推敲や校正に利用することに関しては賛成だが、レポートなどをAIの解答を丸写しして提出する行為に関しては反対。単純に自分が楽をしたいだけのように見えてしまうから。課題とか丸投げは良くないけど使うべきところとかで使うなど活用の仕方によっては何も問題はないのかなと思っています
・アンケートからも慎重論が出ていますが、どんどん使って、何ができるのかを経験値を上げていきたいと思います。さらにプロンプトを入力する裏側のところも学んでもらいたいと思っています。
<第20回PBL 40分>
・台風チーム。前回、赤道の南側で発生するような感じにムービーを撮影してしまったので、再撮影。今度は、赤道を表す赤い線をマジックで書いていた。
・雪の結晶チーム。何とかARで水分子を製作しようと頑張っている。クラスで一番のARマスターに聞いて教えてもらっていた。
・雲の種類チーム。ふわふわの綿での模型が完成。いよいよ撮影できる。
・雲の種類チーム2。今日もタイムラプスで雲の動きを撮影。これまでたくさん撮影続けている。
・前線チーム。およそ8回目の挑戦。水槽を使って色水が温度差で前線ができる実験をし続けている。仕切りがうまく外れないので、すぐに混ざってしまう。今度はパッキンのような布テープをつけてやってみる。結構うまく撮影できてとても喜んでいた。
・気象現象による恵みと災害チーム。文章をスクールAIでアドバイスをもらっていた。自分たちではちょっと硬い感じになってしまっていたけれど、柔らかい表現になってご満悦。
・天気のことわざチーム。背景の画像がくっきりしすぎていて薄くしたい。ロイロだけで作成しているので、難儀していたが、白色のマーカーで塗りつぶせば良い感じで薄くなることを発見。みごとにイメージ通りのものに仕上げていた。
・気圧と風チーム。自分たちで書いた絵の解像度が低くなってしまったものしか保存していなかった。Web上で解像度を上げるサイトをいくつか試して良い感じのものに仕上げていた。
・日本の四季(春と夏)チーム。ARで日本の高気圧と梅雨前線が移動していくアニメーションを苦労して完成させた。でも教科書と色合いが違うのに気づいて、もう一度色を変更した。
・雲ができるチーム。水蒸気が集まって水滴になるARアニメーションを机に表示しつつ、綿をストローにつけたものを実際に動かして、実物とARを合成していた。画面収録で撮影していた。画角の調整に苦労していた。一旦完成したが、次回は違う背景でも撮ってみるとのこと。
・天気予報チーム。室内だと他の人の声が入るのでナレーションを外で収録。