竜とそばかすの姫 あらすじ
あらすじ
そこは50億人分のアカウントが存在する仮想世界『U』
Uでは、ボディシェアリング・デバイスと呼ばれる装置から生体情報が認識され、仮想空間にもう一人の自分「AS(アズ)」が自動生成されます。
さらに、Uではその人物の持つ気付いていないポテンシャルを100%引き出すこともできるのです。
そんなUで、あるひとりの女性アカウントが世界中から注目を集めていました。
彼女の名前は『BELLE(ベル)』
そう、彼女の名前にはフランス語で「美しい」という意味が込められており、彼女の端麗な容姿はもちろん、その美しく透き通った歌声に誰もが魅了されていたのです。
世界中から人気を集める謎の歌姫BELLEの正体は、高知県の自然豊かな田舎に住む女子高生「内藤鈴」
彼女は幼いころに不慮の事故で母を亡くし、今は父と二人で暮らしています。
鈴が小さいころ、母と一緒に歌を歌うことが大好きだった。鈴の歌う姿に母も心から喜んでくれていた。
しかし、彼女は母を亡くしたショックで大好きだった歌を人前で歌うことができなくなってしまいました。
歌おうとすると気分が悪くなり、嘔吐してしまうほどのトラウマが心に植え付けられてしまっていたのです。
そればかりか、父と二人暮らしにもかかわらず、父とほとんど会話をすることもありませんでした。
心のどこかでは、そんな自分を変えたいと思いながらも、ただ時間だけが過ぎていきます。
そんなある日、親友のヒロから『U』への参加を招待されます。
最初は戸惑いながらも、親友からの誘いを断ることができず「ちょっとだけなら…」とアバターを作ることを決意します。
自分の写真を登録してアバターの顔を生成したものの、その顔立ちは同学年の吹奏楽部で活躍する容姿端麗な少女『渡辺瑠果』にそっくりでした。
このままアバターを作成するか、それともキャンセルするか、鈴は迷いました。
迷った結果、そのままアバターを作ることを決めました。
アバターが完成し、ボディシェアリング・デバイスから生体情報の認識が完了します。
そして無名の歌姫は『U』の世界へと降り立りたちます。
仮想世界『U』につながることで、彼女の運命を大きく変えることになることを彼女はまだ知る由もありませんでした。
鈴は降り立った世界で、その不思議な世界に圧倒されます。
初めて見るものばかりで、彼女の目に映るものすべてが新鮮でした。
鈴はここからどうしてよいかわからず、困惑してしまいます。
自分の直感に従い、母の事故後 決して人前で歌うことができなかった歌を口ずさむことに。
最初は小さかった歌声も、いつしか心の底から力があふれてきて『U』にいるアバターの注目の的となります。
現実世界に戻った鈴は、翌日何気なくスマホを見ると1人、また1人とどんどんフォロワーが増えていくことに驚きます。
そう、彼女の歌声が世界中を魅了した結果、すい星のごとく現れた彼女に世界中の人たちが興味を持ち始めたのです。
一夜にして世界中が注目する歌姫になった『内藤鈴』とアバターの『BELLE』の感動の物語は、ぜひ劇場でご覧ください。
感想
本作は細田監督の素晴らしさが十二分に発揮されていて、2時間があっという間に感じるほどに作品に引き込まれてしまいました。
雰囲気として、ベースは「サマーウォーズ」の雰囲気を感じられ、そこに「美女と野獣」「SAO(ソードアート・オンライン)」などの要素がちりばめられていて、いろんな作品の良い部分をぎゅっと凝縮させたような印象でした。
ストーリー・音楽・情景・心理描写すべてが超一流の技術で命を吹き込まれ「生きた作品」となっていました。
ただただ「素晴らしい」の一言に尽きますね。
ぜひ、お時間があれば劇場まで足を運んでみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
やんまー
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