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ユニゾンの美学

すとぷりのメンバーはそれぞれが個性的な声をしています。また、歌声の質も歌い方のクセもそれぞれです。
初期の6人で歌う曲の音源を聴くと、ユニゾンではありますがそれぞれが自分の歌い方をしていて一人一人の声が聞き取れたりします。合唱のように比較的楽譜に揃えて歌うものと違って、ポップスでのユニゾンは個々の歌い方のくせが出やすいので揃いにくいものです。
それが、最近のグループの曲はユニゾンが揃ってきて、
6人の声が合わさって「すとぷり」という1人の声として聞こえる時があります。

おそらくこれは6人で一斉に歌う機会が増えてきたことが理由ではないでしょうか。歌のうまさからいって彼らはとても耳がよさそうなので、6人で歌うときは他の5人の声をよく聞いて合わせているのだと思います。そして、一緒に歌う回数を重ねるごとに自然に周りと合わせた歌い方に変化してきたのでしょう。面白いことに、同じ曲でもソロパートの歌い方と、ユニゾンでの歌い方が少し違ってくるんですよね。ユニゾンではあまり個々の癖を出さない歌い方をするというか。うまく使い分けをしてるように聞こえます。

るぅとくんが「プロポーズ」という曲の歌い出し部分をレコーディングした際、先に録音されていたさとみくんの歌い方に合わせるのが大変だったという話をしていました。
さとみくんは音が上がるときに真っ直ぐ音を上げるのですが、るぅとくんはちょっとしゃくるように上げていくクセがあるからだそうで、るぅとくんは意識してさとみくんの歌い方に合わせるように歌ったということです。

6人のユニゾンについてこのようなことを感じることがあったきっかけは、8月に実施したバーチャルライブで披露された「僕らだけのシャングリラ」でした。これは普段6人で歌っているのですが、このライブでは大人組(ななもり。、さとみ、ジェル)の3人で歌われました。
大人組の3人は声質も落ち着いているので、6人での音源と比べてどんな大人っぽい感じになるのかと聴き始めましたが、意外とクセのない素直な歌い方でした。動画のコメントを見ると「大人っぽい」「セクシーですね」というのが多かったですが、私個人としてはサラッとしていてどちらかというと幼い歌い方をしてるという印象を持ちました。
おそらくは6人で歌う曲では、大人組はユニゾンを支えるベースの役割を担っているのだと思います。すとぷりのユニゾンは、信号機組(ころん、莉犬、るぅと)が大人組のベースの歌声に装飾するような作りになっているんだとこの大人組の「僕らだけのシャングリラ」で知ることができました。

音声解析をする専門家によると、声質がより違う人が何人か集まることで、実際の人数より厚みのあるユニゾンが作られるそうなのです。
そして、さらにリズム感が合っていくとまるで1人で歌っているようなユニゾンになっていくということです。リズム感は今後6人で歌う経験を積み重ねていくと合っていくのだと思います。

来年からのツアーによって、またすとぷりのユニゾンの美しさが増していくことを期待しています。

ななもり。、さとみ、ジェルの3人による
僕らだけのシャングリラ

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ヤネウラミシン
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