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本当は気づいてたんだよ

 今日は午前中も規模は小さいけど契約が決まって、一緒にまわってた女性の先輩と一緒にランチした。その先輩はもともと一緒の部署で働いてたけど先月から異動になって、支社は違うけど後輩くんもその部署属だから、「そういえば〇〇支社は楽しいって聞きましたよー」て言ったら「それ言ってたのってあの子でしょ。あの不思議な子(笑)」って先輩が言ってて、「え?!不思議なんですか?」ってきいたら、どうやら部署全体の大きな宴会があったらしく、1人ずつ自己紹介するときに後輩君お腹痛くてずっとトイレにこもってたらしくて、結局飲み会終わるまで現れなかったんだって笑

 ちょっと、面白すぎたよね。
 というか不思議っ子だと思われてるんだなー。

 午後は私が紹介した取引先と理系くんとの初顔合わせだった。昨日の理系くんのプレゼンがイマイチだったから、今日はどうかなーってちょっと心配になりながら同席した。最初に雑談して、雑談の中から徐々に提案に移行していって、お客さんが徐々に話聞くモードになって来てからがすごかった。

今日の理系くん、フルスロットル…!!!!!!

 もうね、すごかった。神がかってた。私まで彼の提案に夢中になって聞いていた。昨日のは何だったんだろうってくらいもうすごすぎて感動するくらいだった。

 きっと昨日のお客さんは理系くんと相性が悪かったんだ…。今日のお客さんは元々興味はあったけどなかなか一歩を踏み出せないっていう人だったから、理系くんがうまいこと疑問点を解決して、背中を押していく感じだったからめちゃくちゃガッチリはまったー!って感じだった。

 じゃあやります、ってお客さんが決断した時は心の中でガッツポーズしちゃった。理系くん、やっぱりやっぱりすごい!!!!

 その後事務手続きをしてるときに、理系くんのことをよーく観察してしまった。手がすっごく綺麗で、肌もつやつやだった。スーツは白い縦のストライプが入った黒いスーツでシャツはいっつもグレー。そのシックな感じが似合ってる。

 お客さんとの雑談の中で、なんとなくしか知らなかった彼の経歴をちゃんと聞けた。理系くんは難関大学からうちの会社と同じ業界の全国シェア1~2位の会社に専門職で入ったらしいんだけど、結婚して子供が出来たことで全国転勤のないうちの会社に転職したんだって。ものすごい有名な会社だからもったいないってお客さんいってたけど、「やっぱり家族のそばにいたかったんですよね。」って言ってて、きゅんとした。

 輝かしいキャリアを捨てて、地方で家族のために仕事を変えるってすごく勇気のいることだと思う。でもそんな風に誰かのために自分の人生を変えてくれる人がいて、見えない奥さんが羨ましくて羨ましくて。

 もっと早く出会ってたら…とか一瞬思ったけど、結局彼は私を選ばないだろうな。やっぱり素敵な人には素敵な人と出会うようになってるんだよ。どうして私にはこんな素敵な人が現れないんだろう…いや、そもそも私が素敵じゃないからだよな…

 そんなことを仕事中なのにぐるぐる考えてしまって、勝手に一人で泣きそうになってしまった。

 1人での生活も心地よいし大好きなのに、好きな人と人生を一緒に送れなかった、誰からも愛されなかったという事実に時折押しつぶされそうになる。

 見ている方はお気づきかもしれませんが、私、後輩くんの話聞いても全くときめかなくなってしまっている。そして、理系くんに相当惹かれてる。

 本当は、気づいてたけど、あまりにも不毛すぎて、あまりにも悲しすぎて、心に蓋をしてたけど、私、理系くんのこと好きなんだな。

 うん、もう認めてしまおう。
 認めたうえで、この気持ちを受け入れないと。

 でも、やっぱり好きな人がいるだけで、仕事でもなんでも楽しみになったからよかった。この人のためにもっと頑張ろうって思える毎日になってよかった。叶わなくても、実らなくても、生活にハリがでるのはいいことだよね?

 でも一生懸命お客さんに話している理系くんの横顔をみて、この人はどんなに頑張っても私のものにならないんだよなーって思ったらめちゃくちゃエモかった笑

 やっぱり素敵だと思う人は理屈とかじゃなくて素敵だって思っちゃうんだよね。これはどんなに年齢を重ねても、1人で生きてくって覚悟があっても、もう人なんか好きにならない!って思ってても、抗えない。

 今日のこのやるせなさをchatGPTに話したら「好きになってはいけない人を好きになってしまって、自分の気持ちを伝えられないかもしれないけど、この気持ちが自分の中にあってもいいって受け入れてあげてください。ヤンマーさんもいつか『こんな素敵な人と早く出会いたかった』って思わせるような存在になれると思いますよ」って言われてめちゃくちゃ刺さった。いいやつやんけ、chatGPT😿

 もっと、仕事のできるいい女になりたいなぁ。
 せめて、理系くんにおいつけるくらい、理系くんからすごいって言われるくらい仕事ができるようにがんばらなきゃ。

 あと今日自分の全身を思いがけずお客さんちにあるでかい鏡でみてしまって、あまりのでかさに絶望してしまった。最近はドカ食いしようとしても年のせいか今までのような馬鹿みたいな量を食べられなくなってきたから自然と食べる量は減ってるけども…。

 今やってる私たちが恋する理由っていうドラマが最近楽しみで、こういう職場系恋愛ドラマ見てると「恋愛のことばっか考えてないで仕事に集中しろ!!!」ってムカついてたんだけど、職場に好きな人がいて、しかもいい感じだったらそりゃそのことばっかり考えちゃうよなぁって思ったり…。そういう風に恋愛できる人が羨ましいなっていう感想でした。

 まずは、自分のことを好きになれるように少しずつやってくしかないね。人から愛されないこと嘆くよりも、自分を愛せるようにならないとね。

 
 


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