りかさとりか短文妄想(2021/8/12) ※R-18

お題『貴女の視線に焼き尽くされそう』

※質問箱にて提供頂いたお題です。ありがとうございました!

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「梨花」

沙都子が私の名を呼びながら私を抱きしめる。いつしかそれが、沙都子と身体を重ねるときの合図になっていた。

(明日は休みだから、長い夜になりそうね…)

「ねぇ、梨花。明日お休みですから…いいでしょう?」

私が思った通りのことを沙都子が言うものだから、思わず笑ってしまう。
突然吹き出す私から少し身体を離し、困惑の表情を浮かべる沙都子の首に腕を回し、触れるだけのキスをする。

「たっぷり…愛してちょうだい」

私の言葉をきっかけに完全にスイッチが入った沙都子が再び私を強く抱きしめ、私のYシャツの襟元のリボンを解き、ボタンを外す。鎖骨あたりが解放されると、すかさず唇をそこに押し付けて吸ってくる。

「っ…」

若干の痛みに声が出そうになるが、少し堪えていると、いつの間にかYシャツのボタンがすべて外されていた。沙都子は、私の鎖骨に赤い跡を残すと、次は胸元、くびれ、おへそと…沙都子の気の済むまでキスの雨が降り注がれる。
最初は痛いと感じていた沙都子の吸い付くようなキスも、徐々に快感に変わっていき、身体の奥がどんどん切なくなってくる。

「梨花、腰が動いてますわよ…?」
「んっ…!」

沙都子は、私の耳元でわざわざそう囁いて、私の耳を舐めてくる。耳元で感じる沙都子の愛おしい声、吐息は私を興奮させるには十分すぎて。
沙都子の指摘通り、自身の腰を動かさないと耐えられなくなってきていた。

「梨花のいちばん欲しいところは、どこでございますの?」
「やぁ、んっ…!」

分かりきってるはずなのに、そんなことをいちいちきいてくる沙都子はとんでもなく意地悪だ。
それでも私はそんな沙都子に抗うことはできなくて。

「沙都子…ここよ…んぁ…!」

沙都子の右手を掴み、自身の秘部へ持ってこさせる。

「へぇ…ここですの。それで、ここをどうすればよろしくて?」

沙都子は自身の手で私の秘部に触れると、外側をやんわりと弄るのみで核心をついた刺激を与えてはくれない。

「あっ、んん…さとこ…いじわるっ…!」
「意地悪な私は嫌い?」
「ずるっ…い、ん!好き…大好き…だからぁ…」
「梨花、可愛い。少し意地悪が過ぎましたわね」

いつの間にか、目に涙が溢れていた。そんな私の様子を見た沙都子は少し申し訳なさそうな顔をして、私の目にキスをする。私を泣かせておいて、そっちがそんな顔をするのはずるい。だけど、そんなところまで好きなのだから恋というのは厄介だ。

「ーーーあぁ!!んっ!さとこっ!急にいやぁ…んっ!」

沙都子の中指と人差し指が私の中に入ってきたかと思えば、ピンポイントに私のいいところをつき始める。

「いやぁ、ん!頭が…おかしっ、くなる…んやぁ…!」
「梨花…もっと、もっと私を感じて…!」

今にも果ててしまいそうなのをこらえるためにベッドのシーツを左手で掴み、右手は沙都子の左手に絡めながら力を入れる。

「っ…梨花…!」
「沙都子っ!沙都子ぉ…!!」

最近、少し爪が伸びていたようで、絡めた手を強く握った時に沙都子に刺さってしまった。痛みに顔を歪めながらも、私の瞳を真っ直ぐに捉え、口角を上げながら私を見つめる沙都子。

(あぁ、貴女の視線に焼き尽くされそう…)

そう思ったのも束の間、沙都子の指を動かすスピードが早くなる。

「んんっ…!沙都子、沙都子…もっ…!!」
「えぇ、梨花…私しか知らない可愛い姿、見せてくださいまし」
「ふぁ…んっ…ぁあああっ…!!!!」

耐えきれなくなり、大きく身体を仰け反らせて果ててしまう。

「沙都子、好き…」
「私も、梨花が大好きですわ」

こうしてお互いに愛を囁いて抱きしめあい、キスをする時間はとても幸せで。世界が沙都子と二人きりになってしまったような錯覚すら覚える。

そしてしばらく息を整えた私たちは、再び熱い視線を交わし、深く交わっていく。もっともっと、お互いを感じるようにーーー。

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