九拾八

フロントガラスに落ちる雨を

ずっと遠くに見つめている

ぼんやり浮かぶその景色は

ただ何気なく進んでいくだけ


この手の中にあるものでさえ

触れたら消える幻みたいで

何がここにあるのかさえ

わからなくなってるみたい


泣きながら歌いたい

なんだっていいんだ

声に気持ちをぶつけられたら

泣きながら歌いたい

なんだっていいんだ

言葉に気持ちをぶつけたいから


窓から差し込む強い日差しが

まるで自分を通り抜けてく

交わっていく景色でさえも

すぐに別れて過ぎ去っていく


昨日の自分を紡いでいるようで

今日の思いは変わっているんだ

繋がる過去を忘れられたら

新たな願いに触れられるのかな


泣きながら歌いたい

いつだっていいんだ

声に自分をぶつけたいから

泣きながら歌いたい

いつだっていいんだ

言葉に自分をぶつけたいから

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