ヘンリー・マンシーニとオードリー・ヘプバーン📻Seaside Jukebox: 2024/06/23
The Henry Mancini 100th Sessions: Henry Has Company
(album release: 2024/06/21)
映画『ティファニーで朝食を』で、オードリー・ヘプバーンが曲を覚えやすいように、ヘンリー・マンシーニがピアノの白鍵だけで演奏できる「ムーン・リバー」を作曲したという逸話が好きです。
(この逸話は出てきませんが、マンシーニがヘプバーンの声域にあわせて作曲したというエッセイは下記にて)
そのヘプバーンとマンシーニの関係にフォーカスを当てた6曲目「Moon River / Audrey’s Letter」のヘプバーンの声にうっとり。曲の最後に朗読される手紙はおそらく下記のもの。「音楽のない映画は、燃料のない飛行機のようなものです」とは洒落たたとえですね。
今回のトリビュート・アルバム、春に発売予定を紹介した時(2024年4月21日付)はパット・メセニーが企画に参加していることに驚きました。そして、期待以上にクールに「Lujon」を弾くメセニーのプレイを楽しんでいます。
けれども、7曲26分のアルバムを通して聴いて、結局オードリー・ヘプバーンがぜんぶ持っていったなぁ、というのが正直な感想です。声だけで十分に引きが強いというか。当時の世間が彼女に熱狂したのも分かる気がします。
<<Seasidee Jukebox📻今週の新譜>>
** memo **
-Milton Nascimento · Esperanza Spalding · Paul Simon - Um Vento Passou
もう、聴いてのとおりです。音楽にしっかりと浸りました…。
-Nduduzo Makhathini - Libations: Uxolo
人生の走馬灯のようにくるくる回る動画。モノクロの画面と相まって人生の楽しさやあたたかさを連想します。
Nduduzo Makhathini (ンドゥドゥーゾ・マカティニ)は初めて聴きました。広い大地または草原を連想させる、オーガニックな音楽。
彼が南アフリカ出身という経歴だけで関係づけるのは大雑把に過ぎますが、やはりアブドゥーラ・イブラヒムや、アフリカを題材にアルバムを制作したランディ・ウェストンの大らかさを受け継いでいると思います。いいなぁ。