トンネル
タイムマシンではなくタイムトンネル。トンネルが怖い。小学生の時にみた千と千尋の神隠し、千尋とわたしは同い年だった。あれは別世界へとつづくトンネル。初めにくぐってしまうときよりも、振り向いてはいけないあの帰り道がものすごく怖かった。もう会うこと、話すこと、知ることのできない恐怖。別れの寂しさ悲しさ恐ろしさ、ほんの少しだけ解った気がした。
あれからトンネルを題材にした作品をいくつか読んだりみたりした。トンネルの奥の奥、先の見えない出口の先に、なにかがあることのロマン。もしかしたらなにもないかもしれないけれど、踏み入れてしまう、吸い込まれてしまう。淀んだ空気、見えないなにか。怖いのに気になる、気になるのに言えない。言えないのに解ってほしい。言い訳ばかり、情けないね。トンネルの出口まで、あとどのくらい?
いいなと思ったら応援しよう!
いつも読んでくださってありがとうござます。無料でできるサポート(SNSなどでシェアなど)も、もちろん嬉しいです!