人生に必要なことはすべて旅が教えてくれた
HISの創業者澤田秀雄氏の言葉。
学生の頃この本を読んで、正直そんなことないだろと思っていた。20歳から海外を一人旅することに、はまっていたけど、周囲にはそんなことただの遊びといわれることはあったし、自分でもそういう思いは強かった。
けど、個人事業主として、経営者として、商売を始めるようになってこの言葉の意味がすごくよくわかる。
それは、何事もあいまいに理解せず選択を文章に書き、数字に落とし込むということ。これは旅をしてくいうえで間違えなく学んだことだと思う。
よく海外旅行に行くというと、うぁーそんなお金よくあるねとか、海外と聞いただけで、お金持ちだねーとかいわれる。
確かにお金はかかることなんだけど、具体的にどのようにいくのかで、話は大きく違ってくる。
どこの国に行くのか。どの航空会社を使うのか。席のグレードは。行く時期は。どんなところに泊まるのか。三ツ星ホテルなのかゲストハウスのドミトリーなのか、友達の家なのか。旅行会社にすべて頼むのか、自分で手配するのか。食事は自炊なのか、すべてレストランで食べるのか・・・などなど。
どう選択するかで価格は大きく変わる。ということは、用意するお金も行動も異なってくる。
この考えを今の仕事に落とし込むとする。
自分が目指しているのはカフェの開業だが、漠然と考えて行動するだけではだめだと思う。
・提供するメニュ。カフェを運営する人数。一日当たり来てほしいお客さんの数。客単価。月の目標売上。営業日数。原価率。利益率。自己資金はいくらあるか。借り入れはするのかしないのか。設備投資にいくらかかるのか。回収までに何年かかるのか・・・などなど。
これらをどうしていくかで、すること、しないこと、できること、できないことがより明確になってくる。
よく周りから飲食店開業なんてリスクが高いとか、やめたほうがいいとか、サラリーマンが安定してて一番いいといわれることがある。
この言葉も、海外旅行=お金持ちということと一緒で、具体的にどのくらいお金や労力がかかることなのか、まったく考えないで印象だけで言っていることだと思う。はっきりいってこれは思考停止だと思う。
けどこれは海外旅行と飲食店だけの話ではないと思う。
高校のとき、行きたい大学があって、科目は3教科でよかった。世界史が好きだったので重点的に勉強した。センターの得点率、80%以上は最低ないと合格は難しいところだった。けど数学は好きではなかったので、受験科目にしなくてもよかったので勉強しなかった。授業もほぼすべて寝ていたし、定期テストでもいつも赤点。一部の先生やうざいクラスメートからは、数学やってないから、行く大学なんてないなどと言われたことある。受験のシステム知ってから言えよと思っていた。今よりネットが発達していたわけではないし、無知が多かったのは仕方ないのかもしれないけど苦笑
イメージだけでなんとなく思って、わかってないことって本当に多いと思う。それだけで勝手に思い込んで相手を攻撃したり批判することがないように気を付けよう。少し話がそれたけど、こういうことが思えるのは旅のおかげだと思う。
「人生に必要なことはすべて旅が教えてくれた」
この言葉の意味今ならよくわかる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?