すとぷりベストアルバムリリースライブ(さいたまスーパーアリーナ)レポート
2025年1月11日~12日、すとぷりのライブ、
「すとろべりーめもりーvol.Forever!!『すとぷり
Best Album Release party 2025』」が開催され
ました。会場はさいたまスーパーアリーナ。2日
間で3公演を行い約5万人を動員しました。
私はこのうち、2公演目を見に行きました。
今回はこのライブのレポートを綴っていきます。
いざ、1年9か月ぶりのたまアリへ!
私が今回のライブ前の時点で、最後にすとぷりの
ライブに参戦したのは2023年4月。アリーナ
ツアー「Here We Go!!」。奇しくも会場は今回と
同じさいたまスーパーアリーナでした。
コロナ禍が明け、2022年にドームツアー、
2023年は春までアリーナツアーが開催されて
いましたが、その後は2023年夏のファンミー
ティングを最後にメンバーが揃ってリスナーの
前に出てライブパフォーマンスをする機会は
ありませんでした。しかも、2024年に入り、
メンバーが6人体制に。2022年のドームツアー
以来のフルメンバー6人でのライブということも
相まって、否応なくリスナーの多くの期待が
高まっての開催となりました。
私は3回行われた公演のうち2回目である、1月
11日夜公演に参戦。開演は18:00からでした
が、ライブグッズの受け取りのため12:00過ぎ
には現地に到着しました。
会場ではグッズ販売のほか、リスナーが出資して
作成した「応援のぼり」やファンクラブ「すと
ふぁみ」が実施する「ふぁみくじ」ブース、「応援
横断幕」が設置され、お祭りのような雰囲気。
その周辺に、手に入れたグッズを交換したり、
知り合いと記念撮影をしたり、ダンス動画を
撮ったり、思い思いにオシャレをした多くの
リスナーがひしめき合っていました。
客層はやはり若い女性が多くを占めていますが、
小学生くらいのお子さんのいる家族連れ、男性
複数人のグループ、カップルなども多く見られ
ます。もちろん私のような母親世代のリスナーや
さらに先輩方も。初めてすとぷりのイベントに
来た時は、ほとんど中高生ばかりというイメージ
でしたが、ずいぶんと多くの層から支持される
ようになったんだなと会場周辺の様子を見ながら
彼らの成長を感じていました。
ライブ会場へ入って驚いたこと
チケットを発券し、会場に入ってまず驚いたのは
ステージ。森の中をイメージしたようなグリーン
や花など植物が飾り付けられたセットになって
おり、鳥のさえずりなどと一緒にピアノバー
ジョンにアレンジされたすとぷりの曲が流れて
いました。
これまですとぷりのステージはポップでカラフル
なものが多かったので「今回は何かが違う!」と
いう期待が高まりました。
座席は入場後に判明する仕組みで、私はスタンド
席の中段あたりで、開演30分ほど前に着席して
客席を見まわしていました。チケットは完売して
いましたので、広い客席いっぱいに広がるペン
ライトの海は壮観でした。
客席にいて周りを見ても、家族連れや男性2人組
などいろんな方がいて、それぞれにライブを
楽しみにしているような様子でした。
遂に始まった6人でのステージ!
オープニングはメインステージから突き出た
センターステージにメンバーが出現。大きな
スモークが晴れるとそこには王子様衣装を着た
6人が立っていました。嬉しさのボルテージが
いっぱいのところで始まったのは「誓いの花束を
~With You~」。劇場版すとぷりのエンディング
テーマとして2024年何度も聴いてきた、今の
すとぷりの代表曲です。私はセンターステージ
からは離れた席にいたので、6人が本当に楽し
そうにはじけるようなパフォーマンスをする姿を
見て、そして、笑顔いっぱいのリスナーさんを
見ながら「愛されたくて手を取り合って一歩ずつ
進んだ この足跡はどんな嵐も吹き飛ばせやし
ない」というサビのフレーズをかみしめて涙が
出そうな気持を必死にこらえていました。
すぐにトロッコに乗ってメインのステージへ。
リスナーさんへファンサの雨を降らしながら
改めて6人が並びます。「久しぶりの6人の
ステージ!」叫んださとみくんの声も本当に
嬉しそうで、また心が震えました。
これまでとこれからのすとぷりがつながっていく演出
今回のライブはタイトルにもある通り、1月8日に
発売されたすとぷり初のベストアルバム
「StrawberryPrinceForever」のリリース記念と
して行われたということもあり、ステージの
合間には大きなスクリーンに過去のMVの映像が
フィルムのように流れていくような映像が映され
たり、時計の針が進むような映像が挟み込まれる
など、すとぷりのこれまでの歴史をたどりながら
これからにつなげていくような演出がありました。
この中で私が聴けて嬉しいと思ったのは、
メンバーが白い衣装で登場したターンで歌った
「アニバーサリー」「3月のオレンジ」「Spreading
palettes」でした。メンバーたちの歌い方もすごく
丁寧で、この曲たちを大切にリスナーに届けたい
という気持ちがあふれていました。
「アニバーサリー」や「Spreading palettes」は
発表されてからしばらく時間が経過している
曲で、人気曲としても良く挙げられる曲では
ありますが、こうしてライブの会場で沢山の
リスナーさんに囲まれながら歌っているのを
