『賭けの考え方』について
「ギャンブル」と言えば大勝ちや大負けのヒリつきが醍醐味であることは、皆さんご存知だろう。
しかし、短期的には大勝ちができても、長期的に見たら負けてしまう(収支がマイナス)人がほとんどだと思う。なぜ、このような結果になってしまうのか。理由は簡単で、基本的な賭け事は胴元(運営)が勝つような仕組みになっている。わかっていても、一発大逆転に夢を見て悪循環に陥るのが最悪のパターンである。
そこで、今回は勝ち組プロポーカープレイヤーのイアン・テイラーとマシュー・ヒルガーによる『賭けの考え方』をいくつか紹介する。この思考は、「パチンコ・パチスロ」, 「株」, 「FX」に応用できるので、ぜひ身につけてほしい。
1. 長期的な視野で物事を考える
ギャンブルにおいて、大事なことは長期的視野で物事を考えることである。勝ち組と言われる人たちに共通している思考が、短期的に一発で利益を獲得することよりも、長期的にコツコツと利益を追求することである。
では、長期的な視野で物事を考える際にどのような思考でギャンブルと向き合えば良いかを次項から紹介する。
2. 常に期待値を求める
長期的に物事と向き合っていると、勝ちを連続できている状況もあれば、負けが連続してしまう状況に必ず遭遇する。
勝ちが連続している状況においては多少強引な考え方でも成功してしまい、自分に陶酔してしまいがちである。しかし、負けが連続している状況においては、何をやっても上手くいかないため自暴自棄になってしまい、自滅するパターンがほとんどではないだろうか。
負けが連続する、つまり、流れが悪い状況で意識するべきは『常に期待値を求める』ことである。期待値を求めれば必ず勝てるかと言われれば、その答えはNoである。しかし、常に最善手=期待値を求めることで損失を抑え、勝機を見出すことができる。
3. 分析と改善のサイクル(PDCA)
これができていないと自分自身を成長させることはできないと断言しても良いぐらい、重要な思考である。
人間は、直感で導き出した答えと長考して導き出した答えの86%は一致するという研究結果がある。そのことから考えると、自分の直感だけを頼るのも良いが、分析と改善のサイクルから導き出された答えはより精度の高いものとなるだろう。
これは、失敗した場合だけに限らず、成功した場合にも行うべきだと私は考える。こうすれば上手くいくはずだ。(Plan) → Planに基づいて、実行。(Do) → 何故、この決断をしたのか。その結果がどうであったか。(Check) → 悪かった部分の改善点(Action)
※余談であるが、私なりのPDCAの考えとしては、P=戦略, D=実行, C=評価, A=戦術である。
4. 様子見・撤退 = 勝利(利益)
ギャンブルにおいては、利益のみが勝利と考えるのは一般的ではないだろうか。しかしながら、賭けの世界で勝ち組と言われる人たちの思考は少し違う。利益だけが勝利ではなく、場の様子見も勇気ある撤退も勝利だ、と言う。どういうことか解説していこう。
2項でも記述した通り、勝負においては負けが連続することも珍しくない。その時に闇雲に勝負をしては勝つどころか負けの一途を辿るだけである。その様な状況で、勝負をせずじっと自分に有利になる展開を待つこと、当分は流れが悪いと判断できる状況で、早めに撤退(損切り)することも勝つことと同じぐらい大事だと言う。※ここで述べる撤退は狼狽売りと同義ではないので注意。
最後に
海外のプレーヤーだけがこのような思考が多いのかと思ったが、20年間無敗で『雀鬼』と呼ばれた桜井章一氏と2014年末に『麻雀最強位』のタイトルを獲得した、(株)サイバーエージェント代表取締役の藤田晋氏著書の『運を支配する』でもほとんど同様のことが書かれていた。つまり、勝ち組と呼ばれる人たちの思考は上記に示した様な行動からなるものであることが分かった。
皆さんもぜひ、この思考・行動を身につけ勝負に勝ってほしい。
やんまー
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