ときめきにむなしさを感じながら

 旅行から帰って来て、仕事がめちゃくちゃ忙しくて毎日病んでた。私はとても要領が悪くて、想定外のことが起こるとすぐにパニックになってしまうから、事前準備を入念にして、色んなパターンを想定して想定外のことがあっても大丈夫なように仕事に臨んでいる。いつもは余裕をもって予定を組んでるから準備する時間が十分とれていたけど、今週は予定を詰めに詰めないと間に合わない!というスケジュールだったので朝早く出て、夜の残業は会社から許されるギリギリの時間までしかさせてもらえなかったので、頭をフル回転させて毎日のスケジュールをこなしていた。

 疲労度もすごいし、自分のスケジュールを頑張ってこなすだけなら頑張れるんだけど、他の後輩や先輩が私よりも楽々と同じ量の仕事をこなしていて、自分の不器用さに絶望して病んでしまった。

 で、やっぱりこのストレスを解消するのに毎日暴飲暴食してしまって、また自己嫌悪。去年まで来ていた服は全部入らなくなって、このままだと本当に仕事着を着られなくなっちゃう、と内心あせっているのに、心底疲れ果てていると、頭が真っ白になってジャンクフードやスナック菓子を買い込まないと家に帰れないし、我慢してサラダとか豆腐で夕飯を済ませたりもしたんだけど、どうしても眠れなくて夜中に飛び起きて家にあるうどんとかパスタをゆでて食べてお腹をパンパンにしないと眠れなくなってしまった。

 どうして私は普通にできないんだろう。みんなこれくらいのこと平気にやってるのに。同世代の女性にいたっては子育てもしながら仕事も私よりできるし、私なんて何もないじゃん。

 そんな風に今週はずっと悲しい気持ちを抱えながら、膨大な量の仕事に追われていた。

 金曜日、やっと仕事が一区切りついて、会社でほっと一息してたら業者くんの姿が見えた。今日はもう一人の先輩業者さんと二人で来てたみたいで、先輩業者さんが私に用事があったみたいで、話しかけてきた。そしたら業者くんがそばでおとなしく待ってて、それがちょっとかわいかった。話が終わって帰っちゃうのかな、と思ったら「あ、私ヤンマーさんに別件で用事があるので」と言って先輩業者を先に帰らせて、私の席の横に座ってきた。そんなに大事な話があるのかな、と思ったらそんなに大したことない話で、誰かと話したかったのかな?と思った。

 いつもなら、すごく嬉しいのに、もっと業者くんの顔が見たいのに、もっと楽しく話したいのに、今の醜い自分を見て欲しくなくて、視界に入りたくなくて、ちょっとぶっきらぼうな対応をしてしまった自分に自己嫌悪。

 その後夕方になってから業者くんからメッセージがきた。
 「あの後〇〇様(私が紹介した取引先)に久しぶりにお会いしました。僕が提案したプランにしてよかったと喜んでもらえました^^」

 え…何その報告…なんかかわいい… 

 面と向かってだと自分の容姿が気になってうまく話せなかったけど、メッセージだとすらすら返信できる。

 「すごーい!流石業者くんだね😉」

 って返信したら急に電話かけてきて、「いると思って電話しちゃいました笑」だって。

 もうやめてよ…。

 電話もらってはしゃいでる自分がいる。嬉しくて胸がときめいている自分がいる。るんるんスキップしたくなるほど嬉しくなってる自分がいる。

 でもどこかで俯瞰的に自分を見て冷静になっている自分もいる。

 結局、私は同じことを繰り返してる。
 気になる人が出来ても、私は何もできない。
 これ以上距離を縮めることはできない。
 
 本当につまんない人生。何もない人生だから、ちょっとした楽しみくらいないと生きていけないよ。でも嬉しい、楽しいって思うとあとでがっかりしたり実はそうじゃなかったんだって判明してどうせ悲しくなってしまうんだよね。

 なんか今週本当にだめだ。全部ネガティブに考えちゃうな。土日はずっと行きたかったライブに行けるからそれでまた気分転換しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?