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DTM初心者がChatGPT4とTexChord 2を使って作曲に挑戦してみた

楽器を演奏できる人に限らず、自分でオリジナルの曲を作ってみたいという気持ちは誰でも一度は思い浮かぶのではないでしょうか。

しかしながら作曲経験がほぼゼロである方や、少し打ち込みをしたことはあるものの、編曲やマスタリングについては全くの初心者という方も多いことでしょう。

そう、それはまさに僕(ヤンピー叢雲)のことですね、はい。

そんな作曲初心者である僕は今日ふと「ChatGPT4と一緒に音楽を作ることってできるのだろうか?」という疑問が浮かびました。

DTM初心者向けに、そんな疑問に答えるべく、ChatGPT4と一緒に音楽を作るプロセスと実験結果を紹介していきます。

GPTと一緒に作曲をしてみる

さて、早速曲を作ってみたいのですが、今回は以下の流れで作ってみます。

  1. 曲全体のイメージで自分で作る

  2. 作ったイメージをもとにGPTに作曲してもらう

  3. 出来上がったコード進行をMIDIにする

  4. MIDIをGaragebandに取り込む

なお本記事ではコピペがしやすいように(読んでいる人にも簡単に再現してもらえるように)プロンプトはすべて画像ではなく引用で記載しています。

曲全体のイメージで自分で作る

まず最初に、自分で曲全体のイメージを考えてみます。本来ならばどんなジャンルの曲にしたいのか、どのような雰囲気を持っているのか、なども考慮したいところですが、まだそこまで作り込むのは難しいと判断。

そこで今回は、シンプルに「キーの設定・コード進行・メロディ」に絞って考えてみました。まだテスト段階ですしね。

・楽器構成
ギター、ベース、ドラム
・ 曲の構成
イントロ - Aメロ - Bメロ - サビ - Aメロ - Bメロ - Cメロ - サビ - サビ - アウトロ
・Aメロはギターリフ中心で
・曲の入りはドラムのみで
・調はAマイナー
・Cメロはスケールを自由に選択して良い
・アウトロはサビを使って楽器のみで演奏(16小節)

作ったイメージをもとにGPTに作曲してもらう

イメージができたら、次にGPTに作曲をお願いします。以下の記事を参考に、ChatGPTに作曲してもらいましょう。

なおより精度の高いGPT4にお願いすることになるので、今回はPlus会員(有料)の方だけ利用できますのでご了承を。

【ヤンピー叢雲】
作曲をお願いしたいと思っています。以下の設定で曲のプロトタイプを作って欲しいです。結果はMIDI形式でお願いしたいのですが、できますでしょうか?

・楽器構成ギター、ベース、ドラム
・ 曲の構成イントロ - Aメロ - Bメロ - サビ - Aメロ - Bメロ - Cメロ - サビ - サビ - アウトロ
・Aメロはギターリフ中心で
・曲の入りはドラムのみで
・調はAマイナー
・Cメロはスケールを自由に選択して良い
・アウトロはサビを使って楽器のみで演奏(16小節)

【GPT4】
私はAIであり、現在の技術ではMIDIファイルを生成することができませんが、指定された条件に基づいて曲のプロトタイプを記述することができます。以下は、要求された設定に基づいて作成された曲の概要です。

曲の構成:イントロ
Aメロ
Bメロ
サビ
Aメロ
Bメロ
Cメロ
サビ
サビ
アウトロ

詳細:イントロ:
ドラムのみで始まります。
Aメロ:
ギターリフ中心で構成され、Aマイナーのキーで演奏されます。
ベースとドラムが加わります。
Bメロ:
メロディとハーモニーが変化し、引き続きAマイナーのキーで演奏されます。
サビ:
キャッチーなメロディが登場し、引き続きAマイナーで演奏されます。
Aメロ:
再びギターリフ中心のAメロが登場し、Aマイナーで演奏されます。
Bメロ:
前回と同じBメロが演奏されます。
Cメロ:
スケールは自由に選択できますが、メロディとハーモニーが大きく変化し、新しい音の要素が登場します。
サビ:
前回のサビが再度演奏されます。
サビ:
サビが繰り返され、クライマックスに達します。
アウトロ:
サビのメロディを楽器のみで16小節演奏し、曲が終わります。

この情報をもとに、作曲家やDAWを使用してMIDI形式で曲を作成することができます。私自身がMIDIファイルを生成することはできませんが、上記の指示に従って作成された曲があなたの要求に沿っていることを願っています。

さすがにMIDIで出力するのは無理でしたね、そりゃそうだ。しかも雰囲気は伝えてくれますが、具体的なコードとかは教えてくれませんでした。

というわけで以下のようにコミュニケーションを継続。

【ヤンピー叢雲】
ありがとうございます。では上記の情報を基に、コード進行とメロディ(音名)で表現してみていただけますか?