聴くと、改めて曲の良さ、詞の良さが際立ちます。
「3月のオレンジ」は2024年に発表された曲。
メンバーが階段状になっているステージに腰を
掛け熱唱するバラードは、前後の2曲と同じよう
に思いを真っすぐ表現する曲ではあっても、少し
成熟した抑揚のある今のすとぷりのテクニックの
高さが感じられました。
一体感と夢の世界へ
すとぷりのライブといえば、その魅力はメンバー
とリスナーの距離の近さ。メンバー同士の掛け
合いが楽しいMCや、記念撮影でのわちゃわちゃ
したやりとりにはいつもなごまされます。
そして、歌いながら踊りながら本当に器用に
ファンサをできるだけしようとするところが
スゴイです。今回も、かわいくてさわやかな歌を
歌っているのにキックしたりパンチしたりして
いるのを見て思わず笑ってしまいました。
でもそのくらい、余裕があれば一つでも多くの
ファンサをしていこうとする姿には頭が下がります。
その一方で大人っぽくゴージャスに見せる場面も
あり、「プロポーズ」では椅子に腰かけた王子様
衣装のメンバーたちが、指輪をプレゼントすると
いうシーンが繰り広げられたり、宮殿の映像が
バックに映し出される中でオーケストラバー
ジョンでの「Strawberry Prince Forever」が披露さ
れるなど、幻想的な演出も印象的でした。
感謝の気持ちがいっぱい詰まったライブ
アンコールでは「パレードはここさ」から彼らの
ライブでは欠かせない曲たちを立て続けに披露
していった6人。
少し前のライブなら、本編の重要なパートで
披露されるよう代表曲をアンコールのメドレーで
聴く日が来るなんて、なんとも贅沢なセトリです。
ラフなパーカー姿に着替えて、めいっぱい身を
乗り出して、リスナーとの時間を最後まで
楽しもうと声を上げるメンバーたちがいました。
全てのパフォーマンスが終わり、メンバーたちも
去って行ったあと、とても素敵なサプライズが
用意されていました。
なんと、会場のスクリーンにエンドロールが流れ
たのです。エンドロールには出演した6人の
メンバーの名前、スタッフさん、披露した楽曲の
クレジットが表示されていました。
最後にはSpecial Thanksとして
という文字が映し出されました。
暗転後には客席から「ありがとう!」の声援が
あちこちから上がりました。まさにお互いに
これまでの感謝の気持ちを伝えあう、ベスト
アルバムのコンセプトに沿ったエンディング
でした。
エンドロールのバックの映像もとてもきれいで、
本当に1本の映画を見終えたような、夢の国に
訪れていたような感覚にさせてくれました。
あるコンセプトに沿ったストーリー性のある
ライブというのは、ミュージシャンやバンド、
アイドルグループのライブではよくあることです
が、すとぷりのようなインターネットから
誕生したグループが行うのはとても珍しいと
感じましたし、ただライブをするだけではなく
て、テーマ性のある構成や演出でメッセージを
伝えたり、物語を見せたりすることができる
ライブアーティストとになってきたのだという、
貫禄のようなものも感じました。
ななもり。さんのパフォーマンスを心に焼き付ける
今回のライブで、表の活動からは離れることを
発表していた、リーダーのななもり。さん。
今後は、所属会社STPRの社長としての業務に
注力していきます。そのため今回はななもり。
さんの姿をしっかり目に焼き付けたい、という
気持ちで臨んでいました。
普段から社長業と並行して出役としての活動を
していたななもり。さんは、ライブのリハも
本当に大変だったと思います。
でも、見る限り他のメンバーと全く遜色なく
パフォーマンスしていました。今回はペアや
ソロのパートはなく、常に6人全員の曲が
歌われましたので、ななもり。さんは本当に
いっぱい頑張って準備したのだと思います。
ライブのチケットが発売された後に、ななもり。
さんについての発表はまだされていません
でした。そうでなくてもチケットの倍率が
すごく、私は1回の公演チケットしか取れません
でした。なので、その1公演2時間をめいっぱい
楽しもうと強く思っていました。そして、本当に
心から楽しかったです。この世の中にこんなに
楽しい空間がここ以外にあるんだろうかって
くらいです。
だから、この6人とリスナーさんのライブがこれ
で最後なのかという寂しい思いも心の中に残った
のが正直な気持ちです。
でも、引退とか完全にいなくなってしまうという
わけではないので、またステージで6人そろう
日がくるのを楽しみにしています。
最後に
ステージセットも構成も、贅沢でゴージャス。
ベストアルバムの発売という一つの節目を迎え
これまでの感謝の気持ちがたくさん込められた、
特別感のあるライブだったなと思います。
楽しかったライブを見た後は、その余韻から抜け
出すのが大変ですが、今回は夢の国ようなシチュ
エーションが繰り広げられていたせいか、さらに
ふわふわと夢見心地のような感触が残りました。
人生の中ではほんの一瞬の2時間ほどでしたが、
そこは「ありがとう」と「大好きだよ」に溢れた
かけがえのない時間になりました。
あらためて、すとぷりのみんなには感謝の気持ちで
いっぱいです。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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