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鎌倉ひだまり教室 かるたイベント
11月17日に、鎌倉市 教育支援教室ひだまりに行ってきました。
私がファンディングunleash一期生として参加している、ロートこどもみらい財団様からご縁をいただきました。
始まりはミャンマークイズから
前日から荒天の予報で、当日も雨模様だったので、生徒さんたちが来てくれるか少し不安でした。
けれど到着すると、早速サウンガウを見て声をかけてくれたり、クーデターカードが入っている箱に興味を持ってくれたり、「これから何やるの〜?」という積極的な問いかけもありました。
ミャンマークイズが始まると、国旗の問題は全員正解でした。なんと事前学習をしてくださっていました!✨
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しかし人口や面積のクイズになると、やや苦戦。仏教徒の割合の問題になると、「ここは事前学習したよー!みんな覚えてる?」と先生から声がかかり、とても賑やかな雰囲気でイベントが始まりました。
食と文化で盛り上がる
クイズの次は、いよいよヤンゴンかるたです。
かるたの札の説明の時も、みなさん集中して聞いてくださいました。
ミャンマーの伝統化粧品である「タナカー」や、ヤンゴンを走るJR西日本、とっても甘いミルクティーの「ラペイエ」や「モヒンガー」、ミャンマーの新年は4月に訪れるということ・・・。
ミャンマーの人々の暮らしや文化について、興味津々で聞いてくれました。
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体験コーナーでは、サウンガウが大人気。
ロンジーは男女ともに履き心地が大好評で、「部屋着にしたい」と言っている子もいました。
ピッタインダウンを見て、「最初は不気味に思えたけど、見れば見るほど可愛い!」「クリスマスツリーに飾ったらかわいいかも」と言ってくれる子や、「工作で作れるのではないか」という先生たち。
そして東南アジア各国のお札を指して、「これは日本ではいくらなのー?」と、触り心地や透かしを見比べている子もいました。
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そして最後にこの日常や文化が、いまクーデターによって奪われていることを伝えました。
クーデターガチャカードを引いてもらった時、それぞれがカードを見せあい、それまで賑やかだった教室が少し静まり返って、一人ずつが噛み締めるような時間がありました。
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クーデターが起きてから私がプロジェクトを立ち上げるまでの経緯や、遠くからできる支援についてお話しました。
伝え続けること
私が活動をする中で、大切に伝えている言葉があります。
「当事者が語ることは何より大切。けれど、当事者でない多くの人々が理解したとき、初めて社会は動く」
この言葉の背景には、生きづらさを抱えた兄の存在があります。
私の兄は、文字を書くことに困難があり、読み書きを重要視する日本の教育の中で、学びが閉ざされる危険性がありました。けれど兄は、海外のインターナショナルスクールでは、パソコンで試験を受けるなどの配慮を受け、学びを継続することができ、今はオランダの大学に行っています。
兄の話をすると、「お兄さんは頑張ったんだね、でもあなたは何をしたの?」と聞かれて戸惑うことがあります。兄の進路や学び方は、兄だけではなく、私や弟、家族で一緒に考えてきました。小学校の時にクラスメイトから「お前のお兄ちゃんは障害者だ、だからお前の家族はみんなダメなんだ」と言われたこともあります。
私には障害はないけれど、当事者意識を持つことはできます。
その当事者意識を持った人々が社会を変えていく、と強く信じています。
この話をしたとき、みんなが本当に大きく頷いてくれました。
それぞれの「好き」を活かす
私がこの教室で一番印象的だったのは、最初の自己紹介で「名前と好きなことを言ってください」と先生が声をかけられた時、「好きなことは決まってる!」と大きな声が上がったことです。
そして一人一人が、自分の好きなことを生き生きと紹介してくれました。
ひだまりに集う生徒さんたちの理由はさまざまです。
でも、好きなことを「好き」と言える、お互いに認め合う居場所がある、そんなひだまり教室でともに学べたことは、私にとってもかけがえのない心温まる時間になりました。
唯一残念だったのは、せっかく鎌倉へ行ったのに、デニーズで朝食を食べ、どこにも立ち寄らずとんぼ返りしたことです。
鎌倉、またゆっくり訪れたいと思います!
(野中優那)