プロダクトマネージャー(PdM)1年目の雑多なふりかえり
Feedforce で PdM 兼デジタルプロダクトデザイナーをやってます Yang です!
自分がプロダクトマネージャー職(以下 PdM)を拝任して1年と数ヶ月が経過しました。チームの実績や働く環境の開示も兼ねて、この1年間の経験を雑多なふりかえり記事としてまとめます。
なお、ほとんど推敲されていない読みにくい文章です。一旦今の考えをザックリまとめることを目的に書いてますので、ご了承ください。
施策の詳細や学びは、また別記事にまとめるかもしれません。
前提情報
PdM の職務範囲は組織によって異なるため、背景となる前提情報を簡単に説明しておきます。
自分(Yang)について
サービスについて
チーム構成について
サービスチームの構成は以下の通りです。
※2023/06現在の構成です。
プロダクト開発チームについて
弊チームでの PdM の役割について
弊社ではまだ PdM の役割が明確に定義されていません。なので、この1年間の活動で特に意識した役割を以下にまとめました。
全てを完璧にこなせているわけではありません。引き続き頑張ります・・・!
※一般的に言われている PdM の役割と多少異なる点があるかもしれません。
FY2023の弊チームの実績
前期 FY2023(2022/06~2023/06)のプロダクト開発チームの実績です。
ストーリー消化数
プロダクト開発チームで消化したストーリー数です。
弊チームではアジャイル開発における「ユーザーストーリー」の概念を基に、1つの文脈によるタスクの塊を「ストーリー」と呼んでいます
実績まとめ
数字だけ見るとコンスタントにストーリー消化できている
単純計算で、週に1件ストーリーを消化した
規模が大きいメインストーリーも1Qにつき1件消化した
ただし、本当にユーザーに価値を提供できていたかどうかはまた別の話
サービス全体としては現在も継続して売上・利益共に積み上げ続けております
採用活動をチームのタスクとしてストーリーに含めた
チーム運営のカテゴリに含んだ
純粋な開発実績とは違うが、チームの稼働実績の記録としては意味があった
全部チームのおかげです!お疲れ様でした!!
やったこと
この1年間の PdM としての活動をまとめます。
いくらでも書けてしまうため、一旦リスト形式での箇条書き留めておきます。
開発目標設定
Qごとの OKR のたたき台と最終稿作成
事業責任者とのディスカッション
開発チームでの認識合わせ
プロダクトの体験設計
サービス目標達成に向けた新規機能開発および既存機能改修の企画
社内・社外のユーザーリサーチ
プロジェクトマネジメント
各種開発プロジェクトマネジメントツールの整理と運用
開発スケジュール(ロードマップ)
プロダクトバックログ
チームメンバーのスキルマップ
スキルマップについてはこちらの記事で紹介しています
開発コスト管理
開発実績記録
チームマネジメント
PdM & エンジニア 1on1 実施
採用計画設計
エンジニア採用
フロントエンドエンジニア2名採用
採用プロジェクトのチームごと化
人事と開発チームで一丸となって採用に取り組む体制作り
カジュアル面談、面接の設計と実施
わかったこと
この1年間の活動を通してわかったことをまとめます。
PdM はチームの力があって初めて成立する
当然の話ですが・・・チームがあってこそのPdMだと改めて感じる機会がたくさんありました。こう言うと偉そうな印象を与えてしまうかもしれませんが、とにかく本当にチームの皆さんには感謝しています。
例えば、「意思決定」はPdMの役割の中でも重要なものの1つです。しかし、 PdM だけの知識で意思決定できることは少なく、ほとんどはチームとのコミュニケーションを通じて一緒に考えた末に意思決定をしてきました。
各プロフェッショナルの意見を集約し、今できる最良の判断を下す。PdM はそのきっかけを作り、最後にオチをつける役割を担っていると改めて思います。
共通認識形成と期待値調整が本当に大事
ユーザーに価値を提供するためには、多様なスキルを持つチームメンバーと協力してサービスを作る必要があります。しかし、各メンバーが扱う情報や背景が異なるため、細かな認識のズレが生じる可能性が常にあります。
このような認識のズレの積み重ねから生じるすれ違いを最小限に抑えるために、日々共通認識の形成と期待値の調整に丁寧に取り組む必要があると強く感じています。
PdM こそ「わからない」ことは「わからない」と言わないといけない
PdMとして、開発にまつわるすべてのことを詳細に知っている必要はないと自分は考えます。むしろ自分が何を知らないかを認識し、それをチームに明確に伝えて情報や知見を集めることが、良い意思決定をするために重要だと思いました。
もしかしたら、PdM自身が無知であることを素直に認め、謙虚に挑む姿勢こそが、チームの協力と信頼を得るためのスキルなのかもしれません。たぶん。
素早く柔軟に変化するためのブレない志が必要
ニーズの変化やテクノロジーの進化が目まぐるしい現代において、学んだことを活かして素早く方針転換できることは、チームの強みとなります。
しかし、ただ行き当たりばったりな方向転換を繰り返しているだけでは、本当にユーザーに提供すべき価値を見失い、使ってもらえない機能をリリースすることになってしまうかもしれません。実際にこの1年間でも、ヒヤッとした経験がありました。
一貫した「プロダクトビジョン」を志として持ち、目の前の課題だけに振り回されずに長期的な視点で考えることが重要だと思いました。
次にやろうとしていること
PdM 業ができる人、もしくは PdM の片棒を担げる人を増やす
正直なところ、現在のサービス規模では、PdMとデジタルプロダクトデザイナーを兼任するのは少々厳しいと感じることが度々ありました。自分はデザインチームのマネージャーや組織作りも担当していたこともあり、余計にそう感じたのかもしれません。しかし、明確に自分がボトルネックになってしまっていたので、本当に反省しています。
そのため、現在はデジタルプロダクトデザイナーの採用を始め、同時にチーム内でPdM業務ができる人を増やすことも始めました。
特にプロジェクト管理やユーザーヒアリングなどは、どの職域でも役に立つ経験やスキルです。そこで、徐々に権限を委譲し、実際に開発スケジュールの調整や要望のバックログへの追加など、少しずつ各自行ってもらっています。
終わり
この1年を振り返ってみると、本当にチームに助けられたことばかりでした。常に「どうしよう、どう進めよう」と悩んでいましたが、チームの力があったからこそなんとか前進できました。
思うように進捗できなかった時期もあり、能天気な自分らしくなくへこむことも多々ありました。ただ、サービスを継続して成長させることには貢献できていたのかな?と実績を見て心を落ち着かせる今日この頃です。
引き続きチームの皆さんにおんぶに抱っこで頑張るぞ!ではなく、もっとチームに貢献できる PdM になれるよう、引き続き精進します。