逃げたいときは、本を読んで
ここに何かを書くこと自体は久しぶりではないのだけれど、投稿しても大丈夫そうな文章を書くのは久しぶりかもしれない。
noteの下書きに残った日記のような殴り書き。その日の自分の葛藤を見返しては、恥ずかしく感じたりもするけれど、
そういえばこんな辛いこともあったな、私、この日のこともう忘れて前を向いて生きていけてるなと自分を褒めることにも繋がるから、絶対投稿できないような内容の下書きも消せずにいたりする。
実は今月からまたガラッと生活環境が変わり、忙しい日々を送っていた。
自己主張をしなくてはいけない場面で下を向いてしまい、「ああ、あの上司に話しかけようと思ってもう30分経ってしまった」と落ち込んだりすることもあったし、色んな人とまた出会えて嬉しくて、毎日笑えているという自分の状況をありがたく思えたりもしている。
本当に充実しているけれど、時には思い返すだけで嫌な気持ちになることもある。人間だから、社会に出てるから、仕方のないことだ。
私は特に、人との関わりの中で、自分の態度、言葉、表情ひとつで誰かが傷ついたのだと思うようなことがあると気分がすごく落ち込んでしまう。
他人の機嫌は他人が取るもの。
自分の機嫌は自分で取るもの。
自分の責任は自分で取るもの。
わかっているはずなのに、「自分のせいで傷つけてしまった」そう思うだけで胸がぎゅうっと、痛くなって、綺麗に見えていたあの花や空や空気すら、もやがかかったように霞んで見えなくなる。
私は常々自分のことを「優しすぎる」と自負してる。それは決して褒め言葉ではなくて、自分自身を潰すことにも繋がる危険な性格だと警戒できるように、常に自分を優しすぎる人間だと自覚している。
今日も、自分の言葉であの子が傷ついたのではないかと思うような出来事があったので、ここへ来て、何かを書き出したくなった。帰宅途中の電車の中で、必死にこれを打ち込んでる。
私は、気分が落ち込むようなことがある時、本を読む。眠ったり、踊ったり、歌ったり、誰かに吐き出すのもいいけれど、本を読んでいる時間が1番、自分の気持ちが落ち着く気がする。
昨日届いた本、読むの楽しみにしてたんだった。
そう思っただけで不思議と、「あの人が私に対してあんな態度を取ったこと」なんてどうでもよくなる。
本を読むと、ひとりぼっちになれる気がして、誰かに肯定されなくても、否定されても、別に、どっちでも大丈夫だと思える気がする。
よかった、私に、本があって。
通勤時間片道2時間。今日も疲れた。でも、だけど、紙の中だけの、触れたくて、見たくて、たまらない世界がある。
それに会うために、私は家に帰ったら本を開くだろう。
これが、誰かとの関わりの中で、うまく生きていくコツだ。