【GPT4】
もちろんです。以下に、コード進行とメロディの簡単な例を示します。これはあくまで一例ですので、実際の作曲ではアレンジやメロディを自由に変更してください。イントロ:
コード進行: Am - G - Am - G
メロディ: なし(ドラムのみ)
Aメロ:
コード進行: Am - G - F - E
メロディ: A - C - E - A - G - E - G - F
Bメロ:
コード進行: F - G - Am - E
メロディ: F - A - C - F - G - B - D - E
サビ:
コード進行: Am - F - G - E
メロディ: A - C - E - F - G - A - G - E
Aメロ (リピート):
コード進行とメロディは最初のAメロと同じ
Bメロ (リピート):
コード進行とメロディは最初のBメロと同じ
Cメロ:
コード進行: Dm - G - C - F
メロディ: D - F - A - G - C - E - F - A
サビ (リピート):
コード進行とメロディは最初のサビと同じ
サビ (リピート):
コード進行とメロディは最初のサビと同じ
アウトロ:
コード進行: Am - F - G - E
メロディ: なし(楽器のみでサビのメロディを演奏)

これらのコード進行とメロディの例を参考にして、作曲を進めてください。

なんと、いい感じにコード進行とメロディを作ってくれました。

出来上がったコード進行をMIDIにする

では次にこのコード進行をもとに、TexChord 2というツールを使ってMIDIに変換してみましょう。こちらは無料で使えて、テキストからコード進行とMIDIを作ることができるハチャメチャに便利なツールです。

このTexChord 2では「|」記号で区切ることで小節を分けることができます。小節分けを自分でやるのも面倒なので、今回はChatGPTにお願いしちゃいましょう。

【ヤンピー叢雲】
ありがとうございます。では上記のコードを、以下の条件で清書してほしいです。
・1小節の間は | という記号で区切ること
・4/4拍子の曲なので、1小節の間は4つまでコードを入れても良い

【GPT4】
了解しました。指定された条件に従って、コード進行を清書します。
イントロ: | Am | G | Am | G |
Aメロ: | Am | G | F | E |
Bメロ: | F | G | Am | E |
サビ: | Am | F | G | E |
Aメロ (リピート): | Am | G | F | E |
Bメロ (リピート): | F | G | Am | E |
Cメロ: | Dm | G | C | F |
サビ (リピート): | Am | F | G | E |
サビ (リピート): | Am | F | G | E |
アウトロ: | Am | F | G | E | (楽器のみでサビのメロディを演奏)

各セクションのコード進行が1小節ずつ | で区切られ、4/4拍子に従っています。これらのコード進行をもとに、曲作りをお楽しみください。

いい感じです。ただこのままだと小節数がわからないのですね…。それも教えてもらいましょう。

【ヤンピー叢雲】
各パートの小節数も記載してもらえると助かります。

【GPT4】
もちろんです。各パートの小節数を追加します。
イントロ: 4小節 | Am | G | Am | G |
Aメロ: 8小節 | Am | G | F | E | Am | G | F | E |
Bメロ: 8小節 | F | G | Am | E | F | G | Am | E |
サビ: 8小節 | Am | F | G | E | Am | F | G | E |
Aメロ (リピート): 8小節 | Am | G | F | E | Am | G | F | E |
Bメロ (リピート): 8小節 | F | G | Am | E | F | G | Am | E |
Cメロ: 8小節 | Dm | G | C | F | Dm | G | C | F |
サビ (リピート): 8小節 | Am | F | G | E | Am | F | G | E |
サビ (リピート): 8小節 | Am | F | G | E | Am | F | G | E |
アウトロ: 4小節 | Am | F | G | E | (楽器のみでサビのメロディを演奏)

各パートの小節数が追加されました。これらの情報をもとに、曲作りをお楽しみください。

うーむ、、、すごい、、、笑

まとめると、TexChord 2に貼り付けるコードは以下になりますね。

| Am | G | Am | G |
| Am | G | F | E | Am | G | F | E |
| F | G | Am | E | F | G | Am | E |
| Am | F | G | E | Am | F | G | E |
| Am | G | F | E | Am | G | F | E |
| F | G | Am | E | F | G | Am | E |
| Dm | G | C | F | Dm | G | C | F |
| Am | F | G | E | Am | F | G | E |
| Am | F | G | E | Am | F | G | E |
| Am | F | G | E |

あとは上記のコード進行をTexChord 2に貼り付けて、MIDI形式で出力してもらえば良いです。

なおメロディを打ち込むとはちょっと時間が足りなかったので、今回はコード進行だけに留めました。

MIDIをGaragebandに取り込む

最後に、エクスポートしたMIDIデータをGaragebandなどのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)に取り込みます。

ここで、さまざまな楽器の音色を試して、曲に合ったアレンジを行えばいいのですが、、、今回はあくまでプロトタイプなので、適当に出力してしまいましょう。

プロトタイプの出来は?

さて、こうして出来上がったのが ↓ こちら。

どうでしょうか?楽器の選択やドラムなどが入っていないのでまだまだ未完成感は否めませんが、それなりにいい感じなコード進行になってはいるのではないでしょうか?

正直、コード進行なんてAIに頼めるとは思っていなかったので、思わぬ収穫ではありました。

GPT-4が提案したコード進行は違和感がほとんどないので、個人的には予想以上の出来栄えです。この曲を聞いた元ピアニストである母も愕然としておりました。

まとめ

今回は「楽器経験はあるが作曲経験がほぼゼロの方でもGPT-4と一緒に音楽制作を行うことができるか?」ついて実験した結果を記しました。

結果として、メロディや難しいMIDI出力などはできなかったものの、自分で曲全体のイメージを作り、それをもとにGPT-4に作曲を依頼することで、違和感のないコード進行が提案されることが分かりました。

また、完成したコード進行はなかなかのクオリティであり、作曲初心者にとってGPT-4は非常に便利なツールであることが示されました。これならDTMをを始めてみたい人にとっては、GPT-4を活用してオリジナル曲を作る礎にすることができますね。

特に、個人でボーカルをやりたいが音源がないという人にとっても、GPT-4と一緒にオリジナル曲を作成すればその悩みを解決することができるでしょう。

個人的にはDTMは過去に諦めた経験があるので、「これなら楽しく音楽作りができるかも?」と思わせてくれる実験結果でした。

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