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やのけんじ とは何者だ 〜Vol.1〜
noteのみなさん、こんばんは。
マガジン「やの家の人々」では、さんざん親をネタにしてまいりましたが(もちろん今後もネタにする)、そもそも自分が何者なのかを書き記していきたいと思います。
私やのけんじは、千葉県の内房の街で生まれ、お絵かきが好きな心のやさしい少年だったと記憶しています。きっとこの頃のお話は、今後「やの家の人々」にたくさん出てくると思いますので、ここでは割愛いたしましょう。
時は一気に進み、高校卒業後。私は進学のため上京してまいりました。そしてここではじめて、東京駅の目の前には新宿も原宿もないことに気づきます。
千葉県なんて東京に近いじゃーんってよく言われるんですが、私の育った街では、東京は妙に“心の距離”が離れた場所なんですよ。私は「東京に行く」って言ったら「東京駅」に行くことで、その駅前に「東京のすべて」があると思ってたんですね。お恥ずかしい。
ちなみに上京したての頃、まだ垢抜けることもなくリーゼントに革ジャンという出で立ちで、「歌舞伎町」とデカデカ書かれたゲートの下で「すみません、歌舞伎町ってどこですか?」とサラリーマンの方に聞いたのはいい思い出です。
それはさておき、私は原宿にありますデザイン専門学校に入学いたしました。
その授業初日、私は生まれてはじめて東京の通勤ラッシュというものを経験しました。新宿から山手線に乗り換えて原宿へ。まあまあのすし詰めです。
代々木から原宿の区間の短さに衝撃を覚えながら、電車はスルスルと原宿のホームへイン。さあ降りようと思ったものの、原宿に降りる人は少なく、人の壁が立ちはだかります。
「す、す、すみません…(超小声)」
あ、出で立ちはリーゼントに革ジャンですよ。ここポイント。
電車で赤の他人に声を発するなんて、生まれた街ではあり得ない。恥ずかしい。そうこうするうちに扉は閉まり、電車はスルスルと走り出しました。原宿へ降りること叶わず、着地失敗です。
「どうしよう、初日から遅刻だ」
そう思う間に電車は渋谷へ到着。まるでゴール下のスクリーンアウトで弾き飛ばされるように私も人の波に飲まれながら渋谷に降り立ち、そしてなぜか一緒に改札の外まで出てしまいます。流されやすい性格なもので。
そこから切符を買い直し、再び原宿へのアプローチを試みます。
「また降りられなかったら、どうしよう…」
いやな汗をかきつつ電車に乗り込みましたが、幸運なことに逆サイドの電車はさほど混んではいなかったので、無事原宿に降り立つことができました。この日の教訓は
恐るべし東京アーバンライフ。
これがおよそ30年前の話になります。ここから果たしてどのように成長して行くのか? それは次回以降でお話ししようと思います。(つづく)
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